【ジョン・ミッチェル特約通信員】在沖米海兵隊の軍法会議が昨年12月と今年1月の2カ月だけで、新たに海兵隊員4人に性犯罪の有罪判決を言い渡していたことが分かった。全員が子どもを標的にしており、性的虐待や児童ポルノ所持の事実が認定された。本紙が軍法会議資料を入手した。
4人は禁錮15~30カ月となり、不名誉除隊または非行による除隊の処分を受けた。ただ、全員が司法取引で減刑されており、第3海兵師団本部所属の上等兵の場合は、禁錮10年が30カ月に短縮された。
2015年1月以降、沖縄では今回の4人を含め海兵隊員68人が性犯罪で禁錮刑を受けている。このうち約7割に当たる49人が立場の弱い子どもを対象にしていた。
米軍は性的暴行を単なる暴行事件として処理するなど、性犯罪への対応が甘い傾向が指摘されている。在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官も昨年、部下のセクハラを把握しながら上層部や司法当局に通報しなかったとして処分を受けている。