『anone#09』のキーワード出現数BEST10
- 持本 33
- 彦星 29
- 中世古 28
- 彦星君 13
- 和田 11
- ハリカ 10
- 花房 10
- 偽札 9
- ウソ 8
- 先生 8
『anone#09』の番組内容&EPG情報の引用(ネタバレ注意!)
♬~
(持本) ちょっと すいません。
(花房万平) 離せって。
これ 何でもないんです。
(花房)
何でもないわけないだろう‼
うぅ!
(林田亜乃音)
先生‼ ちょっと‼ ちょっと‼
さよなら亜乃音さん、さよなら彦星くん、さよなら…
詳細情報
出演者
広瀬すず、小林聡美、阿部サダヲ、江口のりこ、鈴木杏、瑛太、火野正平、田中裕子 ほか
番組内容
ATMで理市(瑛太)が試し、返却されなかったニセ札が元で事件は明るみに、警察の捜査が進むことに。理市の妻・結季(鈴木杏)は、ニュースに流れる防犯カメラに映った映像の男が自分の夫だと確信していた。そんな中、ハリカ(広瀬すず)は彦星(清水尋也)から直接会いたいと言われ、亜乃音(田中裕子)にプレゼントされたワンピースを着て出かけるのだが…。
監督・演出
【演出】水田伸生
【プロデューサー】次屋尚
原作・脚本
【脚本】坂元裕二
音楽
【音楽】三宅一徳
制作
【製作著作】日本テレビ
【制作協力】ザ・ワークス
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あぁ!
(猫の鳴き声)
(花房のせき込み)
この…!
(青羽るい子)
あんた今 殺そうとしたでしょ!?
(中世古理市) いや つい。
(辻沢ハリカ) 「つい」じゃ ないよ!
あの… 穴 掘るなら
深く掘ったほうがいいぞ。
埋めるんなら3m近く掘れよ!
あ…。
あぁ…。
お代わり…?
何か温かいもん もらえるかな?
(持本) 今 温かいお茶入れますね。
(花房) あ… 悪いね。
あぁ 寒い。
あっ 先生 こたつ。
リモコン…。
(花房のせき込み)
(エアコンの始動音)
大丈夫っすか?
今 君 こたつ入りましたね。
何で?
(中世古) うん?
あなた
僕を殺そうとしましたね。
どうぞ 殺してください。
それで証拠 消せますか?
それで証拠 消せませんよ
また誰かに見つかりますよ。
そしたら また
その誰かを殺すの?
殺すんですか?
そうやって
一生 ごまかして行くんですか?
ごめんなさい。
すみません 遅くなりました。
お待たせしました。
お待たせしました。
あ…
それは 今 いいんじゃないかな?
あっ これ
この間 僕が持って来たお土産だ。
じゃあ 置いて。
今 いいよ。
じゃ 戻して。
じゃ 置いて。
置きます。
これ 食べにくいから小皿。
(るい子:持本:ハリカ) 小皿。
痛って。
(花房) ウソはね
ウソで隠すしかないんですよ。
ウソに終わりはないんですよ。
ウソで守ったウソが
結局
君達自身の心をこわして行く。
偽札作りが犯罪だとは
知らなかったとでも
いうんですか?
あっ…。
はい 知ってました。
知っててやったんですか。
何で?
何か 取り調べみたいですね。
弁護士ですから。
(花房) それで君 何。
ん?
(花房) まだ若いのに。
両親も心配するでしょう
ご両親は?
いないです。
(花房) いないって?
亡くなりました。
そう。
どうも。
(花房) 何でやったの? 一体。
何の目的で 何のために。
(中世古) あの
もしよかったら
仲間に入りませんか?
ちょっと この人
何 言ってんですか?
ごめんなさい。
あなたを雇います。
このことを
守秘義務にしてもらえませんか?
守秘義務っていうのはね
犯罪を隠ぺいするために
あるんじゃないの。
その人達のためを思うなら
仲間になるのが
一番いいと思うんです。
(持本) おっ…。
偽札 使ったの?
