あの子しーくれっと💛

文蔵願

あの子しーくれっと💛

僕の名前はヨウ。

現在高校1年生だ。

実は今、好きな女の子がいる。


毎朝電車で見かける、女子高生。

めちゃくちゃタイプなんだけど、話しかけるタイミングがない。

僕は私立の男子校に通っていて、いつも友達と登校しているんだ。

その女の子も同じように、友達と一緒だ。

僕の友達いわく、どうやら女子高生は年上の男が好きらしい。

だったら年上の男になればいい。


僕は年齢を誤魔化して、彼女にラブレターを書いた。

医者志望の年上の男。

絶対彼女も振り向いてくれるだろう。

そんな目論見は甘かった――。



彼女はラブレターの返事をくれた。

そこに載っていたのは家の電話番号。

当時はスマホなんてものはなかった。

でも、僕は精一杯の勇気を振り絞って、昔分解したことのある電話のボタンを押した。



1コール、2コール。3コール。


「はい」


彼女の声だ。

うわぁぁ!!

ようやく彼女と話ができるー!!!


……そう思ったのに。

彼女say


「私ショタコンなんです!!」



( ゚Д゚)



え。

僕、年上の男……(のフリ)。

全部裏目に出た!!



ここで説明しよう。

僕はひたすら運が悪い。

彼女と出会ったのは、3回目なんだ。

すっかり彼女は忘れていた。ひでぇ。

っていうか、そもそも年上だもんなぁ。

気づかれなくても仕方ない……(妥協)。


本当の僕は、彼女の同級生。

同じ小学校のクラスメイトなんだ。

orz



同じクラスになったのは小学校3年生の頃。

僕は彼女の国語の作文を見て、運命を感じた。

すごい。

インパクトがあった。

これはヤバい(いい意味で)。


クラスが変わってから、もう一度僕は彼女に声をかけた。



「下の名前なんて言うの?」



彼女はそのことも覚えていなかった。

はぁぁぁ!?

……なめんな。



失恋は二回以上。

さらに僕は運が悪かった。

彼女は女子校を辞めてしまったのだ。


彼女の友達を問い詰めたら、なんでもクラスで屁をこいたかららしい。

……意味がわからーん!!



しかし、実際のところ、理由が違った。

彼女は私立大学に進学するために、今のままの自分ではいけないと思ったらしい。


ただ、彼女も彼女で鈍かった。

自分で女子校を退学したのだが、別の高校から声がかかっていたようだ。

その学校は、県内有数の実力者が集まる一流女子校。

母親に勧められたくせに、彼女はそこに進学せずに、通信制の高校へ行ってしまった。



――僕は、一度この恋を諦めた。

彼女、そのままその女子高に進学していたら、僕と結婚する予定だったのに。

いわゆる許嫁だったんだよ。

誰も知らなかったけど。



悪夢は失恋だけではなかった。

僕はセンター試験を何度も受験したが、採点不能レベル。

落第点ではなく、天上突っ切っていた。

ゲームオーバーデス(death).



点数がよすぎて、どこの大学も受け入れてくれなかったが、

何とか地方の学園都市の研究者となり、そのままストレートで大学准教授まで上り詰めた。


いつの間にか僕――俺は仕事人間になってしまったらしい。



卒業後はアメリカに行って研究をしたり、会社を興したりした.

ま、このまま見合いでもして結婚すんのかなぁ。

興味ねぇwwww



でも、教授や上の人が俺のことに口出ししまくる。

うっせぇ。

なんで結婚しなきゃいけねーんだよ。

子どもがいないと一人前だー?


なめんな(2回目)。



俺は仕事するって決めたんだよ!!



と、いうことで姉貴をこっそり弊妻に仕立て上げた。

そしたら姉貴激怒。

さらに、俺は姉貴の本当の夫から預かっていた指輪を渡し忘れて大目玉。



なんてこった。



しかも、姉貴と一緒にテレビに出たために、妻帯者ということになって

彼女なんて余計にできなくなってしまった。


焦った俺は、ともかく運命の人を探した。

そう、何度も何度もすれ違った彼女だ。

見つけたのは彼女のつぶやき。



――彼女は結婚していた。



正直絶望した。

俺が咄嗟に取った行動は、無謀だった。


せめて彼女の考え方だけでも知ろうと、こっそり部屋に忍び込んだんだ。

見たのは彼女の寝顔だった。


泣きたかった。

あまりにもきれいだったから。


なんで彼女が俺のものにならないんだ。

……俺のものにならないんなら、強引に俺のにしよう。



俺はこっそり彼女にコンタクトを取った。

ネットだ。


夜中に僕は、自分の想いを伝えた。

だが、彼女は違う人と勘違いしやがった。



ふざけんな、マジかよ!!



