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いじめ騒動の韓国スケーターが入院、大バッシングで不安症に
2018年3月15日 14:53 発信地:ソウル/韓国
【3月15日 AFP】平昌冬季五輪期間中のテレビインタビューでチームメートを辱める発言をしたとして、国民から大量の批判を受けていたスピードスケート女子韓国代表のキム・ボルム(Kim Bo-reum)が、精神治療を求めて入院したことが明らかになった。同国の複数メディアが報じた。
キムは準々決勝で敗退した女子団体追い抜きの競技後、チームメートのパク・ジウ(Park Ji-woo)と一緒になって、もう一人の出場選手であるノ・ソンヨン(Noh Seon-yeong)がメダル獲得を逃した原因だと批判。これが国民の怒りを買い、大バッシングを受けたキムは「精神的な不安や緊張」に襲われたという。
キムらの言動はチーム精神に反するものとみなされ、学校や職場でいじめが深刻な社会問題になっている韓国国内では、60万人を超える国民がキムとパクの代表チーム追放を求める嘆願書に署名し、同国大統領府のホームページに提出される事態となっていた。
複数メディアは「キムは五輪閉幕後も精神的な不安と緊張を訴えている」とする同選手の所属事務所の代理人によるコメントを伝え、医師の勧めを受けて地元・大邱(Daegu)の病院に入院したと付け加えた。
団体追い抜きの後に行われた女子マススタートで銀メダルを獲得したレース後、観客の前で膝をつき、謝罪にもとれる行動を取っていたキムについて、代理人は「キムは五輪期間中に私たちが想像した以上のトラウマを負った」「彼女の母親も心を痛めており、医師の勧めを受けて一緒に入院している」と話している。(c)AFP