経済
「近大マグロ」の美容液 乾燥や小じわに効果
化粧品メーカー加美乃素本舗(神戸市中央区)と近畿大学薬学部(大阪府東大阪市)は15日、同大学が養殖するクロマグロ「近大マグロ」を使って共同開発した化粧品「ルイキャラット美容液」を20日に発売すると発表した。3年間で3億円の売り上げを目指す。
新商品は、同学部の多賀淳准教授が温度管理技術を開発して抽出した、クロマグロの皮に含まれる高保湿成分「フルレングスコラーゲン」を配合。一般的なコラーゲンより保湿力に優れており、乾燥による小じわに効果的という。
加美乃素本舗は2013年、主力の育毛剤から商品分野を広げようと肌の保湿製品に着目。15年夏ごろより、多賀准教授や同学部の学生と開発を進めてきた。新商品のターゲットは40~50代の女性に定め、客層を広げていく狙いだ。
30グラム、1万800円。同社のオンラインショップで販売する。中村範平社長(63)は、「美容液を第1弾として、基礎化粧品を取りそろえたシリーズを今後販売していく。今は年内をめどに化粧水の開発を進めている」と意欲を見せた。(綱嶋葉名)
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