【就活生必見!】思わず採用したくなる自己PRの全て
本格的な就活シーズンが到来しました。このページにたどりついた就活生の皆さんは、今まさに「どうやったら企業に自分の魅力を伝えられるか?」ということに不安があるのではないでしょうか?いわゆる「自己PR」に対する不安です。
この自己PRですが、自分の魅力について企業が求める形でしっかり伝えることが出来てる人は、ほとんどいません。なぜなら「自己分析」が足りていないからです。
企業が求める真の自己PRには自己分析が欠かせません。ですが、目の前の選考会や説明会、内定を取ることに追われ、どうしても後回しになってしまい、自己分析をしっかり行えている就活生は残念ながら少ないです。
そこで今回は、私が数多くの就活生と関わってきた経験を元に「企業が求める真の自己PR作成に繋がる本当の自己分析と真の自己PRを作成するため」の方法をご紹介いたします。これから就職活動が始まりますが、何から始めたら良いか分からない就活生のみなさん、とりあえず会社説明会には行ったけれど、自分が本当にやりたいことが分からない就活生のみなさんは、ぜひこの記事を読んでみてください。
2013 年、株式会社しるべを設立。大学生を主な対象に、即戦力人財育成のための教育事業を無償で提供。創業以来約 200 名に及ぶしるべの卒業生の就職内定率は 100%。親身に学生に接することから、指導を受けた学生に、「服が情熱を着て歩いている」と言わ...
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はじめに
希望の企業の内定を獲得するために、学生は必死に自己PRをします。しかし、多くの学生が「内定のための自己PR」をしてしまっているのが現状です。
そもそも、「自己PR」の本来あるべき姿とは一体どのようなものなのでしょうか?
本題である「本当の自己分析と真の自己PR」をご紹介する前に、まずは就活生が陥りやすい誤った就活方法と、企業から求められる人材について、一緒に考えていきたいと思います。
就活生が陥りやすい誤った就活方法
情報社会の現代では、インターネットから簡単に就活の情報を手に入れることができるようになりました。それゆえに、本来あるべき姿ではない「内定を獲得しに行くためだけの情報」ばかりが氾濫しているのが現状です。
就活ナビ媒体を活用して、内定を獲得しようということを否定しているわけではありません。しかし、そういった情報のほとんどは、内定を獲得するためのうわべだけのスキルではないのか?と私は感じています。
今の就活生のほとんどが、「内定を獲得することが全て」であり、「内定を取らないといけない」と考えてしまっているので、内定のための対策だけをして社会に出てしまっています。そこで、会社に入ってからリアルとのギャップが生まれてしまい、苦労する人が続出してしまうのです。
就活で本当に勝つということは、うわべだけのスキルや対策ではなく、「社会に適応できる人間になること」なのです。
これから生き残っていく、求められている人材とは
まず自分の中で「これからの時代を生き残っていける人材」とはどのような人なのか、考えていただきたいと思います。
皆さんの頭の中に浮かんでいる答えはどれも正しく、正解などないのですが、私が思う例を1つ挙げるとするならば、「相手が求めているものを的確に把握して提供できる人材」つまり「価値を提供できる人材」こそが、これからの時代でも生き残っていく求められている人材、と考えています。
就活の現場においては、相手=企業になるわけですから、企業をとことん理解することで、相手(=企業)が本当に求めている人材像が見えてくるとともに、相手が何に価値を置いているのかをきちんと把握することにもつながります。相手を知るからこそ、初めて相手が求めるものを提供できます。
私は、価値を提供できる人材こそが、これからの時代生き残っていける人材だと考えています。つまり「相手の役に立つ、相手に貢献できる、相手の課題を解決すること」ができる人材です。
ここまで読んでみて、就活の話を知りたいのに…内定を取りたいのに…、と感じているかもしれませんが、こういった人材を目指すこと、そのために行動を起こすこと、これらはとても重要なことであり、今の時代の企業が求めている人材像にもつながっています。
就活は就活のためだけの対策をするにあらず!です。
そもそも就活は、社会を形成している企業に入るための1つの手段でしかありません。そして企業は社会において生き残るために利益を生み出し、自分たちの理念やビジョンを実現させるため、その実現のための未来の仲間を探すために採用活動を行なっています。
つまり「あなた」が社会に出た後も活躍できる人材になること、そのための対策、そのために行動を起こすことこそが、就活を通過する対策にもなりうる、ということです。人事も経営者も、「あなた」がうわべの対策をしてきた人材なのか?その先を見据えて行動してきた人材なのか?すぐに見抜きます。「あなた」が思ってる以上に!です。
これを就活だけ、内定を取るためだけでやろうとしてはいけません。これを知った今から、できることをコツコツと実践していくことが内定への最短ルートなのです。
ここからは、「本当の自己分析と真の自己PR」について
1、私が考える自己PR
2、自己PRの基本
3、自己分析を始めよう
4、自己PRをつくろう!
