若手を率いて盤石のチームプレー新城幸也がツール・ド・台湾で総合優勝 2秒差でリーダージャージを守る
台湾で開催されたUCIアジアツアーのステージレース、「ツール・ド・台湾」で3月15日、日本ナショナルチームで出場した新城幸也(バーレーン・メリダ)が個人総合優勝を果たした。新城は2位に2秒差の総合首位で最終日の第5ステージをスタート。盤石のチームプレーでリーダージャージを守り、今シーズン初勝利を挙げた。
第5ステージはピンドン・カントリーホールから大鵬湾国家風景区に至る192.8kmで行われた。
レースは序盤のアタック合戦から、4人の選手が抜け出した。最も上位の選手でも総合で3分遅れているため、リーダーチームの日本ナショナルチームはこの逃げを容認。中間スプリントのボーナスタイムをメイン集団内のライバル選手に渡さないよう、逃げを泳がせてボーナスタイムを取らせながら、タイム差をコントロールしてレースを進めていった。
後半になるとメイン集団では牽引に他のチームも加わり、逃げとメイン集団の差は徐々に減少した。終盤はシーサイドリゾート、大鵬湾を囲む12kmの周回コースを3周半してゴールとなる。逃げとメイン集団のタイム差が2分を切った状態で、レースは周回コースへと突入した。
粘った逃げも最終周回に入ってすぐに吸収。その後のアタックも決まらず、最後は大集団スプリントでのゴールとなった。新城はライバルをマークしながら集団内でゴール。2秒差で総合2位に付けていたジョナサン・クラーク(オーストラリア)がボーナスタイムに絡めなかったため、総合優勝を確信してガッツポーズでフィニッシュラインを越えた。
新城のステージレースでの総合優勝は、2012年のツール・デュ・リムザン以来6年ぶり。総合上位の日本人選手はこのほか、中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)が7位に入った。