思えば僕の人生は、妥協との戦いだったのかも知れない。
かと言って、妥協を頑なに拒んだ訳ではない。むしろ逆だ。

妥協する度、とんでもない酷い目に遭ってきたのだ。

スタッフの意見、上司の意見、クライアントの意見、どれも疑問に思いつつ受け入れる、つまり妥協すると、途端に調子がおかしくなる。
とにかく判断力が低下し、訳が解らなくなるのだ。パニックである。
妥協の仕方が解らない、と言った方がいいのか。

唯一命令に従ったのが、ご存知僕の師匠
その彼の至上命令は、「妥協するな!」。

あと竹内さんの意見は、持ち帰ってじっくり考えて、納得するものはあった。
竹内さんには「打ち合わせの度言ってることが真逆になる!」と怒られたが、時間をかけて理解し、納得したのだ。


これは今の社会全体に言えるのではないだろうか?
今の自分に妥協し、社会に妥協し、国に妥協し、政治に妥協する。
結果何の幸せも掴めていない。僕の近親者にもごろごろいる。
妥協を強要する権力者やキチガイ連中の幼稚な支配ごっこに付き合っているだけなのだ。

今は本当に気楽になった。
妥協の要素を完全に排除した上で、それでも付いてきてくれる仲間、そしてファンに支えられている。
本当に感謝の限りだが、だからこそ、今こそ妥協してはならない。
それを僕を支えてくれている人間は誰ひとり望んでいない。

僕を慕ってくれている人を残念がらせてまで、妥協する必要があるのか?え?アンチさんよ。
ファンは去年(の最後の三ヶ月)、それに懲りに懲りたんだよ。


ただ、意地になるのと納得しないのとは違う。
理にかなっていないものは、断固拒絶すべきだということだ。
何より絶対、その方が悔いが残らない。しっかり生きられる。