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ラズベリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)は2018年3月14日、手のひらサイズのPCボード「Raspberry Pi 3 Model B+」を発表した。従来の「Raspberry Pi 3 Model B」より、4コアCPUの動作周波数が1.2GHzから1.4GHzに向上。無線LANは5GHz帯のIEEE 802.11ac、有線LANはギガビットイーサネット(GbE)にそれぞれ対応した。
SoCはシンガポールのブロードコム(Broadcom)製の「BCM2837B0」を採用。CPUは1.4GHz動作の4コアで、64ビット対応ARM Cortex-A53を搭載する。メモリー容量は1Gバイト、GPUはVideoCore IVで、従来機のRaspberry Pi 3 Model Bと同じ。
有線LANは、米マイクロチップ・テクノロジー(Microchip Technology)のUSBハブ/有線LANの統合チップ「LAN7515」を搭載。100BASE-TXに加えて1000BASE-Tに対応した。ベンチマークソフト「iperf」の実測で送受信とも315Mビット/秒のデータ転送速度が出ているという。
無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠で、Bluetoothはバージョン4.2に対応。米サイプレス・セミコンダクター(Cypress Semiconductor)の無線LAN/Bluetooth統合チップ「CYW43455」を採用した。iperfによるデータ転送速度の実測値は最大102Mビット/秒とする。
HDMIや音声/ビデオ出力用のピンジャックといったコネクター配置は従来通りだが、イーサネット給電(PoE)機能を追加する拡張ボード用のピンヘッダーを追加した。ケースや拡張ボードによっては干渉する可能性がある。
価格は据え置きで35ドル。国内代理店のケイエスワイ(KSY)は発売日、価格とも未定としている。