の4つの項目に分けて、1つ1つ順番にお話ししていきたいと思います。
1. 私の考える自己PR
そもそも就職活動とは?
そもそも就職活動とは、どういうものなのでしょうか。
私は「”与えられる側(お客様)”ではなく、”与える側(提供者)”という視点をもつきっかけ」と定義しています。社会に出るということは、学生までの”与えられる側”から、”与える側”になるということになります。”与える側”ということは、「他者のお役に立つ」「他者に貢献する」ということです。
”与える側”になることで初めて、その対価としてのお給料をもらうことになるのです。
真の自己PRとは?
私が考える自己PRの定義は
「あなたの可能性を相手(企業)に感じさせること」です。
「あなた」が過去にどんな体験や経験をし、そこで何を思い、行動し、どういう結果を上げてきたのか…、これは「真の自己PR」に繋がるプロセス(過程)です。
真の自己PRでは、企業の採用担当や経営者に、あなたのプロセス(過去の体験、経験、事実、実績など)を通して、《活躍している姿、成果を上げている姿、会社の一員として活躍してくれている姿》を「イメージ」させ、投資の対象として適正だと感じさせることです。
選考の機会における「自己PR」では、シンプルに「相手が求めているものを提供すること」であり、「あなたの可能性を感じさせる」ことを意識します。
企業側は、面接を通して将来一緒に働く仲間を真剣に探しています。自分の強みと相手が望んでいるものが一致すれば、お互いにとってメリットがあり、その時点で採用が決まるわけです(採用と簡単に言っても、莫大なお金と、本人と企業のその後の命運がかかっているわけですが)。
真の自己PRで大切なのは、まずは「会社の求めているもの」を理解すること、そしてその目的達成のために「自分の軸の部分・やりたいこと・強み」と「会社の求めているもの」の間で、合致する部分を的確に伝えるための準備を徹底的にすることです。
自己PRの完成まで
具体的には後ほど詳しく説明しますが、「真の自己PR」を完成させるには、以下の3つのステップを踏む必要があります。
1. 相手を知る
2. 自分を知る(未来、過去)
3. 自分と相手をリンクさせる
1. 相手を知る
先ほどお伝えした通り、採用を勝ち取るためには、まずは相手(企業)がどんな会社なのか、何を求めているのかを知る必要があります。
相手がどんな性格で、何が好みで、どんな考えを持っているのか…これを知ることが全ての始まりです。まずは相手の立場になって考えてみましょう。企業が持っている社風や業務内容、将来のビジョン、求めている人材、と言い換えると分かりやすいですね。
企業のHPや採用ページ、代表の言葉には全ての答えが詰まっています。企業は明確に、自分たちの思いや求める人材、なぜ?そういう人材が必要なのか?これからどうしていくのか?を打ち出してくれています。それを徹底的に知ることです。
就活生と企業のズレ
加えて、これからあなたが生きていく「社会の視点」で物事をとらえ、どれだけの金銭・時間・人があなたに投資されるのか?というコストについて考えてみましょう。
新卒1人あたりにかける企業の経費(出費)はいくら位か知っていますか?また、あなたが戦力になり、利益を上げるまでにかかる期間、企業があなたに投資する金額がいくらくらいか、想像はつきますか?
