【インタビュー①】「学歴ロンダリング」の実態!〜理系大学院生に聞いてみた〜

【インタビュー①】「学歴ロンダリング」の実態!〜理系大学院生に聞いてみた〜

こんにちは!学ブロガーの(@obakasahara)カサハラです。

今回は初の試みであるインタビュー形式で記事を書いてみます!

色んなブログを見ていると結構みんなインタビュー形式で記事書いているので、やりたかったんですよねw

今回は大学院の院試を受けて、理系大学院に進学を決めた友達(R氏)に話を伺いました!

このインタビューで色んなことを聞けたので、いくつかのテーマごとで区切って記事を書いていきます。

今回のテーマはズバリ「学歴ロンダリング」です。

この「学歴ロンダリング」という言葉はあとで詳しく説明しますが、大学院に進学する人が学歴を塗り替えることを揶揄した言葉らしいです。

「〜ロンダリング」と聞いたら、「マネーロンダリング」がまず思い浮かびますねw

僕は仮想通貨の勉強をしているので、「マネーロンダリング」という言葉には馴染みがありましたが、「学歴ロンダリング」という言葉は全く聞いたことなかったので、友達に詳しくその実態について聞いてみました!

学歴ロンダリングの実態

カサハラ:じゃあ今回はインタビュー形式で質問していくから、気楽に答えてねー。

R氏:おっけい〜。

カサハラ:まず学歴ロンダリングという言葉を軽く説明してくれる?

R氏:学歴ロンダリングは研究目的ではなく、就職などに有利になるように学歴が高いといわれる大学院に就活して、最終学歴を塗り替えることを揶揄した言葉だね。主に大学→大学院の塗り替えの時に使われるけど、高校→大学の時にも使われるみたいだね。

大事なのは他大の大学院に進学する人が全て学歴ロンダリングを目的としてはいないこと。大学受験と同じで、他大の大学院に進学する人は研究の内容や立地、学費など様々な要素を考慮して進学先を選ぶことが多いと思う。

つまり、学歴ロンダリングに当てはまるのは研究内容などを考慮せずに、学歴のみを重視して進学先を選ぶことかな。

実際に周りにそういう人たちも多少はいるね。

カサハラ:なるほどね。でも学歴ロンダリングって結構難しくない?自分の大学よりも学歴が高いといわれる大学院に行くわけだから、入るのって難しいんじゃないの?

R氏:学歴ロンダリングを目的とした進学では人気のない研究室などを狙って入る人がいるから、思われているより勉強しなくても有名な大学の院に入れてしまう場合もあると思うよ。

だから、ネット上ではこの学歴ロンダリングは批判されてるっぽい。

カサハラ:なるほどね。マネーロンダリングは和訳すると「資金洗浄」だけど、学歴ロンダリングは和訳すると「学歴洗浄」だもんねw

確かに言葉的に批判されてるのはわかるけど、なんで批判されているの?別に自分の大学より高いレベルで研究している大学院に行くのはいいことではないの?

R氏:そうなんだけど、大学院の試験は大学の試験よりも簡単に作られていることもあるから、学歴が実際の学力に比例しない場合があるからじゃないかな。

カサハラ:なるほどね。もともと「マネーロンダリング」をもじって作られた言葉だから、かなり悪い印象w

R氏:そうだねw

あと、就活で有利になるために学歴ロンダリングする場合もあるけど、学歴にコンプレックスを持っている人も学歴ロンダリングする場合があるね。

カサハラ:あーなるほど。確かに大学受験で東大に落ちた人とかは東大の院に入れれば、一応「俺東大卒業した」っていえるもんねw

R氏:確かにw

カサハラ:ちなみにR氏は学歴ロンダリングに該当するの?w

R氏:いや違うよw

入りたい研究室があったから、その研究室しか受けてないしw

実際、学歴ロンダリングは難しい

R氏:でも、実際に学歴ロンダリングが成功するケースは少ないかも。僕は理系だから理系のことしか知らないけど、理系の場合はそもそも他の大学の院に進学する割合はかなり低いね。まあこれは学部や学科によると思うけど。

理系は大学院に進学する人自体は多いけれど、自分の大学に進学する人が多い。研究目的として進学しているのがほとんどだから、自分の大学に研究したい研究室があったら、自分の大学に進学した方が研究はしやすいしね。

カサハラ:確かに自分の行っている大学の院に行った方が楽だね。

じゃあ他大に進学する人たちは学歴ロンダリング目的の人って結構多いのかな?

R氏:それほど多くないかな。大学の名前も院を選ぶ時に考慮するけど、大学院に進学する人って、やっぱり研究目的として進学しているケースが多数派かも。学歴ロンダリングだけを考慮して他大の院に進学する人は少ないかもね。

そもそも思っている以上に他大への進学は難しいから、学歴ロンダリングのためだけでは頑張れないんじゃないかな。

カサハラ:そもそも学歴ロンダリング目的のみで入っても、院に入ってからがめんどくさそうだしねw

院だと大学より断然勉強が難しくなりそうだし。なんか、学歴ロンダリングってどっちかっていうと文系の方に多そうだね。院試のことほぼ知らないけど、文系の方が院試簡単そうだしw

今度文系の友達に聞いてみるわ。

R氏:そうしてみて。とにかく理系は学歴ロンダリングはそこまで多くないね。

院の学歴は就活で使えるの?

カサハラ:てか、そもそも大学大学院卒と学部卒の学歴と就活でどの程度違いが出るの?

