寄生虫が健康維持に役立つとして、「豚鞭中」の卵の飲用テストが日本で開始されました。
飲用テストでは、すでにタイで市販されている「豚鞭中」の卵入りサプリメントを飲用し、健康な成人男性を、2ヶ月にわたって観察を続ける見通しです。
「豚鞭中」が豚に寄生すると、下痢を発症し肉質が落ちるが、人体には定着できないため2週間で排泄されるということです。
欧米では、クローン病や多発性硬化症などに効果があるとされ、アメリカでは医師の処方箋があれば買えるほか、ドイツでも今年中に認可される見通しとなっています。その根底には、「清潔すぎる環境がヒトの免疫システムのバランスに影響を及ぼしているのではないか」との説があるようです。
日本では、「豚鞭虫」が免疫システムを調整することで、クローン病のほか、潰瘍性大腸炎や乾癬などに効果が期待されるとしてテストが開始されました。
安全性が確認されれば日本でも販売されるようになるかもしれません。ただ、過去に「サナダムシ」から癌が感染し、コロンビアの男性が死んだという事例があるため、慎重な検査が必要といえるでしょう。