新卒で入社した社員が会社に利益をもたらしてくれるまで、どんなに早くても1年はかかります。社会人1・2年目の新卒は、会社にとっては実質赤字なのです。企業は、将来利益を生み出してくれるであろうという期待から、新卒に対して投資をします。
企業が新卒を採用し、戦力に変えていくための投資は数千円・数万円のレベルではありません。これを認識できていない学生は多いように思われます。ここが学生と企業の一番のズレです。
新入社員にかかる費用
以下の2つを考えてみましょう。
・新卒採用にかける経費と入社後に支払う給料
・会社が負担する社会保険料・先輩社員が新卒に教育する時間のコスト
まず、新入社員を取るまでにかかる一人当たりのコストは、平均100万円(会社の規模による)と言われています。
仮に月25万の給料(額面)の企業の場合、お給料として渡す分以外にかかる保険料や税金、研修費など合わせて、少なくとも額面の倍以上、約50万を会社は負担しなくてはなりません。
新卒の社員が実際の戦力になるまで2年かかると考えて、
一人当たり50万×24ヶ月で1200万円です。
そうすると、採用から実績を上げるようになるまで、1人あたり2年間で約1300万円かかることになります。そこまでの投資をしても、それ以上の成果を上げてくれる人材かどうか、それを見極めるための機会が就活であり、選考なのです。
就活はあなたにとっても人生を左右する”一大イベント”かもしれませんが、企業にとってもそれは同じなのです。
”与えられる側”から”与える側”になる
さきほども言ったように、就活生は、学生という「与えられる側」から、社会人という「与える側になる」という自覚を持つことが大切です。
簡単に言えば、「価値を提供できる人になる」ということです。これが社会で求められる人材なのです。
選考の際には、投資してくれた以上の「価値を提供できる」ということを、その根拠とともに「あなた」の経験と「あなた」言葉でしっかり伝えることが必要です。
「あなた」には、投資対象として、投資してもらった以上の成果を生み出すことが求められます。選考の場では、その可能性を相手に(=企業に)感じさせること、それを明確に示すことが必要であり、それこそが結果として、真の自己PRとなるのです。
2. 自分を知る
自分を知るということは、「未来の自分」と「過去の自分」の両方を知るということです。
未来の自分を知る
未来の自分を知るというのは、「自分自身のやりたいことを知る」ということです。ここでいう“やりたいこと“というのには2つの意味があります。
①「自分の生き方や在り方、目的」
→自分はこういう人間になりたい、こうありたい、という意味でのやりたいこと
②「①を実現するための手段や方法」
→自分のありたい姿を実現する、具体的な手段方法
「自分はこういう人間になりたい」という”自分の生き方や在り方、目的”があって初めて、その実現のために「これをしたい」「この仕事をしたい」「この会社で働きたい」という”②手段方法としてのやりたいこと”が見えるのです。
つまり、未来の自分を知る、というのは、自分の生き方やあり方を明確にするということです。
詳しくは「自己分析の基本」で述べていきます。
過去の自分を知る
「未来の自分を知る」で明確にした「自分の生き方や在り方、目的」を実現する方法は、実際には無数にあります。
その無数にある目的を実現するための方法(=手段)の中から、「あなた」の目的達成のために最善な方法を選ぶためにはどうしたらいいのでしょうか?
私は、選択の基準となる軸を自分の中に持つことだと思います。
そしてその選択軸を持つために、過去の自分の選択の仕方や積み重ねてきた自分の価値観を知ることが必要だと考えています。
価値観を見つけ出す
この「過去の自分を知る」段階では、自分の選択の基準となる軸、価値観を見つけ出していきます。
・今まで楽しかった瞬間
・ワクワクした瞬間
・イラっとした瞬間
以上のような瞬間を振り返ってみてください。心踊る瞬間、心が揺れ動く瞬間というのは、昔からあまり変わってないのではないでしょうか?
「あなた」自身の過去の選択や出来事を見つめ直すことで、「あなた」の内に秘めた価値観を明確にすることができます。そこで、やっと自分の決めた目的を達成するための最適解を選択できるようになります。
過去の様々な出来事(なぜ?それを選んだのか、なぜ?その行動をとったのか、なぜ?それに取り組んだのか)を振り返り、「なぜそう思ったのか」を繰り返し考えて、自分自身の選択軸を明確にしていきましょう。
3. 自分と社会をリンクさせる
相手を知り、自分を知れば、あとは両者が求めるゴールが同じかどうかを確認します。いわゆる「就活」=面接・選考対策・自己PRの作成などは、この段階です。
(逆に言うと、ほとんどの自己PRのハウツーは1と2をすっ飛ばして、3だけを伝えているので、それを鵜呑みにした就活生の対策は、うわべだけの対策になってしまっている、とも言えます。)
自分と社会のリンクとは?
