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ドイツテレコムは低遅延をアピール
欧州勢で意欲的な展示が目立ったのは、ドイツテレコムだ。同社は、フィンランド・ノキアおよびハンブルクの港湾局と共に5Gを活用した交通信号やモバイルセンサーの管理に関する実証実験に着手。2017年10月にはベルリンに“欧州初”とする、3.7GHz帯に対応した中国ファーウェイ製の5Gアンテナを建てた。
商用サービスは2020年の開始予定。周波数は早ければ2018年夏に割り当てられる予定で、おそらく3.4G~3.8GHz帯か26GHz帯を使うことになるという。5Gでは、高信頼性や0.5ミリ秒といった低遅延を生かし、「自動運転や遠隔医療、4K映像のストリーミング配信などに活用していく」(説明員)との見通しを示した。
同社のブースでは、3.7GHz帯の100MHz幅を利用したデモ用の5Gネットワークを構築していた。装置はファーウェイ製。ゴーグルをかけて何も描かれていないマネキンを見ると、5Gネットワーク経由でダウンロードした映像をARで重ね合わせ、人体模型として見えるデモを展示した。このデモでは、モニターに遅延時間を表示し、5Gの特徴の一つである低遅延が分かりやすいようにしていた。