誰でもわかる!?ヨイド・パークワン訴訟

祝福家庭の皆さん、ヨイド訴訟(ヨイド・パークワン訴訟)という言葉を聞いたことはあるでしょうか?また、それがどんなもので、結果がどうだったかをご存じでしょうか?家庭連合の指導部はこれについて一切報告をしませんし、裁判に関することは専門知識がなければ理解が難しいため、あまり知ろうとしない、ということもあるかもしれません。ところが結論から言えば、統一財団は最高裁で完全に敗訴し、今後、1000億円以上の賠償金を支払うことになるだろうというのです。信じられないとか、信じたくないという方もいらっしゃることでしょう。

今回はできるだけわかりやすく、ヨイド・パークワン訴訟について解説したいと思います。

ヨイド・パークワン訴訟は2010年10月29日に統一財団がUCI系列のY22を相手取って開始されました。そして2014年7月10日にすでに最高裁判決が出て終了しています。その経緯はどのようなものだったのでしょうか?

≪ヨイド聖地に対するお父様の願いとヨイド・パークワン・プロジェクト≫

そもそもヨイド聖地は、真の父母様の願いにより、統一財団が1972年に購入しました。当初の目的はそこに世界宣教本部を建設することでした。しかし過去の政権がソウルの中心地であり顔でもあるヨイドに宗教施設を建設することを許可せず、計画は難航しました。

その後、韓国のIMF危機(1997年)の時、ヨイド聖地はすでに担保に取られている状態にまでなっており、さらに統一グループが不渡りになって競売にかけられそうになる危機でした。競売に渡れば、ヨイド聖地は完全に統一グループの手を離れてしまいます。

その危機を乗り越えるための起死回生のアイデアが、ヨイド・パークワン・プロジェクトでした。その内容は、ヨイドの土地を巨大商業施設として開発することで多くの利益をもたらすというもので、それによって競売にかけるよりも利益が大きいと債権者を説得することができました。

真の父母様はこのプロジェクトに関する詳細な報告を受けられ、許可を下さいました。今後、ヨイドに建設される巨大商業施設の高層階に世界宣教本部が入るということで、許可してくださったのです。

≪ヨイド・パークワン・プロジェクト推進過程≫

このヨイド・パークワン・プロジェクトを進めるため、二つの特殊目的会社が準備されました。金融投資会社であるY22(ワイツーツー)と、施工会社であるスカイランです。統一財団は土地の所有者であり、開発に関してはすべてY22に委ねられたことになります。Y22は地上権(ヨイド聖地を統一財団から借りて、使用する権利)を持っており、統一財団との契約内容により、この地上権を他者に売却することもできます。

さて、Y22は金融投資会社ですから、資金を調達しなければなりません。どのような方法を用いたかと言えばPF(プロジェクト・ファイナンシング)という方法でした。それは建物の完成後に、その建物に対する権利を与えることで、多くの企業から事前に資金を募るというものです。つまり企業は先にお金を出すことで、建物の完成後に、その一部を所有するとか、賃貸することができるということです。必要なお金は2兆3千億ウォン(約2300億円)でした。これゆえに、ヨイド・パークワン・プロジェクトは統一財団やY22、スカイランといった、いわば内輪の企業だけでなく、出資した多くの一般企業を巻き込んだものになっているわけです。

Y22は未来アセットとマックォリーコンソシアムという一般企業に、オフィスビルを丸ごと、99年間賃貸することで必要な資金を調達しました。先にも述べたように、これに関してY22は統一財団に報告し許可を得る必要はありません。両者の間の契約で、地上権を自由に売却することができる権利もY22が持っているからです。

これによってヨイド聖地の所有者は統一財団であり、今後、土地の使用料(公示地価の5%を99年間)を受け取ることができる立場であり、完成したオフィスビルの高層階には世界宣教本部が入ることもでき、真の父母様の長年の願いが成就する道が開かれたのです。そしてこのプロジェクトは当初、基元節までには完成する予定で計画されており、基元節のための重要な基盤の一つになるはずだったのです。

パークワン開発起工式は2007年4月14日に行われました。真の父母様は郭錠煥会長の詳細な報告を受けられ、参加者に拍手させることで、この起工式を祝福してくださいました。2008年11月にも真の父母様は顯進様と共にパークワン開発現場を訪問され祝福してくださったのです。

