改めてネットの話。

最近ある大先輩と喫茶店で会話してたら、何か断りを入れるような否定的なニュアンスで、
「山本さんはネットでワアワア言われてるし」
と、ポロっと出た。

付き合い長いけど、あんたもかねぇ、と。

過去、某脚本家を誘った時は、
「ヤマカンと仕事するとスキャンダラスになるし」
と、面と向かって言われた。

はぁ、スキャンダラスねぇ、と。


今の僕らオッサンオバハンの世代以上の年寄りがネットを気にするのは時代だ、しょうがない。
彼らはネットリテラシーの教育を受けず、野放図にネットの情報に溺れてきた。
もう矯正は無理だろう。

しかし残念ながら、今はこの「ネット音痴の年寄り」どもが、あらゆる現場の決裁権を握っているのだ。
だからあり得ないことばかりが起きている。これはまだしばらく続くだろう。
これだけ暴挙の限りを尽くしている自民党がまだ生きながらえようとしているのも、そういう「あり得ないこと」のひとつだ。

だったら僕はとことん「スキャンダラス」にやってやろう、と、大暴れしている。
ネットに委縮してボロボロになった業界に、むしろ敢えて逆行してやる。
そう思ってやっている。
「スキャンダラスだから」なんて言ってネットに怯えたりはしない。
どうせもうこの業界ボロボロなのだ。

「ヤマカンはなんでネットを気にするの?」という質問には、必ずこう答える。
「だってお前が気にしているからだよ」
当たり前じゃん。

彼ら年寄りには、こんな基礎的なことも理解できないだろう。
リテラシーがないのだ。学んで来なかったのだ。
読み書きができなければ言葉が解らない。だから言ってることが理解できない。それと一緒。


今僕の周りに一回り下の世代が多いのは、物心ついた時からネットがあって、ある程度のネットリテラシーを身に着けたからなのだと思う。
だから無闇にネットを怖がっていない。しかし情報処理は早い。フェイクニュースを見抜く能力もある。ネットの多数派工作も実は少数なのだと知っている。
あわあわとネットに翻弄される世代とは違うのだ。

少なくとも、もうあと10年はかかるだろう。
しかし、ネットの受け止め方は確実に変わる。