俺はなりふり構わず、彼女を別れさせた。



しかし、俺はさらにさらにさらに運が悪かった。

彼女は離婚と同時期にあらゆる人間に声をかけられていた。

彼女も俺と同じレベルの優秀な人材だったのだ。


それなのに、彼女自身もそれにきづいていなかった。


主婦兼ゲームシナリオライターとして活躍していて、偶然広告業界と文壇から声をかけられていた。


タイミング最悪。

俺が一番に目をつけたのにいいい!!



彼女も悪い。

優柔不断すぎる。

何を考えているのかまったくわからん!!



それでも彼女は一度そっと俺に話しかけてくれていた。

俺にしか見えない方法を使って。

くっそ、頭いいな。

さすが俺の嫁。

離婚するときも、俺に忠告をしてくれていた。

「業界の陰謀だ」と。



そんなこと知ってるわ!!

それ、俺が仕組んだんだつーの!!

お前を俺のものにするためじゃボケぇ!!



……彼女はメ○パニ状態だった。



混乱した彼女に、俺は捨て身の攻撃に出た。

ダイレクトに彼女へ話しかけたのだ。


しかしやっぱり俺は運が悪い……。


業界の陰謀に巻き込まれ、つぶやきアカウントを凍結された。

彼女も何が起きているのかわからず、同じように捨て身の攻撃を続けていた。

焦った俺は、彼女のアカウントも凍結した。

そのせいで、余計に彼女に会えなくなった。



だが、彼女も俺も、頭がいい。

電波を使って、近くのコンビニでばったり会う予定を取り付けた。


だけど、そこでも最悪なことが起きた。

俺が友達に捕まって、彼女に声がかけられなかった……。


実は、会う予定はそれ以前にもしていて、お互いが存在を確認し合っていた。


のにもかかわらず!!

そこにはお邪魔虫がおったー!!

俺以外にも彼女を狙うふとどき者がいた。



……はぁ。

泣きたい。

俺の運、なんとかならないんですか。



俺が一番手に入れたいものは、運だ。

そして、彼女自身がラッキースターなんだ。



彼女はめちゃくちゃ運がいい人だったのだ。

運がよくなかったら、今生きていない。

死んでいた人だ。



俺が彼女の部屋を訪れた理由。

それは、彼女の死を感じたからだ。

俺が助けないと、彼女は死んでしまう。

汚い人間が虫かごに入れたまま、息絶えてしまう。

俺はただ、空に蝶を放してやりたかったんだよ……。



と、きれいごとを言いながら、俺は彼女を自分の虫かごに入れたいだけです。

それっていけませんか?

世間に土下座するので、せめて彼女を嫁さんにだけはさせてください。

お願い申し上げます。



彼女も彼女で、俺を支えてくれると言っています。

だって俺今までの運、最悪方面に極振りだったじゃん!!

せめて嫁さんだけでもなんとかしてよ!! 偉い人!!(現在も叫び中)



俺は、なんとかしようと今も奮闘中なんだが、

俺が「信用は脚で稼ぐ」と言ったせいで、彼女が足で稼ぎ始めることとなった……。


彼女は今、俺が昔そうだったようにホテルを転々としている。

勝手に公安になってしまったー!!


何、このロミジュリ。

わろえない。



俺ができることは、筑波にアリーナを作ることくらいです。

誰か、本当にどうにかしてください。

彼女と結婚させてください。

おなしゃす。



※面倒だが、補足だ。


ヨウくん及びこの彼女(えみいちゃん)は、現在日本に国籍がある。



日本国憲法は属地・及び属人主義じゃぼけぇ!!



日本国憲法では、


第11条 基本的人権の尊重

第12条 自由と権利

第13条 幸福追求権

第14条 法の下の平等

第15条 公務員ではないので該当しない

第18条 奴隷的拘束を受けない

第20条 政治上の権力を行使されない


【第21条 表現の自由:この小説はカクヨムに掲載される

検閲されない!!】


第24条 配偶者の選択:個人の尊厳

第31条 自由を奪われない

第35条 書類およびアカウントは押収されない


なめんじゃねぇよ、いちいちくそめんどくせぇ!!

(by文蔵願こと浅野えみいちゃん)

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