風呂場の感染予防掃除術
◇感染リスク ★★
◇潜んでいる病原体
MAC菌、カビ、緑膿菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌
◇引き起こされる病気、症状
肺MAC症(咳、たん、血痰など)、気管支喘息(咳、喘鳴、呼吸困難など)、感染性胃腸炎(下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱など)
風呂場の中で病気の感染リスクが高いのは、風呂フタの裏、排水口、浴槽内の給水口など、特にカビや雑菌が繁殖しやすい箇所が挙げられます。
濡れっぱなしにしておくと、カビや雑菌がどんどん増殖してしまうため、こまめな換気や、お風呂を使ったあとは水滴を拭き取るなどのひと手間が大切です。
子どものオモチャも、緑膿菌に汚染されている可能性があります。実際、お風呂で使ったオモチャによる緑膿菌の集団感染が発生した事例もあるため、管理には注意が必要です。 使ったあとは十分に洗って乾かすようにしましょう。また、タオルや足拭きマットなどの洗濯できるものは、こまめに洗濯し、きちんと干すようにしてください。
また、以前の記事でもお伝えしたとおり、お風呂を掃除するときは必ず窓を開けて、換気をしながら掃除をしてください。なぜなら、お風呂掃除では漂白剤を多用しますし、肺MAC菌の感染防止にもなるからです。その際は、窓の両側を10センチメートルずつ開けておくと、風の勢いが増して風呂場全体を風が循環してくれます。
そして、風呂場の掃除は、カビ対策のためにも、冷たい水を使うことを基本にしてください。適度な温度、湿度、水分、そして栄養が揃うと、カビはどんどん繁殖します。温かいお湯で掃除していると、風呂場の温度を上げることになり、かえってカビが増殖する原因になってしまうのです。
さらに、みなさんが悪戦苦闘する、風呂場のドアや、窓枠のパッキンについた頑固な黒カビの落とし方もご紹介します。液体のカビ取り剤が一般的ではありますが、液体ではすぐに流れてしまい、カビに定着する時間はほんのわずかです。そのため、ゴシゴシと力を加えないと、なかなかきれいになりません。
そこで登場したのが、泡状のカビ取り剤です。液体に比べれば、泡のほうがカビに長い時間作用します。しかし、よりおすすめのカビ取り剤が存在します。
それが、チューブ入りのゼリー状カビ取り剤です。乾きにくくドロッとしているため、数時間放置することで、長くカビに作用することができます。ラクしてカビを落としたいのなら、非常におすすめのアイテムです。ホームセンターなどで買うことができます。