≪混乱の発生≫

ところがこのような状況の中、統一財団の理事長になった國進様が、Y22(顯進様が理事長であったUCI財団傘下)に対して訴訟を起こし始めました(2010年10月29日)。訴えの内容は以下のようなものでした。

① スカイランが統一財団の意志に反して建物を売却(正確には99年間の賃貸)したことは契約違反である。
② 地上権は、統一財団の財産の一部であり、それを売却する際には文化観光省の許可を得なければならない。
③ Y22の法人消滅時効が2022年であり、統一財団はパークワン完成後の安定した地代収入が得られるか疑問である。

これは初めから勝訴する見込みのない裁判であり、一般メディアも「理解できない」と報じています。その後、大方の予想通り統一財団は2014年7月10日、最高裁で完全に敗訴します。この結果は当初から分かり切ったものであり、目的はプロジェクト・ファイナンシングの出資者が訴訟沙汰を知って手を引くことでY22を不渡りにさせること(つまり、顯進様を攻撃すること)にあったでしょう。

≪家庭連合が負った経済的損失≫

この訴訟が行われたことで経済的にはどれほどの損失が生まれるでしょうか?様々な情報を総合すると、統一財団が支払う賠償金額は、最終的に1兆ウォン(約1000億円)を下回ることはないだろうということです。一体、どのような種類の賠償が生じるのでしょうか?基本的に考えなければならないことは、統一財団が訴訟を起こさなかったならば、2012年にはビルが完成し、2013年からは営業が開始されていたはずでしたが、訴訟によってそれが2020年まで、7年も延期されることになってしまったということです。

  1. Y22が調達した莫大な資金の利子が、7年間の延期により膨らんでしまうことに対する賠償金。訴訟を開始してから1年ちょっとの時点である2011年12月19日の判決で、すでに約45億円の損害賠償という判決が出ています(利子以外も含む)。利子以外がどれくらいを占めるのか分かりませんが、最終的にはこの7倍近くの期間ということになると少なくとも200億円くらいは予想することができます。
  2. 2013年から営業を開始するはずであった各企業が、7年間営業できなかったことによって発生する損害に対する賠償金。これは未知数であり、2020年以降、実際に営業してみて得られた利益を通して計算しなければなりません。しかし普通に考えて未来アセットとマックォリーコンソシアムがソウルの中心地にある巨大なビルディングを使用して一年間に生み出す利益が1億円、2億円などということは、考えられないことです。彼らはこのプロジェクトのために合計2000億円以上を出資しているのですから、仮に20年間で資金を回収しようとすれば、年間100億円は利益を上げなければなりません。それが7年間分ということになります。
  3. 建設費用の上昇によって生じてしまった損害に対する賠償金。当初は約2300億円で建設できるはずが、訴訟によって約2700億円が必要になってしまったようです。よってこれだけでも約400億円の損失が生まれています。
  4. その他、諸々の費用。例えば建築資材なども一度仕入れて長期間放置した場合には、使えなくなってくるものもあるでしょう。現場で働くはずだった人たちが働けなくなったというようなこともあるでしょう…。

以上のようなことを考えると、1兆ウォン(約1000億円)を下回ることはないという試算は、決して大げさではないことが分かります。(この試算は、あとで「大袈裟だった」とならないように、少な目に計算した合計額が1000億円ということです。)

以上が、ヨイド・パークワン訴訟の経緯および結果でした。

≪統一家の混乱とヨイド・パークワン訴訟≫

さて、以上のような流れを統一家の混乱の観点から見つめ直してみます。顯進様がUCI理事長の責任を通して進めておられたヨイド・パークワン・プロジェクトはお父様が切実に願われたものであり、順調に進んでいたはずでした。ところが統一財団の理事長に就任した國進様が理由にもならない理由で訴訟を起こし、このプロジェクトを延長させ、混乱させてしまいました。当時、顯進様がお父様に対して逆らい勝手に行動しているかのような宣伝がしきりとなされていましたが、事実はどうだったのでしょうか?