自分がいくら相手(企業)が好きでアピールし続けても、相手が自分を求めてくれなければ、意味がありません。特に、相手が求めるものを提供することができる、という可能性を相手に感じさせる「真の自己PR」が重要になります。
そこで、自分が求めているものと、相手の求めているものを掛け合わせる「自分と社会をリンクさせる」作業が必要です。「リンクさせる=結びつける」とは、”自分がどんな人生を歩んできたのか”、”今何ができるのか”、”どうしてその会社を選んだのか”というところから、”そこで将来どのような面で活躍が期待できるのか”というところに結びつけるという作業です。
自分は相手の求めることを達成させることができます!貢献できます!ということを、あなた自身の言葉で伝えられるようになることが完成形です。
重要なのことは、相手に明確にイメージさせること
実際、圧倒的な実績と可能性を感じさせる“思い”があれば、細かい自己PRは必要ありません。
例えば、目の前にいる学生が以下のように自己PRしてきたとします。
『私は学生生活4年間で〇〇を通じて、売り上げ1億円をあげるに至りました。それはこれから社会に出ても、生き残る人材になるためです。私はあなたの環境に入っても、圧倒的な成果を生み出します。』
いかがでしょうか?あなたが採用担当者になった気持ちで考えてみてください。この学生が自分の会社に入って実績をあげ、売り上げに貢献する姿を簡単にイメージできるのではないでしょうか。
極端な例ではありますが、このくらい圧倒的な実績や事実=根拠が明確であれば、細かいエピソードはあまり必要ではあません。投資対象として適正だ(投資してくれた以上の成果を生み出せる人材だ)ということを感じさせること、これだけでいいんです。それさえできれば、「採用してください!」なんてお願いしなくても向こうから「採用したい!」といってくれる状況を作ることができるようになります。
自分の経験してきたこと、考えたことをよく整理してみてください。
「あなた」の過去の体験、経験、事実、実績などから、企業に対して《「あなた」が活躍している姿、成果を上げている姿、会社の一員として活躍してくれている姿》を「イメージ」させ、投資の対象として適正だと感じさせる、これこそが私が考えるの「真の自己PR」です。
2. 自己PRの基本
ここから、自己PRの基本を押さえていこうと思います。
自己PRは「自己分析」なしに考えることができない
自己PRには、自分を知ることが非常に大切になっていきます。
「自己分析」は、就活ではよく聞く言葉だと思いますが、
・「実際どうやればいいのか分からない」
・「自己分析をしている時間があるのなら、選考会行かないと」
・「説明会の予約入れないと」
など”焦り”から後回しにしてしまっている学生が多いと感じます。「自分を分析して本当に答えが出るの?」なんていう不安もあるかもしれません。その気持ちはわかります。
ですが、目先の内定という幻想にとらわれて苦しんできた学生を多くみてきたからこそ言えることがあります。
・「本当に成果を出したい」
・「最短で納得いく形で就活を終えたい」
なら、急がば回れです。自己分析こそ全てだと感じます。
自己分析をしないことによる問題
「自分が本当にやりたいことがわからない…」という、もやもやした気持ちでいっぱいになりながら、就活生の多くは「一般に出回る自己PRのテンプレート」に沿った自己PRを作るという作業を行っています。
けれども、そんなうわべだけの自己PRを作成してみても、 面接の時に頭が真っ白になって質問にうまく答えられず、残念な結果に終わり、やりきれない思いをすることになってしまいます。これは、私が数多くの学生と関わってきた経験から、強く感じていることです。
ここでみなさんに質問です。「自分のやりたいことが分からない」のは何故だと思いますか?
目的と手段は別なもの
答えから申し上げると、それは「目的」と「手段」が混ざってしまっているからなのです。
この2つの言葉を定義すると、
目的・・・最終的に達成したいこと=生き方・在り方
手段・・・目的を達成するための方法
となります。
目的は、「人を幸せにしたい」「笑顔にしたい」「困っている人を助けたい」など、抽象的ですがシンプルで、的確に自分の生き方を表すものです。一方で、手段というのは、「人を幸せにするために、○○をする」など、目的を達成するための行動になってきます。就職活動における「業種や職業の選択」はこちらにあたります。
これらは非常に混同しやすい概念です。
目的と手段が混同した職選び
「大手企業に入りたい」「広告業界にいきたい」これらは手段となるのですが、これを目的と勘違いしてしまう学生が大半です。
例えば、「人を幸せにする目的」のために「飲食業で接客することを手段」として選ぶ、といった具合です。ここで「接客する」ことが目的になってしまうと、「私は何のために働いているのだろう?」という疑問が生まれてしまい、残るのは「やらされ感」です。
「接客をしたい」と思った理由はなぜなのか?そこに、「人を幸せにする目的」が見えてきます。
とはいえ、「人を幸せにする目的」のためにやれる「手段」は無数にあります。「新商品を企画し、素敵なサービス・商品を作り出す手段」でも「舞台に立って演技する手段」でも、どちらでも「人を幸せにする目的」を実現することが可能です。
