舞台は夢の世界というけれど、こんなに現実離れした舞台は初めて。
我が目を疑うほどの、まさにこの世ならぬ美しさ。
◾︎花組公演 『ポーの一族』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
客席から、拍手が起こった。
お披露目公演であれば、この開演アナウンス後にトップ就任を讃える拍手が起こるけど、それ以降は普通はない。
それだけに、トップ就任4年目を迎えるみりおちゃんへのこの拍手には、特別な意味がある。
トップおめでとうでもこれから頑張れでもなく、エドガーを演じる彼女への賞賛。
みんな知ってる。みりおちゃんのエドガーが、この世ならぬ美しさであることを。
エドガーとアランのツーショットはもう、耽美過ぎて寝込むレベル.....。
チートかと思うでしょ?フォトショ乙って思うでしょ?
実物を生で見てもこのまんま。客席と舞台の間にフィルターがあるはずもなく。
「ポーの一族」のこの世ならぬ美しさを、ここまでリアルに再現できるのは宝塚だけだろう。
これが動くんですよ。喋るんですよ。歌うんですよ。信じられますか!?
エドガー、アラン、シーラ。
なんだこの完璧な美しさは。絵か!名画か!!
原作で予習して、配役を見て、このキャスティングが実現した奇跡に感謝。
アランは柚香光ちゃん。んもう!分かってるじゃない!!!
シーラは仙名彩世ちゃん。
凛と響く透明感ある声がとても素敵。
歌がまた上手いんだなーーこれが。
ポーツネル男爵は瀬戸かずやくん。
花組でチョビヒゲと言ったら、あきらしかいないわ!どこまで最高なんだ!!
しかし何よりやはり、明日海りお様の美しさが息を吹き込んだエドガー。
美しさとは、説得力だ。
舞台化を30年以上待ったという、演出家の小池先生も、「極上の美」と評していた。
明日海のエドガーは一見の価値は絶対にあると思います。もう、それこそ「極上の美」ですね。
そこを味わって、多彩な登場人物を楽しみつつご覧いただけれはま、希少なコース料理を食べたような感じになるのではないでしょうか。
あらためてイラストを見ると、みりおちゃんをモデルに描いたのかと思うほど。*1
持って生まれた美しさに甘えず、相当に研究し努力して作り上げたエドガーなんだと分かる。
今回は舞台装置や演出も漫画の世界観を全力で再現していて、小池先生のリスペクトを強く感じる。
老ハンナが煙を上げて消滅するシーンは、特撮みたいで思わず声が出そうにw
イケコ曰く、前半最大の山場で、いかに上手く消滅できるかが重要だと。
一族が馬車で森を抜けるシーンでは、映像の使い方がとても効果的。
そしてラストのゴンドラせり出し! ベルばら以外で初めて見たーw
今回は1階席だったけど、2階席で見たら迫力だろうなあ。
バンパネラになった後、衝動に耐えられず、初めて人間の血を吸うシーン。
顔が見えていないのに美しい。美しさに死角がない。
フィナーレでは、くるくるパーマではないヘアスタイルなんだけど、これがまためっちゃくちゃかっこいんだなあ・・・・・!!!
もう一度、観劇の予定がある。
次回は、メリーベルやキングポーやクリフォード先生の話も書きたいなあ。
みんな本当に最高すぎて、一度じゃ伝えきれない!!!!!
*1:原作ファンの方に失礼な表現でごめんなさい