北九州高専校長がセクハラ 送別会で女性教員3人に抱きつく
北九州市小倉南区の北九州高専の男性校長(63)が、今月1日に開いた異動・退職教員の送別会で、女性教員3人に抱きついたり、肩に手を回したりするなどのセクハラ行為をしていたことが分かった。校長は2日に「不適切な行為があった」と被害を受けた教員に謝罪。13日には校内の会合で全教員に陳謝した。高専を運営する独立行政法人国立高専機構(東京)は「事実関係を確認し(処分など)対応したい」としている。
高専や関係者によると、送別会は市内のホテルであり、50人が出席。校長は壇上であいさつした女性教員3人に抱きつき、3人のうち2人については、さらに記念撮影時に肩や腰に手を回すなどした。記念撮影で、校長の行為を目撃した別の教員が「手はひざの上に置いてください」と注意したという。
高専によると、翌2日に問題視する声が校内で上がり、校長は2人に直接謝罪。残る1人は謝罪を求めていないという。
高専は近く、国立高専機構に調査報告書を提出する方針。送別会の出席者からは「背中や尻の辺りを触り続けていた」などの証言も高専に寄せられており、福澤剛副校長は「必要があれば証言についても調べる」と語った。
校長は当時酔っていたといい、「不謹慎な行動で申し訳ない。細かい点まで覚えていない。飲み過ぎていたと思う」と釈明した。校長は大学教授を経て昨年4月、校長に就任した。
=2018/03/14付 西日本新聞朝刊=