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地域特性に応じたシステムを目指す
今年1月には検討会の初会合を開催。これまでの経緯や背景を説明するとともに、システム導入に向けた課題も議論した。出席した委員からは「伏せ越しや緩勾配が多い都市部の合流式下水道では、紙おむつなどのごみによる管きょの詰まりで浸水の恐れがある」といった意見も出た。
そこで検討会では、同一のシステムを全国一律に導入するのではなく、地域特性に応じて活用できるシステムの構築を目指すことを確認。3月に開いた第2回会合で、国交省が示した以下の3タイプの処理方法について技術や制度の課題を検討することにした。
(A)汚物を分離した紙おむつをごみとして回収
(B)紙おむつを破砕機で砕き、専用装置で固形物だけ分離して、ごみとして回収
(C)紙おむつを破砕機で砕き、そのまま下水道に流す
このうち、18年度から始める実証実験では主にCタイプを対象に、紙おむつをどこまで細かく破けば下水道が詰まらないか、そのためには破砕機の性能をどのように設定すべきかなどを検証していく。