このように「手段」は無数にあるので、本当にやりたいことが何なのか、わからなくなってしまうのです。
けれども、目的が明確になっていれば、「本当にやりたいことはなんなのか」迷うことはありません。さらに、目的が明確になっていれば、何を行ってそれを達成するかという手段を考えるようになります。
「手段」を選ぶための基準は、実は自分の中に確実に存在します。
3. 自己分析を始めよう
これらを踏まえた中で、自己分析に必要なことは
・「目的」を分析して明確にすること
・「目標」を定めること
・「手段」を選ぶ『自分の選択軸・基準』を明確にすること
の3つになります。まずは、自己PRの軸となる「自己分析」をしていきましょう。
①目的(自分の生き方)を分析しよう
目的は、「人を幸せにしたい」「笑顔にしたい」「困っている人を助けたい」など、「自分の生き方」を表すものです。
それを分析する方法は、以下のようなイメージです。
・「生き方・あり方」を明確にする
(自分の実現したい生き方を様々な角度から掘り下げる)
↓
・「使命・ミッション」を見つけだす
(私が人生を通して、他者に対して何を貢献することができるのか)
「目的」を分析し明確にする方法について、順番に詳しく説明していきます。
※次から「ワーク」という言葉が出てきますが、これは実際にやってみてほしい具体的な方法のことを表しています。
「生き方・あり方」を明確にする
まずは、「どう生きていきたいのか?」「人としてどうありたいのか?」「どういう生き方やありかたを体現したいのか?」ということを考えていくことで、自分がどう生きていき、どうありたいのかという、理想の生き方を様々な角度から掘り下げていきます。
「なぜ?」と何度も問いかけ深堀りし続けると、抽象的かつシンプルになっていく、ということを頭に入れておいてください
少し難しく捉えてしまいがちですが、実は現在思っている素直な欲求でも全くかまいません。
”お金が欲しいなあ”とか”モテたいなあ”という誰もが持つ基本的な欲求でも、掘り下げていくことで、シンプルな人としての生き方を表す答えが出てきます。
ワーク【質問例】
・「どのように生きていきたいですか?」
・「どんな社会人になりたい?」・「どんな人生を歩みたいか?」
・「どんな人とどんな風に、そして何のために仕事をするか? 」
などがあげられます。
ワーク【実践例】「どのような社会人になりたい?」
『仕事にやりがいを持ち、楽しく働く社会人になりたい』
↓(なんで?)
【苦しんで仕事をしてる人って別に魅力を感じないから。】
↓(なんで魅力を感じないの?)
【特に自分の父がお金のために仕事をしてると言っていて、父のことはすごく好きだけれど、その仕事に対する理由に自分は腑に落ちない部分がある。】
↓(なんで腑に落ちないの?)
【仕事って誰かのためにするもので、お金のためにするものではないと思う。】
↓(なんでそう思うの?)
【人って一人では生きていけず、人の役に立つことが生きる源になると思うから。】
↓(なんでそう思ったの?)
【自分の欲を満たすことが生きる源でもいいけど、最後には何も残らない気がするから。】
↓(なんで何も残らないの?)
【自分の欲を満たすために動いている人には何かを返したいとは思わないから。】
↓(何かって何?)
【感謝とか、心からのつながり。自分がたとえいなくなったとしても、あの人のおかげで今私は笑えていますって感じてもらえるような人になりたい。そう思ってもらうためにも、「やっぱり仕事にやりがいを持って楽しくやれている人でありたい。」】
(ここで一番始めの”答え”とリンクし、一貫性があることがわかります。)
このように考えていくことで、自分がどう生きていき、どうありたいのかという理想の生き方を様々な角度から掘り下げていきます。
途中行き詰まった時は例のように、いろんな角度で質問してみましょう。「具体的には?」「他には?」なども活用してみると良いでしょう。ここで出てきた内容についても、再び「なぜ?」と繰り返して深掘りを進めていきましょう。
「使命・ミッション」を見つけ出そう
①で掘り下げていったものは、「使命・ミッション」を考える素材になっていきます。「使命・ミッション」を考えるのは、①で掘り下げた「生き方・あり方」を、より具体的にする役割を持ってきます。
ワーク【質問例】「あなたが死んだ後、集まった人からどんな人だったと言われたいですか?」
ここでは、”自分の人生の最後”を考えてみましょう。
自分が死んだときに読まれる弔辞や周りの人の反応をみたとき、どんな様子であることが理想なのかを考えていくと、自分のコアとなる「使命・ミッション」が見つかります。人生の最後のゴールを意識するような質問は、「使命・ミッション」を考えやすくしてくれるでしょう。
ワーク【実践例】「あなたが死んだ後、集まった人からどんな人だったと言われたいですか?」
・お葬式にはあなたの大切な人たちが集まります。周りにはどんな人たちがいますか?
・その人たちはどんな顔をしていますか?
・そして、あなたの思い出話をどんな風に語っていますか?
・お葬式に集まった人からどんな人だったと言われたいですか?
