いよいよ今回で最終回を迎えるシリーズ「資生堂VSカネボウCM戦争」
最終回の今回は実質昭和が終わりを告げる事になる1988年(昭和63年)の
両社のCMに迫ってみたいと思います
前年の1987年(昭和62年)は何を血迷ったのか両社とも個人的には超駄作の
年だと思いましたが、さてさて1988年はどんな戦いが繰り広げられたのか?
振り返ってみると資生堂とカネボウはライバル関係でありながら
両社のコンセプトの根底にあるものは好対照とも言えたんですよね
業界筆頭と自負してた資生堂は端的に言えば「カッコいい女を目指す」であり
女から憧れられる女性像を目指してきた節がある
対してカネボウは「可愛い女を目指す」であり男からモテる女性像を目指した
そんな両社のコンセプトが顕著に表れたのが1988年の両社のCMだった
<資生堂>
・春のキャンペーン
キャッチコピー
「ほら、似合うライブリップの赤 ほら、水が生きているライブリップのうるおい」
タイアップ曲 恋のライブリップ 楽曲提供 Zuma Band
モデル 今井美樹
・夏のキャンペーン
キャッチコピー
「とにかく、仕上がりサラリです そのうえ化粧くずれを知りません
なにより、日やけを防ぎます」
タイアップ曲 GO AWAY BOY
楽曲提供 プリンセスプリンセス モデル 土屋里織
・秋のキャンペーン
キャッチコピー 「技ありイッポン、新アイシャドー」
タイアップ曲 彼女とTIP ON DUO
楽曲提携 今井美樹 モデル 今井美樹
春のキャンペーン
「ほら、似合うライブリップの赤 ほら、水が生きているライブリップのうるおい」
タイアップ曲 恋のライブリップ アーティスト Zuma Band
資生堂春のCMソングはCM用に作られたZuma Band(w/今井美樹)の
「恋のライブリップ」であり、今井美樹さんは、この年に女性誌の表紙を席巻していた
彼女をモデルとして表紙にしている雑誌のテイストからわかるように
彼女はアッパーミドルの女性の憧れを体現した存在だった
かくしてここから今井美樹さんのミュージシャンとしての
キャリアがスタートしたのだった
夏のキャンペーン
「とにかく、仕上がりサラリです そのうえ化粧くずれを知りません
なにより、日やけを防ぎます」
タイアップ曲 GO AWAY BOY アーティスト プリンセスプリンセス
1988年夏の資生堂はブレイク寸前だったプリンセス プリンセスの「GO AWAY BOY」
翌年に放送が始まるアマチュアバンドの登竜門的番組「いかすバンド天国」の
大ヒットの影響もあり一大バンドブームが勃発するのだが
その先駆け的存在だったのがガールズバンドのプリンセスプリンセスだった
僕はこの時代まったく邦楽に興味がなかったという事は何度も書いてるが
プリプリはガールズバンドという事が新鮮だったのか琴線に触れた
そのきっかけになったのは当時の女の子が歌うカラオケで大人気だった
プリプリの代表曲とも言えるバラード「M」を聴いた事だった
あまりにも「M」にハマり過ぎて僕はこの曲を大明神様にピアノで弾いてもらい
指の動きを目で見て覚えて最後まで弾けるようになった 笑!
秋のキャンペーン 「技ありイッポン、新アイシャドー」
タイアップ曲 彼女とTIP ON DUO アーティスト 今井美樹
1988年秋の資生堂は春に起用した今井美樹さんの再起用となった
この頃モデルや女優として活躍の場を広げてた今井美樹さんだが
このCMに起用された「彼女とTIP ON DUO」でミュージシャンとして活動を始める
実を言うと僕は春の段階では今井美樹さんの存在は知ってはいたが
別段ファンでもなければ眼中にはなかった
しかしこの「彼女とTIP ON DUO」は琴線に触れた
この後の今井美樹さんのミュージシャンとしてのキャリアは
皆さんもよくご存じだと思う
<カネボウ>
・春のキャンペーン
キャッチコピー 「吐息でネット。」
タイアップ曲 吐息でネット
楽曲提携 南野陽子 モデル 南野陽子
・夏のキャンペーン
キャッチコピー 「夏はC。」
タイアップ曲 C-Girl
楽曲提供 浅香唯 モデル 浅香唯
・秋のキャンペーン
キャッチコピー 「眉とシャドウ。ん、色っぽい。」
タイアップ曲 MUGO・ん…色っぽい
楽曲提携 工藤静香 モデル 工藤静香
・冬のキャンペーン
キャッチコピー
「お肌のつっぱり感がとれる、海藻エキス配合のティファアルゲ」 モデル 麻生祐未
春のキャンペーン 「吐息でネット。」
タイアップ曲 吐息でネット アーティスト 南野陽子
1988年のカネボウのCMソング兼タレントのラインナップはアイドル歌手がずらり
しかも、ちょっとヤンキー受けする、大衆的な顔ぶれだった
春のキャンペーンで起用されたのは大人気テレビドラマ「スケバン刑事」の
2代目主役を演じた南野陽子さんで曲は「吐息でネット」
しかし僕は「スケバン刑事」も一度も見た事もなければ
アイドルだった南野陽子さんにもまったく興味なし 笑!
