元スパイへの神経剤攻撃はプーチン氏指示の可能性、英外相

2018.03.17 Sat posted at 16:30 JST

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ロンドン(CNN) 英南西部ソールズベリーの商業施設で3月4日に起きた元ロシア情報機関要員らの殺人未遂事件でジョンソン英外相は16日、ロシアのプーチン大統領が指示を出した可能性が極めて大きいとの考えを示した。

英政府は事件にはロシアが開発した神経剤「ノビチョク」が用いられたとの見方を強めている。ジョンソン外相の今回の発言は、事件に絡んでプーチン氏の関与に直接触れた最も厳しい非難となっている。

同外相はポーランド外相と臨んだ共同記者会見で、英国と同盟国は神経剤攻撃についてロシアからの真剣な返答を待ち続けていると指摘。英国政府の論争の相手は英国内に住むロシア人ではなく、プーチン氏率いるクレムリンとその決定事項であると主張した。

その上で、今回の攻撃は英国の路上や欧州の路上で神経剤攻撃が指示された第2次世界大戦以降では初めての例と述べた。

これに対しロシア大統領府のペスコフ報道官は同外相の発言に触れ、これまで異なるレベルや機会においてロシアは関係がないと再三主張してきたと反論。プーチン氏を関係付ける一切の発言などは驚くべきかつ容認出来ない不適切な外交行為であると反発した。

事件について英国のメイ首相は最近、背後にロシアが介在している可能性が大きいとの見解を表明。ただ、プーチン氏の責任には直接言及していなかった。その上で在英のロシア人外交官23人を追放する措置を打ち出していた。

二重スパイともされる元ロシア情報機関要員とその娘は意識不明の重体となっている。

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