→周りには家族がいます、一緒に志に向かって走り抜けた仲間がいます、一緒に空間を共にした大切な人がたくさんいます。
→笑ってるような泣いているような顔をしています。楽しかったり、幸せだったりした、一緒に過ごした思い出を振り返りながら、幸せなような、お別れが悲しいような表情です。
→周りの人は、しみじみと「出会えてよかった」と語っています。「笑顔や、言葉に救われた」「出会えて幸せだった」と幸せそうな顔をしています。「私たちにとって希望の光のような人だったね」とみんなが言っています。
このように考えていくと、自分の核となるような「使命・ミッション」が見えていきます。
この場合だと「人の希望の光になる」となります。
②目標を定めよう
目的(自分の生き方)を分析したら、次は目標の設定をします。人生の最後を考えたからこそ、その途中経過を明確化することができますよね。
・目標…『目的を達成するために目安となる指標や水準、状態』を表す
私は、目標を以上のように定義づけました。
3年後、30歳の自分を考える
ここでは、目的を達成するための具体的な指標、途中経過を具体的にしてみることが重要です。指標となる数字で示したほうがよいでしょう。
ワーク【質問例】
目標を立てるために、皆さんにしたい質問は3年後・30年後に
・「仕事でどんな実績を残していると思いますか?」
・「仕事のスタイルや、活躍しているフィールドは?」
・「経済面・生活面・居住地は?」・「同僚や取引先・他人からの評価は?」
・「誰の役に立ちたいですか?その人にどんな影響をあたえているでしょうか?」
・「恋人や家族、結婚はどうなっているでしょうか?」
・「どんな仲間と一緒にいるでしょうか?」
・「趣味やライフスタイルはどうなっているでしょうか?」
様々な問いかけを自分に投げかけてみましょう!
”目標”を立てたからと言って、変更してはいけないわけではありません。大事なことは”目的”を達成することとであり、途中の軌道修正、コース変更はつきものです。ただし、”目的”は変りませんと考えています。
ワーク【実践例】
以下のように考えられるようになると、目標が定まってきます。
・「仕事のスタイルや、活躍しているフィールドは?」
→【ex】独立して”個人事業主”に30歳の年の4月1日にはなっている。
→【ex】場所を選ばずに働く。東京に週3、地元の岩手で週2のペースで働く。
・「恋人や家族、結婚はどうなっているでしょうか?」
→【ex】26歳に出会った恋人と28歳に結婚する。
→【ex】家族は夫と子供2人の4人家族。私の実家の近くに家を建てる。
目標を立てる時に注意したいポイント
多くの人が目標をたてる際に、「~になりたい」「~したい」という語尾になりがちです。
その点に関して、私はこのように思います。
「〜したい」「〜できたらいいな」「〜に採用されたいな」
”願望”ではなく、”目標”にすることが大事です。目標にするためには、具体的な数字を盛り込むことが重要になります。
③手段を選ぶ”価値観”を明確にする
ここからは、今まで考えてきた「目的」「目標」をどんな「手段」で達成するかを考えていきます。
世の中には『手段』は無数にあり、どんな会社に入るか?というのもここに入ります。会社選びも同じですが、無数にある『手段』に途方に暮れてしまいますよね。けれども、無数の「手段」から、最善の「目的」「目標」を選ぶ方法があります。
それは、自分の”価値観”を知ることで、「手段」を選ぶ軸をつくるということです。そして、自分の”価値観”を知るためには、先ほど伝えた通り『自分の過去』を振り返る必要があります。
価値観を明確にすることが必要なワケ
「過去に答えなんてあるのかなあ」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。でも、振り返ってみてほしいのです。
今までに夢中になったり、楽しかったことなどは、ほんの小さなことでもあるはずです。それを少し思い浮かべてみてください。そのキラキラした気持ちの理由ってなんだったのでしょう?
”人と協力して頑張るのが楽しかった!”、”絵を描いて自分を表現するのが好きだった”
ほんのささいなコトでも、それがあなたの価値観になっているのです。
価値観を明確にするワーク
①過去を振り返る
自分の過去を振り返るために、幼少期から大学に至るまでの
「嬉しい」「楽しい」「夢中になった」「好き」「喜び」「満足」「快適」「愉快」「ウキウキ」 「ワクワク」「充実感」「達成感」
といった感情を思い出していきます。
例えば「高校時代の文化祭が最高に楽しかった!」という思い出を振り返ってみると……
高校時代の文化祭が最高に楽しかった!
だから↑↓なぜ?
クラスメイト全員で合唱ができたから
だから↑↓なぜ?
全員と声を合わせて歌う瞬間が楽しかった
だから↑↓なぜ?
1人で歌うことが好きだと思っていたけれど、
みんなで力を合わせて何かを作り上げて成果を出すことが楽しかった。
だから↑↓なぜ?