(持本) あ…。
お茶を。
お茶?
れもんちゅかっちゅ。
どきどきゆずハニー。
使っちゃったか。
でも 千円札は回収しました。
はい 外には漏れません。
(花房) 1円も?
はい。
(機械音声)備え付けの電話で
お問い合わせください
ということは
僕が黙ってれば 何もなかった
ってことになるわけか。
もう二度としません。
印刷したお金も 機械も
全て処分します。
見逃してください!
犯罪者の言い草ですよ。
亜乃音さんから
そんな言葉は聞きたくなかった。
(チャイム)
(花房三太郎) どうした?
(三太郎) 何で みんな
口の周りに きな粉付けてんの?
すいません。
中世古さん でしたっけ?
はい。
ちょっと
調べさせてもらったんですけど。
あなた ここ来る前に
ベンチャーの
社長さんだったでしょ。
(三太郎) インサイダー取引で
刑務所に1年 服役してたって。
何で こんなとこで働いて…。
何でもない。
(三太郎) はぁ?
何でもなかった。
(三太郎) 何だよ…。
三太郎 帰るぞ。
ちょっと…。
いいから帰る 帰る。
(三太郎) えっ? ちょっと…。
余計なゴミは 早く捨てるように。
あの弁護士
仲間にする方法ないんですか?
何か弱みとか 金に困ってるとか。
まだ そんなこと…。
もう諦めましょう。
あの偽札 使えなかったんですよ
両替機 通らなかったんです。
君は? 君のは?
使えなかった。
♬~
つげ信用組合 星が丘支店の
ATMの中から
偽一万円札が見つかりました。
警察は防犯カメラの映像を
公開し
偽札を使用したとみられる
男の行方を追っています。
偽札が見つかったのは
柘市星が丘の
つげ信用組合 星が丘支店です。
うちのじゃないよね?
でも この銀行
中世古さんのリストに
入ってましたよ。
あの人 入金しちゃったってこと?
まさか。
こちらは
ATMに設置されていた…。
(中世古結季)
ニュースになっちゃった?
今 替えてあげるね。
昨日 午後8時10分頃
男が偽一万円札をATMに
入れる様子が写っています。
男は30歳から40歳
身長は180cm前後で
黒っぽい色のジャンパーを
着ています。
警察は この男の行方を
追うとともに
見つかった偽札は…。
あの こういう防犯カメラの
映像って よく公開されるでしょ。
でも 犯人 捕まったって話
意外と聞かないですよね。
でも もし中世古さん捕まったら
ここに警察 来ますよね。
そしたら みんなで逃げますか。
えっ どこに?
うれしそうな顔して…。
フフフ。
遠足じゃないんですからね。
北海道とか?
北海道。
ん~。
田舎でね
みんなで家族のふりしてね。
それも楽しそうね。
きっと 何もなかったみたいに…。
(グラスが割れる音)
カァ~ カァ~。
あっ ハハハ…。
フフフ…。
(結季) 今は出掛けています
はい そうです ええ。
間違いありません
あれは夫でした。
また電話します。
(中世古) ただいま。
(結季) おかえり。
(中世古) 電話 誰?
(結季) ん? うん…。
何か よく分かんない。
彩月は?
(結季) お母さんに預けた。
どこ行くの?
(中世古)
彩月 連れ戻しに行って来る。
あなたには
もう 彩月と会わせないから。
さっきの電話は警察?
(結季) 全然 家族のためじゃ
なかったじゃん。
家族のためだったら
あんなことしないでしょ。
(中世古) 店で夜勤してた時
ある男が来たんだよ。
カラスみたいな
真っ黒な服を着た男で
その男が偽札持ってて。
何の話?
完璧な偽札ってあるんだよ
そう 俺にも…。
あなた 頭おかしい!
(中世古) 見せるから!
俺が作った偽札見れば…!
(結季) ちょ… ちょっと!
触んないで!
彩月には近づかないで。
(ドアの開閉音)
(紙野彦星)
「僕も ぶどうパン 好きです」。
「それ 覚えてたから
ぶどうパンにしました。
すごく おいしい」。
(彦星) 「へぇ~ 食べてみたい」。
「お店の名前
教えましょうか?
