Chromeの試験運用機能の中にRAM容量が512MB以下の端末(通称:Android Svelte)向けにRAM使用量を最低限にする、という機能があります。
今現在では3GB以上のメモリが当たり前のようになっていますが、やはり2GB以下の端末も多く、これらはメモリ不足で重くなることもしばしばです。
この設定では、バックグランドでのタブの読み込みを抑えることで、メモリの使用量を最小限に抑えることができます。
RAM容量が少ない端末では、このオプションをオンにすることで快適に使用できるようになると思います。
制限される機能
・アクティブではない(現在表示していない)のタブの読み込み
・Chromeで開いた動画/音楽のバックグラウンド再生
これらは使用できなくなります。使用している方はご注意ください。
複数のタブを開いている場合は、初めてタブを表示させた場合に読み込みが始まり、
キャッシュが完了した場合についてはそのページを閉じるまでは保持されます。
設定手順
以下をコピーし、ChromeのURLバーに貼り付けます。
chrome://flags/#concurrent-background-loading-on-svelte
すると以下のページに移動しますので、「Enables concurrent ~」
のすぐ下にある「Default」をタップします。
選択肢が表示されますので、「Enabled」をタップします。
アプリの再起動を求められますので、「今すぐ再起動」をタップします。
Chromeが起動したら設定は完了です。
複数タブを開いた場合
以下の画像のように現在開いているタブ以外はバックグラウンドで読み込みが行われなくなります。
RAMが2GB以下の端末には効果があるかも
RAM容量が同じ端末でも、RAMの速度やCPU、メーカーの最適化などにも左右されるため一概には言えませんが、
快適になるかもしれないのは2GB以下の端末だと思います。
現在手元にあるQua tab 01やQua tab PXはどちらもRAMが2GBですが、この設定を行うとパフォーマンスが改善したように感じます。
バックグランドの処理が少なくなるため、CPU負荷が低減するのも要因かもしれません。
ただし、RAMが3GB以上の端末ではほとんど効果はないと思われ、むしろ、利便性を損ねるだけだと思いますので、あくまで低スペックな端末向けの設定ですね。