貯金3000万円を達成して気づいたこと6選
おかげざまで僕は3000万円を貯めることができました。
ちょうど20年くらいで達成することができた計算になります。
社会人になったとき、1年で100万円を貯めると目標を立てていました。
ですから、当初もくろんでいたペースで考えると20年なら2000万円のはずですから、それよりも大幅に早く貯金3000万円を達成できたということになります。
個人的には特別なことをやったわけではないと思っていますから、運が良かったのでしょう。
もちろん他人から見たら、いろいろな努力をしてきた結果にはなります。
ただ、自分としては何も苦しいことをしてきたわけではないので、この結果は必然なのかもしれません。
さて、42歳で貯金3000万円を達成したわけですが、その後の僕にどのような変化が生じたのか?
貯金額が3000万円に到達したからこそ得られた気づきというものがあります。
今回、まだ3000万円を達成できていない人にこの気づきをお伝えしておきます。
1.アッパーマス層になる
皆さんは「アッパーマス層」という言葉をご存知でしょうか?
野村総合研究所(NRI)が「NRI富裕層アンケート調査」を行っています。
「アッパーマス層」とは、その野村総研が定義する保有金融資産の序列のうちの1つです。
純金融資産保有額(保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた値)に基づく世帯階層として、次のように分類されます。
超富裕層 :純金融資産5億円以上
富裕層 :1億円以上5億円未満
準富裕層 :5,000万円以上1億円未満
アッパーマス層:3,000万円以上5,000万円未満
マス層 :3,000万円未満
ちなみに「金融資産」という定義のため、不動産は含まれておりません。
そして、その各層の世帯数をまとめたものが下の図になります。
さらに各層の世帯数を割合で表すと以下のとおりとなります。
超富裕層 :0.1%
富裕層 :2.2%
準富裕層 :6.0%
アッパーマス層:12.9%
マス層 :78.9%
これは2015年の調査結果で、2016年11月に発表されたものになります。
これを見ると、約8割の世帯が「マス層」と呼ばれる最も多い層となり、3000万円未満の世帯が圧倒的多数であることが分かります。
先ほど紹介したピラミッドの図はきれいな三角形になっていますが、実際には一番下のマス層の幅が圧倒的に広く、次のアッパーマス層からは急激に狭くなるということになります。
アッパーマス層は、富裕層へ向けたステップを踏み始めた人という位置づけです。
上位20%の人間になりました。
つまり、3000万円貯めるということは圧倒的多数のマス層からの卒業です。
もう「普通の人」ではなくなったのです。
2.心に多少のゆとりができる
1000万円を貯めたときには、特に何も感じませんでした。
1億円へ向けて階段を一歩上がっただけ、という印象でした。
1000万円なんて、あっという間になくなっても不思議ではない金額です。
しかし3000万円となると、そうそう簡単には無くなりません。
万が一、今日職を失ったとしても、10年以上は生きていくことのできるだけのお金を貯めることができています。
僕自身が収入が増えても生活を大きくすることなく生きてきたために、実現可能となっています。
実家に帰れば、家賃の支払いの必要が無くなりますから、もっと長く生きていくことができます。
こうなると、多少何が起こったとしても、どうにかなるということが分かります。
ですから、精神的に非常に大きなゆとりができることとなりました。
子どもがいるご家庭ですと、教育費や住宅関連で大きな支出が見込まれますから、そうもいかないと思います。
僕は一人なので、かなり余裕ができました。
3.資産1億円を意識し始める
貯金3000万円を達成すると、1000万円のときとは異なる達成感がありました。
約8年で1000万円から3000万円へと駆け上がったわけで、自分のこれまでやってきたことが間違ってなかったと思うことができたのです。
こうなると、今後もこれまでやってきたことを継続すれば、5000万円という次のステップにも進んでいくことができるはずだということで、大きな自信につながります。
さらに5000万円にとどまらず、1億円という大台が見えてきました。
実際のところ、今の給与で定年退職まで働き続けた場合、1億円に到達する計算になります。
20代の頃には、行っても6000万円程度との試算だったはずでした。
ところが、出世して収入が増えたことで、当初の目論見はいい意味で外れました。
届かないと思っていた1億円という大目標が手の届くところに見えてきているのです。
4.セミリタイヤを意識し始める
ところが、一方で芽生えてきたのが「定年まで働く必要があるか?」という気持ちです。
100歳まで生きることのできるお金を貯めることができた時点で、もう仕事をしなくてもよいのではないかと思い始めました。
となれば、独り身の僕にとって1億円なんて必要ありません。
定年まで働いて1億円貯めるよりも、早く引退して、自分のやりたいことをやりたいように自由に暮らすほうがよっぽど良いと思い始めています。
数字としての見栄えは「1億円」となると、極めて美しいし誇らしい。
ただ、実際にはそこまで必要は無い。
そもそも貯めたところで、それを使って老後を生きることになるわけですから、1億円は一時的な資産にすぎません。
すぐに1億円を下回り、9000万円、8000万円と徐々に減っていくことになるわけです。
それならば、今の自分にとっては1億円を貯めることにこだわるよりは早く引退した方が得策という意識に変わってきています。
5.老後の不安が消えることは無い
貯金3000万円を達成したわけですが、3000万円貯まったところで老後の不安が消えるわけではありません。
仮に、老後の必要資金が3000万円だとして、それは貯まったわけですが、いますぐ老後を迎えるわけではないのです。
100歳まで生きると仮定して計算すると、貯金が3000万円あったところで全く足りません。
もっと貯金する必要があります。
また、僕にとっての「老後」とは、サラリーマンを引退して以降のことを指しています。
サラリーマンから引退するときは、老後のお金もしっかり貯まったときということになるはずです。
さらに、自分の両親はまだ健在ですから、両親の介護などの問題も残っています。
年金がどうなるかもさっぱり分かりません。
となると、たったの3000万円ではさすがにどうすることもできず、今後もお金を貯め続ける必要あるわけです。
6.結局何も変わらない
というわけで、今後も引き続き貯金し続ける日々が続きます。
3000万円も所詮は通過点に過ぎないというわけです。
ここで生活を大きくしてしまっては何も意味がありません。
特に僕の場合は、資産運用で貯金額を伸ばしてきたわけではなく、サラリーマンとしての収入を積み重ねてきたのと、ほんのわずかな幸運に恵まれただけなので、なおさらです。
結局、これからの生活は特に何も変わりません。
これまで通りのシンプルライフを送るだけのことです。
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