人と協力して、成果が出たときにみんなで喜びを分かち合うことが嬉しい
このように振り返ると、自分は「協力」や「達成感」「共感(人との気持ちの共有)」ような価値観のもと、行動をするというパターンが分かりますね。
「なぜ?なぜ?なぜ?」と掘り下げると、抽象的かつシンプルになっていきます。その結果、これでいいのかな?と悩み始める人がいるかもしれませんが、それで大丈夫です。逆に、「だから」と掘っていくことで具体的になります。
ワーク【価値観を明らかにする】
①ここまで振り返った体験や思い出を通じて、しっくりくる言葉を10個選ぶ。
自分の深掘りをしてきた内容を一言で表すならば、どんなものがしっくりきますか? 上の”価値観リスト”を参考にして、選んでみてください。
価値観リストに載っていない、自分で考えた言葉でも大丈夫です。正解はありませんよ。
②自分にとって絶対に欠かせないものを5個選び、優先順に並べてみる。
※順位は自分の変化や成長によって変わるので定期的に見直そう
ここで選ばれた価値観が、あなたの選択軸となるものになります。
③選んだ価値観に説明文をつけて、定義化する。
明確にした価値観のオリジナル説明文(=定義・解釈)を考えます。
例えば、「ポジティブ」ということが、あなたにとって大切な価値観になったとします。同じ「ポジティブ」という価値観を持っている人は少なからずいるでしょう。しかし、その価値観を持つようになった経緯やストーリーは様々です。それを明確に定義付けることで、自分自身の納得感と、相手への説得力が格段に増します。
例)【ポジティブ】
私にとって「ポジティブ」とは、苦しいときにより人生を面白くする秘訣です。
このように、「価値観の定義付け」は必ず行うようにしてください。これをすることで、 一つ一つの行動や選択に迷いやブレが少なくなっていきます。定義付けをしないと、その価値観は崩れてしまいます。それは、あなたの中での納得感がなくなり、あなたの言葉ではなくなるからです。
これは、目的(=生き方やあり方)でも同じことが言えます。
定義化が必要な理由
「安定した生き方を送りたい」と考える人がいたとして、「安定=公務員になること、大手企業に勤めること」と定義する人もいれば、「安定=不安定に強くなること」と定義する人もいます。
なにが正解という話ではなく、そもそも自分自身で価値観を定義しておかないと、一貫性が失われます。自己PRも、すべては定義できるかどうかが重要になってきます。定義しているからこそ、きちんと自分の思いを自分の言葉で伝えられます。
その結果、迷いがなくなり、それが自信として伝わるのです。
4. 自己PRをつくろう
今までの自己分析をふまえて、自己PRを以下の手順で作っていきます。
①相手に可能性を感じさせるPRを作成するために、あなたが「大学生の間にどんな経験をしたか」をあらゆる出来事・角度から振り返る
②今までの素材を全て使って投資対象として適正かどうか?自分に投資してもそれ以上の成果を上げられる!という可能性を相手に伝える伝わる自己PRを作る
これまでの手順を踏まえていくと、このような自己PRを作ることができます。
【例】
①「学生の間にどんな経験をしたか」を振り返る
自己PRとは、あなたの可能性を相手(=企業)に感じさせること 具体的には、過去の体験・経験・事実・実績から 「活躍してる姿・働いて成果を上げている姿・問題を 解決してくれている姿を相手にイメージさせる」ことです。
あなたが今までどんなことに取り組み、そこではどんな経験をして、どう成果を上げられたのでしょうか。
あなたの経験・成果をしっかりとまとめて、あなた自身の想いとそれを証明する実績=根拠を伝えることができれば、会社の人事は、あなたが「こんな風に成果をあげてくれるんじゃないかなぁ」と想像し、「一緒に働きたい!」と思うのではないでしょうか。
あなたが学生の間に、どんな経験を残し成果を上げたのかを
・勉強 ・クラブ、サークル、課外活動
・アルバイト、インターンについて
・友人について ・旅行について
・家族関係について ・読書について
の観点から振り返ってみましょう。
ワーク
1.これまでで「楽しかった」「嬉しかった」「苦しかった」「頑張った」経験を振り返る(What)
あなたの武器は、ほとんどがあなたの何らかの経験から得られています。まずは、勉強、サークル、課外活動、アルバイト、友人、趣味、家族などの項目ごとに、「楽しかった」「嬉しかった」「苦しかった」「頑張った」のような感情が高まったシーンを思い出してみましょう。そして、それを紙に書き出してみてください。
2.なぜそれを始めたのか?なぜ選んだのか?なぜそう感じたのか?を考える(Why)
それぞれの経験で感じたことを具体的にしていきます。例えば「小学生の時にサッカーをしている時間がとても幸せで楽しかった」とします。このとき、何があなたを楽しいと感じさせていたのかを考えてみてください。