割と近いから
誰かに買って来てもらったら
どうですか?」。
(彦星) 「ハリカちゃん
今度 買って来てくれませんか」。
「じゃあ 病院の看護師さんに
預けておきましょうか?」。
(彦星)
「部屋に届けてほしいです」。
「その部屋にってこと?
私が彦星君の
部屋に行くってこと?」。
(彦星) 「ごめんなさい
ぶどうパンは言い訳です」。
「言い訳?」。
(彦星) 「会いたいだけです」。
(彦星) 「会いたいから
ぶどうパンを利用しました。
無理かな」。
無理じゃ ない。
「分かりました。
ぶどうパン お届けします」。
(彦星) やった。
(戸が開く音)
(紙野律子) 何で?
香澄さん せっかく…!
もう決めたから。
ただいま~。
(亜乃音の声)
会うの? 会えるの?
うん まぁ。
う~ ニヤニヤしちゃって。
ニヤニヤなんかしてないでしょ。
モジモジしちゃって。
モジモジなんかしてないですよ。
(るい子:持本) してないかな~?
フフフ。
してないですよ。
何か ねぇ。
ねぇ。
デートの約束して 浮かれてる
女のコに見えちゃいましたけどね。
勘違いでしたけど。
うん 勘違いだったけどね。
クソ。
「クソ」って言った? 今。
そんなこと言ったら
デートが台無し。
持本さん 食べ物にお箸 刺さない。
(持本) はい。
青羽さん お箸 持ったまま
お茶 飲まない。
はい。
小うるさ。
怖っ。
フフフ…。
はい。
何?
別に 大したもんじゃ。
私も いただこうかな。
(持本) はい。
別に着ても着なくてもいいから。
えっ 亜乃音さん
買って来てくれたの?
適当に選んだやつだから。
着なくてもいいんだよ。
着るよ。
≪どうかな?≫
(持本) 見えないよ!
(持本) おっ 似合ってるよ!
ウソだ!
いや ホント 似合ってる。
また からかってる。
ううん ちょっと ここ
ここ座りなさい 座りなさい。
ほらほらほら。
モジモジしない モジモジ。
はい。
そうね これ 耳かけたら
いいんじゃない? 耳。
ちょっと 耳 耳かけてみて。
おでこを ちょっと… お~。
う~ん。
う~ん いいじゃない。
どうぞ どうぞ。
あ…。
おしゃれな女のコに見えますよね。
私が選んだの。
ホホホ…。
(持本) 芋虫。
うわ~ この横 気持ち悪い。
でんでん虫。
かわいい。
腕時計。
ハハハ…!
ブラ。
アハハハ…!
え~ 今日 飲むね。
(持本)何か楽しくなって来ました。
ハハっ そう?
(持本) はい。
これまでの人生で起こった
全ての理不尽な出来事が
忘れられる気がします。
何があったの?
僕 人生で3回しか
熱 出したことなくて
それが 高校受験と大学受験と
就職試験の日でした。
うわ~。
あ~。
(持本) ハワイに行ったら
食中毒になって
全日程 寝込んでました。
あ~。
(持本) 喫茶店入って
コーヒー頼んだら
「何で あんたにコーヒー出さなきゃ
いけないんだ」って言われました。
もういい もういい…。
でもね 僕 思うんです。
人生 何がうれしいって
悲しくて悲しくて やりきれない
出来事があっても
いつの間にか
笑えるようになるんだな~って。
あ~。
こんなにつらくても
いつかは笑えるようになる
…って思ったら
何か楽しくなりませんか?
持本さん。
(持本) はい。
寝てます。
(持本) 悲しい。
(持本) 最近
幽霊のコ 来ないんですか?
私がね 機嫌のいい時は
あんまり来ないんだよね。
えっ 青羽さん
機嫌がいいんですか?
見えない?
全然。
いいのよ すごく。
えっ…。
何でですか?
ん?
うん。
この間 あなた倒れたでしょ?
