キャリアの5年計画を上司とシェアしておくべき理由
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せっかく仕事をする以上、充実感や達成感があって、人間的にも成長したいものです。
望み通りの進歩成長ができていないと感じるときは、上司にその思いを伝えないほうがいいような気がします。職場に不満があると思われたくないですから。
でも、部下のことを気にかけている上司なら、一緒に腰を下ろして5年後の自分はどうなっていたいか説明したほうが、上司も部下を適切な方向に導きやすくなります。それに、部下がやる気満々で目標に向かって頑張っていることがわかれば、上司もうれしいはずです。
でも、上司とこんな話をするには、まず自分と向かい合い計画を立てる必要があります。恐れることも決まりの悪い思いもせずに上司と将来について話し合うコツをご紹介しましょう。
自分の希望を明確にする
上司のところに行く前に、まず自分の計画を明確にして、上司に伝えることを準備しましょう。Amy Galloさんが、そのために踏むべきステップをHarvard Business Reviewで概説しています。以下は「あなたは5年後にどうなっていたいですか」という質問に答えるときのために書かれたことですが、読者の皆さんにもきっと役立つと思います。
自分を見つめる
自分に適したキャリアパスを見つけるためには、自分の長所と短所は何か、自分が価値を置いていることは何か、どのように時間を使いたいか、正直に内省する必要があります。
「私の価値ってなんだろう?どんな目標があって、目標達成のためにどんなことなら進んでやりたいと思うだろう」
と、自分に問いかけてください。何を達成したいか明確にするために、人生の監査をしてみてはどうでしょうか。
わからないときはそれを認める
自分の目指すことが正確にわからなくても構いません。でも、その場合は、上司と面談する前に考えてみたほうがいいでしょう。
学びと向上に焦点を置く
学びは尽きることはありません。あなたはどんなスキルを身につけたいのでしょう。あるいは、どんな分野の専門家になって、人間的にも社員としても向上したいのでしょうか。
質問を適宜修正する
5年は長い年月です。特に、テクノロジーやメディアのような常に変化し続ける業界では、今は想像もつかないおもしろい仕事が5年後には新しく存在しているかもしれません。ですから、「5年後に達成していたいこと」を「2年後」あるいは「3年後」に変えてください。あなたがなりたい姿に達するには何年かかりそうですか。
社員管理会社のBoyer Management Groupのこのブログは、目標に向かって自分が既に踏んだステップをリストに書き出したり、「現在身につけているスキルや能力で達成するには現実的な目標かどうか」を見直すなど、上司との面談の準備について、ためになるアドバイスをたくさん提供しています。さらに、
・上司にする質問のリストを作成する。上司とミーティングで、知りたいことは何か。
・会社があなたのキャリアを発展させるために提供できるツールを調べる。たとえば、トレーニングや授業料免除の特典はあるのか。
・やってみたい会社の仕事で、自分の能力向上につながりそうなものを見つける。
・上司と話し合いたい項目のリストすなわち、アジェンダを作って、上司と共有する。それにより、自分も上司も各項目について事前に考えることができる。
ここまで準備が整ったら、自信を持って上司のところに行き、自分はどのように進歩したいと思っているのか、会社や上司がどのように自分を助けることができるかについて話しましょう。
上司と話す
キャリアの発展は、社員にしっかり仕事に取り組んでもらい職場で幸福になってもらうための鍵です。優秀なマネージャーなら、部下に進歩してほしいと思っています。しかも、部下自身が望むやり方で成功することが理想的だと思っています。部下がどのようなやり方を望んでいるか上司が把握するには、部下から上司に話をするしかありません。
「少なくとも年に1度はキャリアの目標全般について上司と話しあいましょう」とキャリアコーチのSabina NawazさんはHarvard Business Reviewに書いています。
上司に自分の計画を明確に伝えて、こちらの戦略を知ってもらうのです。
野心的で昇進を望んでいる人や今とは別の仕事をしてみたい人にとって、これは特に重要です。
自分はどのように経験の幅を広げたいと思っているのか伝えてください。そうすれば、決定権のある立場にある人たちが、あなたのためにもっと幅広い範囲で仕事のことを考えてくれるでしょう。転勤やその他の物理的な変更に対しても柔軟な姿勢でいることも伝えたほうがいいかもしれません。
上司の面談中に具体的に何かを求める必要は必ずしもありませんが、将来の希望を伝える機会にしてください。上司はあなたが追い求めているものを既に知っているので、そういう話になっても驚かないはずです。
また、大きなことでなくても構いません。キャリア情報サイトのThe Museは次のことを提案しています 。
まず、「いつか管理職のポジションに就けたらと思っています。」というふうに、最終的に自分はこうなりたいということをサクッと言ってみましょう。それで感触がよければ、次はもう少し具体的にどのようにその目標を達成できるかについて話しましょう。別の部署や会社に移る必要があることでも構いません。
これは上司の意見を聞く機会でもあります。Forbesは上司との面談中にすべき質問として以下の4つを上げています。
- 私の目標は合理的なものでしょうか。
- あなたは私に別の道を奨励しますか?
- 将来就きたい役目に相応しくなるには、何をする必要がありますか。
- これからの1年に、何か特別な成長の機会がありますか?
信頼できる同僚がいれば、その人からセカンドオピニオンを聞いてみるのもいいことです。
上司と話すタイミングとしては、年に1度の人事考課のときがベストかもしれません。あるいは、こちらから上司をランチやお茶に誘ってみるのも手です。面談で聞いた要点を書きとめるノートを持参しましょう。それから、この面談は自分の進歩にフォーカスした話になることを事前に上司に知らせておくことです。そうすれば、上司も準備できます。
上司にキャリアの目標を話すことで、こちらが今後の上司のサポートと指導をありがたく思っているサインだと受け止めてもらえたら上出来です。上司からスキルや人間性の向上につながる社内外のプログラムを紹介してもらえるかもしれません。
さらにいいことは、上司との信頼関係を築けることです。こちらはキャリアの発展に必要なサポートを上司から得られていると感じられますし、上司の方もスキルを向上させようとしている熱心な部下がいることの恩恵を受けられるので、まさにWin-Winですね。
Image: Africa Studio/Shutterstock.com
Source: Harvard Business Review, The Muse, Forbes
Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文]
訳:春野ユリ