それを始めるきっかけになった人や出来事も、具体的に掘り下げると効果的です。きっかけになった人であれば、「その人の何が魅力だったのだろう?」という視点で掘り下げることで、自分の理想とする生き方や人物像が見えてきます。
3.今になってなにを学んだ(得られた)かを考える
具体的に数値的な実績や結果があれば、明確にしてみましょう。そして、その結果を出すためにどんな工夫や取り組みをしたのかをとにかく具体的にすることです。ここで出した材料も、投資対象として適正かどうかを判断するための、自己PRの素材になります。
ワークのポイント
このワークで注意したいことは、”起こった出来事”や”事実”だけのまとめになってしまわないようにすることです。面接官の立場で考えるのであれば、事実や出来事も知りたいけれど、それ以上に、
「あなたは経験を通して何を感じたんだろう?」
「その経験が今にどう生きているのだろう?」
ということが知りたいはずです。なぜなら、
「この子はうちに入社したら、こんな働き方をしてくれるかも」
「問題や壁にぶつかっても、こうやって乗り越えるだろう」
と、過去の経験談からあなたの働く姿をイメージしたいからです。企業は一緒に働く仲間を探しています。そして、1人を採用するのに多額な投資をしているのです。企業の面接官は「あなたを投資対象として適正かどうか?」を見極めている、という事実も決して忘れてはいけません。
あなたには絶対に強みとなるポイントがある
「わたしは何も経験していない」「何もやり遂げられていない」と挫けてしまう人もいるかもしれませんが、そんなことは絶対にありません。「あなたの強みとなるアピールポイントはある」ということを忘れずに、ワークに取り組んでみてください。
結果の規模は関係ありません。企業は、その結果を出すために、あなたが主体的に取り組んだ行動や姿勢、そして、その取り組みの結果が知りたいのです。結果を出すための姿勢が見えるからこそ、投資対象として選んでいいかもしれないと思えるのです。
②今までの素材を全て使い、伝わる自己PRを作る
ここでは自己PRの具体的な作り方について説明していきます。
自己PRを作るポイントは「PREP法」に沿うことです。「PREP法」とは何か?これから説明していきます。
P=Point(結論)…「学生時代何を成し遂げたか」可能であれば具体的な数字で示す。
R=Reason(理由)…「beforeはどういう状態だったのかを踏まえ、なぜそれをやろうと思ったのか、取り組もうと思ったのか」自分の目的や価値観とリンクさせて話すと良いです。
E=Example(具体例)…「具体的な事例や取り組み、改善ために実施した工夫など」
P=Point(結論)…「その工夫により改善前と比べてどのようになったのか」最初のPointとつながることが重要です。具体的な数字で示すことも忘れないようにしましょう。
まずは、この流れ(P→R→E→P)に沿った自己PRを考えてみましょう。
ただし、これで終わりではありません。PREP法の自己PRを踏まえた上で、Future(未来)について話すことが大事です。
「この経験を活かして、自分の思い描く生き方を体現し、そして御社のここに貢献できます」と未来にむかって宣言することで、相手に可能性を見せることができます。
「PREP法」に沿って自己PRを作るメリット
最後に、「PREP法」に沿って自己PRを作るメリットをまとめると、
・結論から始まり、結論で終わるという一貫性が生まれる
・実績だけでなく感情(なぜその行動をしたのか)もわかるので働くイメージがつきやすい
・具体的なことを書いているので説得力がある
です。この方法を意識すると、今まで以上に就活が上手くいく可能性が高くなるでしょう。ぜひやってみてください。
まとめ
就職活動に悩んでいる学生は多いことと思います。初めての就職は、人生の大きな一歩となります。だからこそ、その選択は間違えたくないとみなさん思っていると思います。ですが、それは企業も同じなのです。
選ぶ立場でもあると同時に、選ばれる立場である、ということも忘れてはいけません。そして、選ばれる人材とは、投資対象として適正な人材とはどういう人材か?も散々伝えてきました。
必要なことは、あなたがどうありたいか?そしてそのためにこれからどうしていくのか?という未来への可能性を具体的に示してくれる人材です。それにより、価値を提供できる人材です。
就職というのは「人生の目的を達成するための手段」でしかありません。そう考えるのであれば、まずはあなたがどう生きていき、どう道を歩いていくのか、ということこそが一番大切になります。
それが自分の中でブレずに固まっていくと、面接の場においても自信をもって伝えることができ、困ることはありません。
あなたの可能性を企業に感じさせ、そして、採用を勝ち取ってください!その手助けになれたら幸いです。