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大手コンビニで唯一、接触IC対応を完了
2018年2月までに接触ICクレジットカード対応を完了させたのも、他社にはないローソンのレジの特徴だ。新型レジは導入時点から対応済み。現行の従来型レジも2018年1月から2月にかけて、切り換え作業だけは先行して実施した。
2018年6月1日に施行される改正割賦販売法では、クレジットカード決済を扱う店舗は接触ICクレジットカードへの対応が義務づけられる。セブン-イレブンとファミリーマートは2018年3月時点では接触ICクレジットカードに未対応であり、クレジットカード利用時は磁気部を読み取っている。
ローソンは新型、従来型の両方のレジで、外付けの決済端末にパナソニックの「JT-R600CRシリーズ」を採用している。従来型レジは切り換え前には接触ICクレジットカードの関連機能部分にプラスチックカバーが付いており、非接触電子マネーの読み取り部だけを使っていた。
だが現在はカバーが外されている。クレジットカード決済を希望する顧客は、自分でカードを挿入する。接触IC非対応のカードを使う場合も、自分でカードをスワイプして磁気部を読み取らせる方式に変えた。カードの悪用を心配する顧客が店員にカードを手渡すのを嫌う海外では、一般的な方式だ。
改正割賦販売法の施行により、他のコンビニやスーパーなどにも、この決済方式が広がるのは確実。ローソンは一足早く対応することで、決済の安全性も訴求する。