あっ はい あっ 貧血で。
あの時 とっさに救急車
呼ばなきゃって思ったんだけど
「ダメだ 偽札 見られちゃうから
呼べない」って。
ですよね。
大事な人が倒れたのに
救急車も呼べない。
あ~ これが犯罪者になる
ってことなのかって。
大事な人?
いや 私はね
何ていうか 願い事とかって
叶ったことないからさ。
何か こう 思った時は すぐ
諦めるようにしてるんだけど。
持本さんとはね 何か
ずっと一緒に
いられるんじゃないかなって
そんな予感がするんだよね。
ついに
私の願いを叶えてくれる
そんな人なのかな~っていう
気がしてるんだ。
前はね 会わないほうがいいって
言われたの。
会うと
一人が
当たり前じゃなくなるからって。
そう。
ちょっと分かるの。
一人が当たり前って思ってたから。
そう。
でもね。
亜乃音さんが
してくれたみたいに
私も彦星君にできるかな?
何にもしてあげてないよ。
結局 お金も
用意してあげられなかったし。
亜乃音さんは
私に
「おかえり」って言ってくれた。
「ただいま」って言わせてくれた。
私も彦星君の居場所になりたい。
病気のことは…。
ホントは病気のことは
心配なんだけど。
笑顔で会わなきゃね。
(チャイム)
あっ すいません
柘署の和田と申します。
ちょっと お伺いしたいんですが
お隣にお住まいの
中世古理市さんって方
ご存じですか?
(火花が散る音)
(チャイム)
(電子レンジのタイマー終了音)
(チャイム)
いってきま~す。
♬~
(中世古)
警察 来るかもしれません。
(印刷機の作動音)
バレたんですか?
(中世古) 分かりません。
ここにも来るの?
(中世古) 分かりません。
分からないって…。
(中世古) 証拠‼ まず証拠‼
(中世古) 証拠 処分します。
♬~
♬~
♬~
(中世古) 一緒に。
はい。
(鍵が落ちた音)
中世古君 奥さんと お子さんは?
(中世古) ご心配なく。
あなたが陽人くんのことを
黙っててくれたら
私と死んだ夫で 全部かぶります。
(中世古) 取引ですか?
私に雇われて
何も知らずにやったって。
(中世古) 僕がやったんだ。
(中世古) これ 僕の犯罪です。
(中世古) 行きますよ。
気を付けて。
(エンジンの始動音)
青羽さんも。
♬~
うっ!
ハァ ハァ…。
(持本) あっ これ
版は埋めないんですか?
(中世古) これ 社長いないと
二度と作れないんで。
(中世古) じゃあ 僕 ここで。
(持本) どこ行くんですか?
(中世古)
前に話したじゃないですか
偽札で竜田揚げ弁当
買って帰った男の話。
(持本) ええ。
(中世古) あの男が住んでるのは
この世の中から
紙切れ1枚分 外れたとこです。
僕も彼のようになりたい。
じゃあ。
(走る音)
ハァ ハァ…。
僕も そっちに連れてって
もらえませんか?
♬~
♬~
(店員) ありがとうございます。
熱っつ!
(茉歩) 熱い。
(茉歩) フフフ…。
彦星君の病気のことって
知ってるんだよね?
うん。
それね 治る可能性あるとしたら
重粒子線治療
っていうのがあってね。
うん。
(茉歩) それって…
でも すごく治療費が掛かるの。
私ね 私のお父さんに頼んで
その治療費 用意したの。
ぐっ… ハァ~。
(茉歩) 大丈夫?
う… うん。
えっ 治療費?
うちのお父さん 株やってて。
彦星君の成績優秀だったことも
知ってて。
「投資みたいなもんだよ」って。
そういう言い方するとこ
嫌なんだけど。
転院の費用とか 治るまでの治療代
全部 出すって。
(茉歩) ハリカちゃん?
そっか…。
よかった…。
よかった…。
よかった。
ありがとう。
ありがとう。
そっか…。
彦星君には断られたの。
え?