R氏:就活していないからわからないけど、理系の場合は大学院卒と学部卒の人とは評価が違うよ。修士(つまり院)でレベルの高い勉強をしていれば、企業側に悪い印象を与えることはないと思う。

特に専門技術を扱っている企業の場合は有利に働くケースが多いね。

カサハラ:なるほど。じゃあ大学院卒の学歴は役に立つとして、学歴ロンダリングして塗り替えた学歴が高いといわれる院の学歴は就活で役立つもんなの?

R氏:どのくらいプラスになるかはわからないけど、マイナスになることはないんじゃないかな。

内部進学の勉強は結構楽だけど、外部からの進学は勉強量が多いからその分勉強量が増えるんだよね。だから学歴ロンダリングに成功したってことはそれだけ、勉強を頑張った証拠にもなるってこと。だから、学歴ロンダリングをしてマイナスになることはないんじゃないかな。

あと、学歴が高いといわれる大学院の人は優良企業に就職することが多いから、そういう人たちと関係を持てると就活に有利だよね。

カサハラ:いわゆる「コネ」だねw

確かに大学でも学歴高い大学に入っておけば、OBが優良企業にいるから話も聞けるし、就活には有利になるね。

そういえば俺の友達も優良企業に入った先輩に話聞きまくってたな〜。

R氏:そういうことだね。

カサハラ:学歴だけでいうと企業側は最終学歴を見るの?例えば大学が東大で、大学院がmarchの場合は就職の場合は「march卒」として見られたりするの?

R氏:企業によるね。東大卒と判断する企業あれば、あくまで院が東大であるだけと判断する企業もある。大学も院もmarchよりは院だけでも東大の方が企業から評価されるケースは多いんじゃないかな。

もちろん研究のレベルがあってこそのことだけどね。

カサハラ:なるほどね。この学歴ロンダリングって昔と比べたら、多くなったのかな?

R氏:それはわからないけど、教授とか見てても大学と大学院が別な人がいるから、昔から他大の大学院に行く人は一定数いたんじゃないかな。学歴ロンダリング目的の人は昔に比べて多くなってきたのかもね。

最近になって学歴を塗り替えるために、大学院に進学する人が多くなったから学歴ロンダリングという言葉が広がったんじゃないかな?

カサハラ:そうかもね。周りの理系の友達もほとんど院に進学するっぽいからね。

学歴ロンダリングは少なくなるのでは?

カサハラ:話していて思ったんだけど、学歴ロンダリングの効果って今後薄まって行くんじゃないかな?

学歴って重要だけど、昔ほど重要視されなくなった気がする。

R氏:でも企業側からしたら、学歴を評価するのは自然じゃない?

学歴が高いといわれる大学院で研究していたのはいいことだし。

カサハラ:でもさっきも言ってたけど学歴が高いといわれるってだけで、人気のない研究室とかやる気のない研究室ってあるでしょ?だとしたら、学歴だけで判断するのは微妙な気がするけど…。

R氏:それはあるかもね。でも企業側が学歴が高くても質の低い研究室を知っているケースもあるから、そういう場合はきちんと弾かれると思うよ。

そもそも企業によって学歴を見る見ないがあるからな〜。学歴ロンダリングをするのはやっぱり学歴としてというよりも人脈として広げる効果があるんじゃないかな?

カサハラ:じゃあやっぱり、高い学歴の大学院に行くことは意味があるけど、学歴ロンダリングとしての効果は薄いってことだよね?

R氏:学歴ロンダリングの効果が薄いかどうかはわからないけど、やっぱり高い学歴と言われる大学院に行くと、人脈が広がって就活に有利になるの可能性はあるよね。

あと、専門性を重視する企業から見ると好印象になるのもポイントじゃないかな。

カサハラ:これってさっきも言った通り、学歴社会が重視されるかどうかの話だと思うけど、僕は最近のだと学歴は見られない傾向に感じるのだけどどう?

学歴が見られない傾向にあると学歴ロンダリング目的で進学する人は少なくなると思うけど。

R氏:正直それはわからないかな。大学によって就活の説明会に行けなかったりすることもあるから、重要度は下がるにせよ、学歴による評価は残るのではないかな。

学歴ロンダリング目的で進学する人に関していえば、そもそも他大の院に進学した人に実際に聞かないと学歴ロンダリング目的で入ったかどうかわからないからね。

カサハラ:まあそうだね。じゃあ今後、学歴ロンダリング目的で大学院行く人の割合はどうなると思う?

R氏:学歴ロンダリング目的で入る人がどうなるかはわからないけど、大学院自体の進学率は上がるんじゃないかな?

カサハラ:えっなんで?

R氏:学歴ロンダリングという言葉は大学院進学への関心が高まってきたから広がってきた言葉と思う。という事は大学院への進学率が上がってもおかしくはないよね。

カサハラ:確かにね。

R氏:でもそうすると競争原理が働くから、大学院の入り口が難しくなる可能性があるね。だから、学歴ロンダリング目的での進学者は減るのかもしれないね。

そもそも大学院の募集人数が少ないから、学歴ロンダリングが目的だと、院試を突破できなくなるかもしれない。

カサハラ:確かに院試が難しくなって、本当に研究がしたい人だけが入学できるようになるといいね。

じゃあこの辺で学歴ロンダリングに関しては終わりますか。

R氏:おっけい〜。

次回のインタビューでは「自分の大学の院ではなく、他大の院に進学するメリット・デメリット」を聞いていきます!

数日後には記事出せると思うので、お楽しみに〜。

 

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