複数Redmineの内容を一つのRedmineに集約して見る方法
複数Redmineの内容を一つのRedmineに集約して見る方法について、ツイートされていた内容を@y503unavailableさんがまとめてくれたのでメモ。
【元ネタ】
気づき #764: 複数Redmineの内容を集約して見たい。 - Unofficial Redmine Cooking - redmine.tokyo
【発端】
@j15_aj15さんから、社内に複数のRedmineインスタンスが起動されていて、それらRedmineのチケット内容を一つのRedmineの画面上に集約して見たい、という要望があった。
昌。さんのツイート: Wiki Extensionsプラグインのiframe使ってよそのRedmine見よ!って思ったけど動かない。バラけてるタスクをメインの子で見れたら幸せだったのに。
【関連ツイート】
あきこさんのツイート: "更新系の操作ができるサイトはiframeで意図せず埋め込まれるのに気をつけないといけないです。 https://t.co/NsfRjWF9PW… "
昌。さんのツイート: "解除できたらいいなー。情報一元化したい。 現実問題、他方のRedmineにタスクが散らばってること、結構あるんですよね。… "
【一つの解決方法】
(引用開始)
(1)リバースプロキシの利用
RedmineのWebサーバ側でリバースプロキシし、
参照先Redmineの表示内容を自ホストのURLとして表示可能にすることで、iframeを利用して表示できる。
(1-1)iframe , X-Frame-Options ヘッダ設定
Wiki Extensionsプラグインのiframe使って別Redmine上の内容も表示させたいが、
X-Frame-Options ヘッダで制限されている。
→X-Frame-Options ヘッダのALLOW-FROMで、参照先サーバを許可サイトに追加するなどの対応が必要。
iframeの利用には、セキュリテイ面の注意が必要(クリックジャッキング攻撃などの対策)
『クリックジャッキング』に関するレポートに関するレポート(IPA 技術本部 セキュリティセンター)
(引用終了)
(2)あるいは、PCクライアントにて、X-Frame-Options ヘッダを無効化するChromeエクステンションなどを入れておく。
ローカル環境でX-Frame-Optionsを無効化する - 仕事中の問題と解決メモ。
【X-Frame-Options レスポンスヘッダ】
X-Frame-Options レスポンスヘッダ - HTTP | MDN
X-Frame-Optionsの設定 | 勉強したことのメモ
【クリックジャッキング攻撃】
IPAテクニカルウォッチ 知らぬ間にプライバシー情報の非公開設定を公開設定に変更されてしまうなどの『クリックジャッキング』に関するレポート:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
(引用開始)
サイトへの攻撃はX-FRAME-OPTIONSヘッダが付与されていないからというだけで、攻撃を受けてしまうとは必ずしもいえませんが、IPAではこの対策が最も有力な手段であると考えています。
(引用終了)
クリックジャッキングとは?その攻撃事例と対策方法を解説 | サイバーセキュリティ.com
Webエンジニアだったら当然知っておきたい「 クリックジャッキング対策 」とは? | ヌーラボ
≫ クリックジャッキングって? TECHSCORE BLOG
【感想】
社内にRedmineが複数個インスタンスが立ち上がっている利用シーンはとても多い。
自分たちのチーム専用のRedmineが欲しいニーズもあるし、RedmineインスタンスはBitnamiやDockerなどですぐに立ち上げられるからだ。
すると、社内にRedmineが乱立してしまい、PMOや品質保証部の立場では、各プロジェクトの進捗状況を知るために、各Redmineインスタンスにログインしてデータを取得する手間が発生してしまう。
だから、PMOが主体で管理しているRedmineに、各プロジェクトのRedmineの進捗データを集約するようにしたい。
では、どうやって、複数個のRedmineインスタンスの情報を、一つのRedmineサーバー上に集約させて表示させるか?
この解決方法のアイデアは、@netazoneさんがRedmine大阪のLTにて披露してくれた、RedmineにGoogleカレンダーや動画、Googleスプレッドを埋め込むためにiframeタグを使う方法を公開したノウハウが発端になる。
(引用開始)
今回のテーマは”Embed”(埋め込み)。
Redmine にカレンダーやら動画やら埋め込んでみたところ、意外にうまくやれて捗ったのでご紹介。
(引用終了)
留意点としては、クリックジャッキング攻撃のようなセキュリティリスクの可能性があるので、社内LANの閉じた中だけで行う方が安全だろうと思う。
しかし、社内LANの中でさえも、セキュリティ対策上、許可されない場合もあるかもしれないので、細心の注意を払う必要がある。
とはいえ、Redmineユーザとしては、ちょっと危険な香りのする(笑)ノウハウが蓄積されることも楽しい。
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