(茉歩)
そんなお金 受け取れないって。
嫌われちゃった。
彦星君の言う通りだと思う。
私は彦星君の何でもないし
そういう形で
自分の気持ち 押し付けたの
よくなかったって
今は反省してる。
お金で何とかしようなんて
やっぱ ズルいし。
お金あるんでしょ?
お金があったら
彦星君 助かるんだよ。
本人が嫌だって言ってるの。
何で?
好きな人がいるからって。
ごめんね
割り込みしようとしちゃって。
分かってても 好きだから
止められなかったんだよね。
(店員) お待たせしました。
(店員) ごゆっくりどうぞ。
ごめん そういうことだから。
待って
待って!
(茉歩) いいのに。
香澄さん。
(ノック)
はい。
(彦星) はい。
ハリカです。
どうぞ。
入ってください。
はい。
(彦星) こっち。
(彦星) ん?
あっ ちょっと… 開けないで。
お願いします。
うん。
あ… そこに 多分 椅子。
ここで いつも?
そう ハリカちゃんと話してた。
へぇ~。
寿さんの話 聞いて笑ったり。
(彦星) 何か 直接話すの
不思議な感じがする。
うん… 不思議。
声も 顔とかも
想像するだけだったから。
顔とか想像しなくていいよ。
背は 割と小さいイメージで。
小さくないし。
何cm?
159。
彦星君は?
186。
ウソでしょ?
ホントだよ。
そんな大きかったら 頭ぶつける。
普通に ぶつけてる。
フフっ。
そこの入り口とか。
痛そう。
面白がってない?
万歳したら おへそ出る?
フフフ…。
いや 出るけど。
今は ちゃんと
長いパジャマ着てるから大丈夫。
薄いブルーのパジャマ。
そう 言ったっけ?
前に。
(彦星) ハリカちゃんは?
今は どんな服?
今?
今はね…。
花のね…。
う~ん
赤い花の模様のワンピース。
(彦星) へぇ。
…と 赤いカーディガン。
(彦星) いつも そんな感じ?
ん… そう… だね。
いつもの格好。
ハリカちゃん
子供の頃も赤い服着てた。
そうだっけ? 覚えてるんだ?
覚えてるよ。
ハリカちゃんが 飼育小屋で
アヒルと寝てたこととか。
ホントに?
3mぐらいの木から
ジャンプしたこととか。
ウソでしょ?
覚えてないの?
覚えてない。
(彦星)
森の中に せせらぎがあって
ハリカちゃん
裸足で そこによく入ってて。
(彦星) 「気持ちいいよ
こっちおいでよ」って。
(彦星) 覚えてないかな?
忘れちゃった。
(彦星) そっか。
全部 忘れちゃった。
(彦星) そっか。
ジュース 飲む?
いい。
もう帰るから。
え?
もう…。
用事?
約束あって。
そうなんだ。
映画見て
ごはん食べに行く約束してて。
待っててもらってるから。
そっか。
ごめん。
ううん 大丈夫 その人にも
入院してる知り合いのお見舞いに
行くって言ってあるから。
そうなんだ。
今日は ちゃんと話しておこうかな
って思ったし。
ちゃんと?
何かね…。
もしかしたら私
勘違いさせちゃってるのかなって
気がして。
何だろ?
私が まぁ…
ひとに合わせちゃうのが
よくないんだけど。
結構…
変な知り合いつくるの好きで
彦星君も その一人っていうか。
ほら 悲しい漫画
読んだりするみたいに
彦星君の話 聞いて
楽しんでたっていうか。
何それ。
だって 彦星君の子供の頃
覚えてないし。
そこまで真剣になられると
思ってなかったから。
何の話 してるの?
ごめんね。
そろそろ 話 聞いてるの
重荷になって来た。
君のこと ヘヘ…。
面倒くさくなっちゃった。
(彦星) そっか。
(彦星) まぁ 分かるけどね。
(彦星)
僕も 僕のことが面倒くさいし。
(彦星)
もう ずっと会ってない人に
話すようなことじゃなかったよね。
(彦星) そうだね。
(彦星) 重荷… だよね。
ハァ よかった 分かってくれて。
うん。
じゃあさ
もう連絡するの やめるから。
削除するからさ
そっちも そうしてくれる?
