秋はなぜ実も葉も赤くなるの?

皆さんこんにちは。いよいよ秋たけなわですね。
でも今年は暖かいせいか、紅葉が遅れて12月上旬の頃とのニュースが流れていました。
ところで、どうして秋になるとあの緑色をしていた木々の葉や木の実は
赤色になってしまうのでしょうか。
これは、え!と驚く物語があるんです。

気温が下がり始めるこの季節、思うように成長ができなくなった葉っぱを捨てて
本体の樹木を守ろうと、枝と葉っぱの間に仕切りを作って、
不要になった葉を切り落とそうと動き始めます。
実は葉っぱの中にはもともとクロロフィルという緑色の小さな塊の粒と、
赤や黄色の基になるカロチン系の小さな色の粒を持っていて、
寒くなるとこの緑色の粒々を分解して赤や黄色の粒々だけを葉っぱの中に残します。
そうすると遠くから見て赤い葉っぱに変わったように見えるのです。
でも何故赤色なのでしょうか?

BirdS.jpg

これは鳥たちに「山々はいよいよおいしい季節が始まりましたよ」と告げているのです。
なぜなら他の動物達と違って鳥は、赤色を識別できる特技を持っているからなんです。
「あ!あの山でいよいよ美味しい季節が来たな」と分かるわけです。
当然この頃に合せて、あっちこっちで、木々の実も赤く色づいてきます。
これは「鳥さん鳥さん、私の実はおいしくなって食べ頃よ!」と
鳥たちに合図を送っているのです。
ですから、紅葉した葉の間からおいしくなった木の実を
真っ先に見つけて食べることができるのです。
鳥に食べられた実の種は、親元を離れ遠くに運ばれて仲間を増やしていくのです。

山々の紅葉や木の実が赤く染まるのは、鳥達に旬の時期を知らせる
情報提供だったわけですね。

2007年10月31日 13:01 | | コメントを読む (3) | コメントを書く