そして彼らは「ニッポンはスゲエ」を吹聴するこ
とで、日本の独自性を主張して止まない。
それはそれで構わないのだが、
なぜか隣国中国の異質性(悪口)を強調すること
とワンセットになっている。
つくづく思うのだが、なぜ彼らは欧米(特に米国)
の異質性には触れたがらないのか?明治以来の我
が国の愚昧陋劣の極みはその点にあるというのに...
かって西田幾多郎は日本文化で西洋哲学の限界を打
破しようと呻吟した。その結果として思いがけず、
西洋諸国がこぞって日本の独自性を認めだした。
青い目の野郎どもが黄色いサル呼ばわりをしなくな
った。
という歴史的事実を彼らは理解しようとしない。
西洋かぶれの福沢諭吉が言い出した「脱亜入欧」は
戦後七十年のいまなぜか絶頂期を迎えている。
そして今世界中が再び、日本人を黄色いサル呼ばわ
りし始めたような気がする。
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