まあ「吐息でネット」はそれなりに良い曲だとは思いますがね
夏のキャンペーン 「夏はC。」
タイアップ曲 C-Girl アーティスト 浅香唯
1988年カネボウの夏のキャンペーンは「スケバン刑事」3代目である
浅香唯さんの「CーGirl」が起用された
同じセリフを繰り返すようになりますが僕は「スケバン刑事」も
一度も見た事もなければアイドルだった浅香唯さんにもまったく興味なし
更には「C-Girl」という曲にもまったく興味はありません 笑!
秋のキャンペーン 「眉とシャドウ。ん、色っぽい。」
タイアップ曲 MUGO・ん…色っぽい アーティスト 工藤静香
春・夏とスケバン刑事を連続起用したカネボウですが
何と秋には本物のスケバンである工藤静香さんを起用 笑!
しかも何とスケバントリオの3曲ともがオリコン1位を獲得しているらしい
ただし、それがCMタイアップの効果なのか、もともと有った
アイドルのパワーなのか因果関係は混沌としていた
いずれにしても、カネボウはティーンで化粧初心者の客をつかむ方策に
ヤンキーに躍起になっていた事がわかるのだ 笑!
はい、ご多分に漏れず工藤静香さんにも「MUGO・ん…色っぽい」にも
個人的にはまったく興味がないので、あしからず! 笑!
さて、秋のCMで対決した今井美樹さんと工藤静香さんの
その後の人生を考えてみると、なかなかに味わい深い
布袋寅泰さんと一緒になる事で、ミュージシャンとしての幅を広げたばかりか 「PRIDE」(作詞・作曲とも布袋)という最大のヒット曲でもあり
スタンダードナンバーを手に入れた今井美樹さん
全国の木村拓哉ファンを敵に回し、あまつさえ解散問題に関連して
SMAPファンからも不興を買った工藤静香さん
方や結婚することで相乗効果を生み、方や結婚する事で
自らの価値を著しく落とす事になった二人
女の人生はかくも、波乱万丈だ そんな女性たちを美しく彩ってきたのが
資生堂とカネボウという昭和を代表する化粧品会社だった
1988年の秋、気付けばあと数ヶ月で昭和が終わろうとしていた 長らくのご清聴、誠にありがとうございました
ジャンジャン!!
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ノスタルジックですね。
時代はバブルですね。
シーガール嫌いですか笑
あれは、ヤザワさんが既にヤマト時代からあった楽器で、たぶん、ノーバディの木原さんが、永ちゃんにダメ出しくらい、お蔵入りして88年にやっと世に出たなんて逸話を読んだことあります。
曲調がもろリバプールサウンドでマージービートなんですよね。
それを歌謡曲にアレンジしたのがらこれですね。
作曲にかけては才能あるとは思います。
今井は布袋のおかげでもあるかも知れません。
いや、昭和に戻りたいす。
2018/3/13(火) 午後 2:11 [ sido.takuya ] 返信する
> sido.takuyaさん
シドさんより二世代くらい上の僕は、これらの時代にノスタルジーはあまり感じないんだよね
それなりに懐かしさは感じるんだけど1987年と言えば僕は24歳で結婚した年だからね~
永ちゃんと木原さんのエピソードは興味深いね~
でも、Cガールの作曲はあくまで木原さんで、まさか永ちゃんの原曲を
パクったとは考えられないね~
もしかしたら木原さんがヤマト時代に作って永ちゃんに打診したのかな?
でもまあ個人的には浅香唯という時点で僕にはアウトだね(笑)
竹内まりやさんが達郎さんと出会い人生のパートナーになってアーティストとして
花開いたように、今井美樹さんも布袋さんと出会って本物のアーティストになった感はある
それは紛れもない事実だと思います
で、シドさんはプリプリや工藤静香には興味なかったの?
2018/3/13(火) 午後 4:11 [ プレインズ ] 返信する
うろ覚えなんですが、川崎で永ちゃんと木原さんが会った時に、木原さんは曲のセンスが早かったから、シーガールの原曲をヤザワに提出したら、もっとロックンロールがやりたいと却下されたみたいな感じでした。
その後に大倉さんに会って、どんどんロックンロールが完成されてくんですよね。
最近、シルバービートルズを流しますが、キャロルそっくりで、気に入りました。今更爆笑
いや、プリプリや工藤さん嫌ですね 爆笑プリプリは聞きました!
やはりノスタルジックです!
