低価格が売りのチェーン店「のり巻き天国」一部加盟店では、代表的メニューの元祖のり巻きを今年になって2000ウォン(約200円)から2500ウォン(約250円)に引き上げた。「クンマム・ハルメ・スンデクク」のスンデクク(ブタの腸詰めスープ)は5000ウォン(約500円)から6000ウォン(約600円)に、ジューススタンド「JUICY」のトマトジュースは1500ウォン(約150円)から2000ウォン(約2000円)になった。ある大学近くの飲食店街の店長は「学生たちのことを考えると申し訳ないが、野菜の高騰や店員の給料が上がっているので、メニュー価格もやむを得ず引き上げた」と語った。韓国消費者院によると、ソウル市内の大型スーパーでは今月初め、韓国産ホウレンソウ1束(約400グラム)値段が1480ウォン(約140円)で、昨年同期の850ウォン(約85円)に比べ74%も高いという。
ソウル市内の予備校街・鷺梁津でも状況は同じだ。大学生や公務員試験受験生に人気の「カップライス」の値段が引き上げられた。カップライスを出すA社の代表的メニュー「○○カップライス」は今年に入って2900ウォン(約290円)から3300ウォン(約330円)に引き上げられた。ある大学生は「ほかの物の値段が上がっても、カップライスの値段だけは上がらないだろうと信じていたが、その『最後の砦(とりで)』すら崩れたという気がする」と言った。