このブログでは既に改造版YouTubeアプリである「iYTB」を紹介していますが、
「YouTube Vanced Edition」は、それをベースに更に設定項目などが追加されたアプリです。
このアプリの特徴としては、iYTBに搭載されている広告ブロック機能はもちろん、「テーマ機能」が追加されているという点です。
iYTBと同様にテーマごとにAPKが公開されている点は同じですが、「ホワイト/ブラック」、「ホワイト/グレー」の組み合わせで内蔵されています。
つまり、単体で2つのテーマを切り替えることが可能になっています。
有機EL搭載端末ではブラックテーマを使用することでバッテリー消費を減らすことができます。
また、記事執筆時点で最新バージョンは「13.07.55」がベースとなっています。
目次
このアプリで使用できる機能
このアプリは公式YouTubeアプリに搭載されている機能に加え、以下の機能を使用できます。
・YouTubeの広告をすべてブロック(一部は設定で切替可能)
・バックグラウンド再生
・VP9コーデック、またはHDR機能を強制的に有効化/無効化
・端末によって指定される最高解像度を上書き
・ピンチでズームをすべての機種で使用可能
・キャスト機能(Chromecast)のマークの非表示機能(設定より可能)
・テーマの切り替え
・Picture in Picture(PiP)機能
・動画を最小化した状態のUIを旧/新バージョンに変更可能※
・リピート機能(バックグラウンド時のみなどの設定も可能)
・画質と再生速度のデフォルト値の変更
※新UIについては以下の記事で紹介していますので御覧ください。
ダウンロード
このアプリの使用にはiYTB同様に「YouTube Vanced Edition」、「MicroG for iYTB」の2つをインストールすることで使用できます。
・YouTube Vanced Edition
・MicroG for YouTube Vanced
YouTube Vanced Editon
このページの中から、「13.07.55」などのバージョンが幾つか表示されているので、最新のものを選択します。
次に「NO ROOT」を選択します。そのフォルダの中に2つほどAPKファイルが表示されていると思います。
ファイル名に
「vBlack」とあるAPKはブラックテーマ、
「vDark」とあるAPKはグレーテーマ
にそれぞれ変更可能になっています。
通常のテーマ(ホワイト)で使用する方はどちらでも大丈夫です。
MicroG for iYTB
以下のリンクから「MicroG for iYTB」をダウンロードします。
インストール
ダウンロードした2つのAPKファイルをインストールします。
※APKのインストールには設定が必要になります。
Android7.1以前の場合は、「設定」→「セキュリティ」→「提供元不明のアプリ」にチェックを入れます。
Android8.0以降の場合はインストール時に許可を求められますのでそれに従ってください。
インストール後は、以下のようなアイコンが追加されているはずです。
※MicroGはアプリ一覧には表示されません。
使ってみる
初期設定の状態ではUIは公式のYouTubeアプリと同じです。
端末でGoogleアカウントにログインしている場合でも、それとは別にログインを行う必要があります。
設定でテーマを変更するとダーク(グレー)テーマ、またはブラックテーマに変更可能です。
設定項目
公式YouTubeアプリにもある設定項目は飛ばし、独自機能のみを上から順番に簡単に説明します。
Codec Override
・Force VP9 Codec:新しいコーデックであるVP9を強制的に有効化します。
※VP9コーデックについてはこちらの記事などを参考にしてみてください。
Video Quality
・Orverride Max Resolution Limit:すべての解像度(画質)を選択可能にします。
・Preferred Video Quality on Wi-Fi:Wi-Fi接続時のデフォルトの画質を設定します。
・Preferred Video Quality on Mobile data:モバイルデータ通信時のデフォルトの画質を設定します。
・Preferred Video Speed:デフォルトの再生速度(倍速など)を指定できます。
Layout Settings
・Suggestions:おそらく「この動画はどうでしたか?」などの質問の有効/無効化
・Branding Watermark:動画を全画面で再生するときに右下に表示される画像の表示/非表示
・Cast Button:キャスト機能(Chromecast)を有効化/無効化します
・Minimaized video type:小窓で動画を再生する場合のUIを変更できます。
詳細はこちらの記事より:今後有効化されるであろうYouTubeアプリの”新UI”をiYTBを使って試してみた
・Dark Watch:動画再生画面にダーク/ブラックテーマを適用します※
・Dark Theme:検索画面などアプリ全体にダークテーマを適用します※
※これらを有効化することでアプリにテーマを適用させることが可能。
Misc
・Auto Repeat – Background Playback:バックグラウンド再生時のみリピート再生を行います。
・HDR Full Brightness:HDRの動画を全画面表示で再生する場合に画面の明るさを自動で最大にします。
・Enable ExoPlayer V2:可能である場合に実験的な「ExoPlayer V2」を有効化します。
Buffer Settings
※この設定項目は「Misc」→「Enable ExoPlayer」にチェックを入れる必要あり。
また、このあたりの設定は下手に弄らないほうが良いかと思います。
・Maximum buffer:バッファ量(一度に読みこむサイズ)の最大値を指定できます。
・Playback start:どれだけの量の読み込みが完了したら再生を開始するのか指定できます。
・Rebuffer:読み込みが間に合わない場合に、どれだけ前に一時停止するかを指定します。
隠し設定
設定欄の「about」を何度かタップすると、「Codec Override」の中に
いくつか設定項目が追加されます。
Default Codec:コーデックの設定を初期状態に戻します。
VP9 Codec:VP9コーデックを強制的に有効化します。
Galaxy S8+:YouTubeアプリに端末が「Galaxy S8+」であると判断させます。
Google Pixel XL:YouTubeアプリに端末が「Pixel XL」であると判断させます。
Override Manufacturer:マニュファクチャーを上書きします。
Orverride Model:端末の種類を上書きします。
この設定は通常のユーザーには必要ないため、基本的に変更しないほうが良いです。