俺は9割は男性ボーカルしか聞けないんすよ。それも男臭いのばかり爆笑
2018/3/13(火) 午後 4:37 [ sido.takuya ] 返信する
> sido.takuyaさん
定説では木原さんはヤマトでも同じメンバーだった藤田さんが永ちゃんに
紹介したって事なんだけど、知り合った頃に藤田さんや木原さんは
永ちゃんよりずっとギターテクニックも上だったみたいだね
初めて木原さんが永ちゃんにギターを披露した時にチョーキングをやると
永ちゃんはぶっ飛んだらしいよ(笑)
キャロルがまだアマチュアだった頃から永ちゃんはジョニーの音楽的才能は認めてたけど
自分が作った曲に関しては絶対にキーも変えさせずコードのアレンジもさせなかったそうです
それくらい自分の書いた曲にプライドを持ってたんだろうね
逆にキャロルの英語バージョンを聴くとビートルズの初期に似てると思いますよ
そっか~ シドさんは男性ボーカルが好みなんだね
僕はそこまでの拘りもないんだよね
要は曲を聴いて単純に自分の琴線に触れるかどうか
そこに男女の隔たりは特にないんだよね
まあ南野陽子や工藤静香が琴線に触れた事は一度もないけどね(笑)
2018/3/13(火) 午後 6:03 [ プレインズ ] 返信する
↑のお二人の会話とはかなり違う感覚の私(笑)
この年は文句なしにカネボウ(^^♪
南野の「吐息でネット」が懐かしいねぇ。
彼女はこの頃がアイドル絶頂期だったわ(*^^)v
スケ番刑事は共演者の「ビー玉のお京」こと相楽晴子ちゃんを応援していました(^^ゞ←この時、すでに二人の子持ちだったんだぞ!こいつは!( 一一)
続いてのCガールの浅香唯ちゃんもいい!
スケ番刑事で押した感じのあるカネボウだけど、このチョイスはこの年にピッタリだったのでは?
曲もいいと思います。
風間三姉妹の中では大西結花ちゃんが贔屓でした( 一一)←だから、このとき所帯持ちのオッサンだっただぞ!こいつは(._.)
工藤静香の曲はこの中では一番いいと思うけど・・・(^^ゞ
まぁ、確かに上記の3人ヤンキー好みというか初期のアイドル追っかけ連中に受けた人たちだけどねぇ(笑)
2018/3/13(火) 午後 8:31
返信する
続き・・・(何を熱くなっているのか?(/_;))
資生堂の今井美樹、わたしはあんまりこの人好きじゃない・・というか好みじゃなかったので('◇')ゞ
あんまり記憶にないなぁ(._.)
後になって布袋とかいう奴と一緒になってヒット曲飛ばすけど、旦那の布袋もまったく生理的に受け付けないタイプなので・・・・
夫婦二人ともどうでもいい感じ(笑)
世間で何故にあれほどこの夫婦のことを騒ぐのかさっぱり理解できない。
山下&竹内、桑田&原田、松任家夫婦、宇崎竜童&阿木曜子・・・なんかに比べて格落ちじゃないかと思うほど(ファンの人ごめんね<m(__)m>でもこの歳になったらそれなりに正直にものは言いたいので)
でも、女性には今井美樹さんのほうが受けがいいんだろうなぁ(^-^;
なんにせよ、この年の資生堂は記憶にない!(笑)
プレインズさん御苦労様でした<m(__)m>
で・・・・次のシリーズは何をする?(^_-)-☆
2018/3/13(火) 午後 8:44
返信する
> ゴルゴさん
いや~ まさかゴルゴさんがアイドル路線のカネボウに軍配を上げるとは・・・(笑)
しかも何でそんなにスケバン刑事シリーズに詳しいのか?(笑)
僕にとってスケバンと言えば女番長シリーズの和田アキ子さんや、梶芽衣子さんですね~
80年代になり「積み木崩し」や「不良少女とよばれて」などの女の不良を題材にした
作品が映画やドラマになりましたが高部知子や伊藤麻衣子さんの不良役も偽物っぽかった
更にスケバン刑事シリーズは・・・(笑)
まあスケバン刑事シリーズをリアルに捉えてはダメなんでしょうけどね~
それに加え、スケバン刑事シリーズの頃は僕ももう大人でしたからね~
工藤静香も含め本当にまったく興味がなかったんですよ
続く
2018/3/14(水) 午前 11:00 [ プレインズ ] 返信する
続き
まあこの辺りは完全に好みの問題でしょうが、今井美樹さんやプリプリは
アイドルとは少し違ってアーティストという側面を感じてました
僕も彼女たちがデビューした頃にはそこまで興味もなかったし
ハッキリ言ってあまり知らなかった
今井美樹さんやプリプリを本当の意味で知ったのは当時大ブームだったカラオケですよ
あの時代、女性はカラオケに行くと今井美樹さんやプリプリの曲を好んで歌ってた
そんな女の子たちの歌を聴いて興味を持ったのが始まりですかね
布袋さんに関して言えば僕はBOØWYなんて未だによく知らないほど当時から興味もなかった
布袋さんがソロになって初めて少し興味を持った感じですかね
布袋&今井が、山下&竹内、桑田&原、松任家夫婦、宇崎竜童&阿木曜子・・・などと
比べて格落ちかどうかは個人の感覚だとは思いますが僕は良い線行ってると思いますよ
と、いう事なんですが次は何をシリーズ化しましょうかね~
今の所は何の構想もないです、考えてみます!(笑)
2018/3/14(水) 午前 11:11 [ プレインズ ] 返信する