これに対して韓国政府は、竹島などに関する資料を展示する「領土・主権展示館」の開館に関して声明を発表し、「わが国固有の領土である独島(竹島の韓国名)に対する不当な主張を目的としており、強く抗議する」と非難、即刻閉鎖するよう要求しました。
韓国の報道官は「独島は、歴史的、地理的、国際法的にみて、明白なわが国固有の領土だ」と強調し、「日本は正しい歴史認識が韓日関係の根幹だという点を改めて認識すべきだ」と訴えました。
この施設は、極右の安倍政権の本質を表す存在のように感じます。
独島は韓国領を日本が日韓併合に先立って一方的に取り込んでしまった島であり、歴史的には日韓併合の準備段階として行ったといわれています。だからこそ韓国の人たちは、日韓併合の準備と見做して独島の併合を歴史的屈辱と考えているのであり、この独島の一方的な取り込みが正しければ、日韓併合も正しいことになりますから韓国の人たちが日本政府の主張に納得するはずがありません。
戦後のことを考えても、日本はポツダム宣言を受託しており、ポツダム宣言には日本の領土は本州、北海道、九州、四国の四島とそれに付属する小島となっています。独島は本州に付属いておらず地理的には鬱陵島から近く韓半島に付属していますから、ポツダム宣言の趣旨からしても日本領とはいえないことは明らかです。
この展示館の開館はテレビでも取り上げていましたが、こういうものを作って侵略の歴史を正当化するのはどうなのか、といった問いかけは一切なく、領土の正しい姿を国民に知ってもらうための施設であると、全面的に肯定する扱いなっていて、今のマスコミがいかに安倍政権の言いなりになって、安倍政権の大本営発表を垂れ流しいるのかよく分かります。
多様な利害があって、相手国にも言い分が存在する領土問題に対して、無理筋とも思える自国の言い分だけを絶対に正しいとして国民に教え込もうとするのは、外国との無用な対立を煽動するだけのとても危険なものであるといえます。
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