分かった。
削除する。
まぁ…
すぐに忘れるよ。
(彦星) うん。
じゃ 行くね。
(彦星) はい。
お邪魔しました。
(彦星) はい。
あっ。
あの そうだ ぶどうパン…。
(彦星) 早く帰って。
♬~
♬~
♬~ (泣き声)
♬~
♬~ (泣き声)
♬~
♬~ (泣き声)
♬~
(先生) 陽人くん!
(先生) 先生からのお手紙
おかあさんに お渡しして。
(青島陽人) 先生!
これ 何の花?
(先生) あ…。
(消防車のサイレン)
♬~
(戸をたたく音)
(戸をたたく音)
(鍵を開ける音)
(和田) こんにちは。
こんにちは。
柘署の和田と申します。
はい。
(和田) ちょっと
お伺いしたいことが
2~3ございまして。
1週間前 星が丘の銀行で
偽札が発見された事件のことは
ご存じですか?
いいえ 知らないです。
(和田) 我々は 今
その事件を捜査してまして
柘市内の印刷関係の会社に
お話を伺っているところです。
あ はい。
どうぞ。
あっ よろしいですか?
失礼いたします。
(戸を閉める音)
(カーテンを閉める音)
どうしました?
いいから いいからいいから。
出して。
こちらの工場 今は?
1年前に主人が亡くなったので
今は…。
(和田) 従業員の方って
いらしたんですか?
以前は。
(和田)
その方は 何という方ですか?
その人ですか?
もう随分 会ってないので…。
(中世古) しばらく
町を離れることになりました。
(青島 玲) そう。
私が ウザったいから?
あの子 おかしいの。
≪玲ちゃん ちょっと≫
(玲) はい。
(絵を描く音)
(陽人) 中世古君。
(中世古) この絵 何?
僕が火事したの?
僕が先生の手紙 燃やしたから
隣のおじさん 死んだの?
どうして処分しなかったの?
(持本) 両替機で使えるって
言ってたし
もったいない…。
どういう状況か分かってる?
警察 来たんだよ?
(持本) 青羽さん この車 乗って
工場 戻ってください。
あんたは?
(持本) 僕は このお金持って
中世古さんと逃げます。
はっ?
車 工場に返したら
落ち合う約束してるんで。
何 言ってんの?
いろいろ お世話になりました。
じゃあ どうも。
何 言ってんの…!
何 急に そんなこと言ってんの?
ねぇ バカ? バカなの?
(持本) はい バカです。
失礼します。
私のこと 置いてくわけ?
(持本) まぁ そうですね。
邪魔なんで。
温泉行こうって言ってたじゃん。
分かんないです。
持本さんと温泉行くつもりで
いたんですけど。
分かんないです。
「この人と一緒にいたい」って
思ってたんですけど。
それは そちらのご勝手で
僕は別に あなたの願い事を
叶える気もないんで。
えっ?
そういうつもり 全くないんで。
そういうふうに思われるの
若干 迷惑です 厄介です。
あっ そう。
(持本) はい。
あっそ。
はい。
それじゃ。
病気 悪いの?
どうなの?
青羽さん 顔が近いっす。
長くないの?
そうっすね… はい。
もう無理なの?
はい。
そう…。
そっか…。
私 みとるから。
それぐらいなら いいでしょ?
それぐらいなら
願ってもいいでしょ?
(持本) それぐらいなら いいです。
ありがとう。
(持本) いえ。
(和田) 分かりました
どうもありがとうございました。
はい。
もし その従業員の方から
何かご連絡がありましたら
教えていただけますか?
はい。
お電話番号って…?
あっ はい。
(和田) あぁ…。
あっ すみません。
(和田) 「FB580500HI」。
あの~…。
(和田)
お忙しいところ恐縮ですが
やっぱり ご同行願えますか?
♬~
♬~
お知り合いですか?
いえ 知らないコです。
♬~
♬~