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「ホーキングパパ」死去、中国でも大きな反響 4億5000万クリック
【3月15日 AFP】(更新)英国の著名な宇宙物理学者、スティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士の死去は、中国でも大きな反響を呼んでいる。中国版ツイッター(Twitter)のウェイボー(微博、Weibo)では同博士の死去を伝えるニュースはすぐにトレンド1位となり、ハッシュタグは4億5000回以上クリックされたほか、約25万件のコメントが投稿された。
既に中国でもよく知られていたホーキング博士は2年前にウェイボーのアカウントを開設し、英語と中国語でコメントなどを投稿してきた。開設後の数時間でフォロワー数は100万人となり、現在は500万人近くまで増えている。
ホーキング博士は、難病による困難に立ち向かう姿が敬服され、ウェイボーのフォロワーへの心からのメッセージにも敬意が表されてきた。中国では博士の訃報を、多くのファンらが「巨星の死」として悼んでいる。
「肉体の消滅は、博士を陥れることはできない。超人的な頭脳の持ち主はこの世を去ったが、彼の次なる旅では、死は神秘であり続ける」とあるユーザーは語った。
また別のユーザーは、「ホーキングパパの著書を理解することはできないが、彼は世界の秘密を知る人物だ」と投稿した。
中国の人々からは親しみを込めて「ホーキングパパ」「ホーキングおじさん」と呼ばれる博士の投稿は頻繁ではなかったが、一度投稿があると多数のコメントが寄せられた。
ホーキング博士のメッセージの中で人気だったものの一つは、中国の統一大学入試に向けて、人生の進路をかけて受験勉強に励む数千万人の学生たちに2016年6月に送られた、励ましの言葉だった。
「あなた方が目指すのが医師、教師、科学者、音楽家、技師、あるいは作家であれ、大志をかなえるために何事も恐れるな。あなた方は未来を形作る、偉大な思想家でありリーダーの次なる世代なのだから」(c)AFP