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具体的な利用シナリオとして、水田の管理用途では、水位や水温センサーにSIMを組み込むことで遠隔から利用し、収穫後はサスペンドして月額費用を低減できるなどの例を挙げた(写真12)。アクティブとサスペンドの切り替えは管理画面やAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を介して設定できるという(写真13)。
料金体系は、回線ごとにデータ通信量を設定する「定額プラン」と、データ通信量を複数の回線で分け合って利用する「パケットシェアプラン」の2種類を用意。動画をアップロードする監視カメラなどの用途を想定し、上り方向の通信が無制限になる「上り優先オプション」も提供する(写真14)。
端末は、NTTドコモの端末を利用する場合でもSIMロックの解除が必要になる。音声通話の提供予定はなく、データ通信専用のサービスとなる。iOS端末ではテザリングを利用できない。割り当てられる電話番号は「020」で始まる番号となる。発表した料金は1回線のもので、法人向けのボリュームディスカウントは別途用意があるとした。
法人向けには無料トライアルのキャンペーンも実施する。先着1万回線を対象に、2018年6月末まで初期費用が無料、月額費用は最大3カ月無料となる。トライアル後は有料になるが、そのまま利用できるとした。
訪日外国人向け商品としては、フルMVNO版の「Japan Travel SIM」を4月2日に発売する(写真15)。容量は1.5Gバイトと3Gバイトの2種類で、SIMカードは標準、micro、nanoに対応した3in1を採用。オープン価格だが、ビックカメラでは1.5Gバイト版を1850円、3GバイトB版を2800円(いずれも税別)で販売する。
なお、Japan Travel SIMは従来のライトMVNO版も併売する。フルMVNO版はパッケージに「for Unlocked phone」との記載があり、NTTドコモの端末でもSIMロックの解除が必要になる。