まずUCI財団と統一財団の関係性ですが、お父様は2006年にUCI財団を世界的な財団として世界に散らばる統一運動の資産を一括的に管理するため、すべての資産をUCI財団の下に置くことを願われました。ですから統一財団もUCI財団の傘下に置かれるようになりました。

次に顯進様と國進様の関係性ですが、お父様は顯進様を総責任者の立場に置き、國進様を副責任者の立場に置くことを願われました。ところが國進様がこの願いを受け入れず、さらにお母様が顯進様に熱心にお願いされることで、三つの約束(國進様がヨイド・パークワン・プロジェクトに協力することなど)を通して國進様が統一財団の理事長に就任されました。ところがこのことをお父様はご存じなく、後に「國進を理事長にした覚えはない」と語られています。その上、お母様は顯進様との約束を反故にされてしまいます。

とにかく、このことによりヨイド・パークワン・プロジェクトにおいて、地主である統一財団の理事長が國進様であり、金融資本会社であるY22や施工会社であるスカイランなどを傘下に置くUCI財団の理事長が顯進様という状態が生じました。

このように、ヨイド・パークワン・プロジェクトは顯進様が中心的な責任を持ち、お父様の願いの下で順調に進んでいたはずでしたが、お父様の許可なく統一財団の理事長になっていた國進様がY22を相手取って訴訟を起こし、混乱がもたらされたのです。この訴訟は一般メディアも「理解できない」と報じているように、國進様が顯進様を敵対視し追い出そうとしていること以外には動機を見出すことができないものでした。王冠を被り、銃を装備している現在のサンクチュアリ教会(亨進様と國進様)の姿を見れば、当時、顯進様を悪者に仕立てながら何が起こっていたのか、食口はもう少し冷静に判断することができるのではないでしょうか?

≪結論≫

さて、結果的に統一財団は1000億円以上の賠償金を支払うことになるでしょう。ちなみに最近の日本家庭連合は献金が減少し、人員を大幅に削減しているのですから、これはほぼ壊滅を意味するでしょう。善は栄え、悪は滅亡していくはずの後天時代において、なぜこのような事が起こってくるのでしょうか?顯進様は本当にお父様に反旗を翻した「分派」でしょうか?

読者の方々には、上のような経緯を見ながら、神様の願い、お父様の願いは何だったのか?それに対してお母様、國進様がされたことは何だったのか?祝福家庭が無知故に黙って従った道は何だったのか?ということを知り、考えていただければと思います。

チョ・ソンイル氏の嘘を許すな!⑤~アフリカ摂理が飛躍しているかのようなデタラメ~

世界宣教本部室長であるチョ・ソンイル(趙誠一)氏は、お母様から直接に派遣され、日本にやってきた。彼は「お母様に800日間、直接侍った」と語っているが、韓国で言う「ドアノブ権力」とは彼のことだと言っても過言ではないだろう。「ドアノブ権力」とは、例えば大統領の執務室に直接出入りできる者たちが握っている権力のことで、大統領の判断は否が応でもその人々によって左右される。家庭連合においてもお母様周辺の一部の人たちがお母様の目になり耳になり、口になってきた。正しくない人々である場合には大変なことになる。

▼趙誠一(チョ・ソンイル)世界宣教本部室長

(写真は『火の粉を払え』(米本和広氏)より)

さて、チョ・ソンイル氏は昨年12月19日に松濤本部で講義をして以降も、日本全国を巡回し特別講義をしている。彼は講義の中でアフリカにおける摂理の飛躍を声高に宣伝しているが、その内容は明らかな嘘が多い。私たちは前回、ジンバブエの800万信徒の指導者であるというウンダンガ氏の人物像を明らかにした。今回は現在のアフリカにおける家庭連合の活動は、お父様ご在世時に比較して決して飛躍しているわけではなく、かえって縮小するか、方向性を喪失しているということを明らかにしたいと思う。

私たちがまず知らなければならないのは、アフリカを転換させるために、お父様が最も重要視されていた国は、他でもないナイジェリアだということである。ナイジェリアは人口1億8000万人(2016年、世銀)の30州からなる大国であり、アフリカ大陸全体の25%がナイジェリア人である。宗教的にはキリスト教とイスラム教が南北に50%ずつ存在し、経済規模も大きい(GDPがアフリカで1位)。そのため、人口から見ても、宗教和合の観点から見ても、経済復興の観点から見ても、アフリカにおいて自他ともに認めるリーダー国家というのはナイジェリアなのである。またナイジェリアは3部族が分裂の危機を乗り越えて現在の統一を維持してきた歴史を持っており、そういった面からも神の摂理に呼応し得る国家である。以上のような理由からお父様はこの国に着目され投入して来られた。

しかし家庭連合の指導者たちは、このようなナイジェリアを神の摂理の為ではなく、統一家内部の権力争いのために、政治利用した側面がある。2011年7月20日、韓国では統一財団が自ら起こしたヨイド・パークワン訴訟の第一審判決で、統一財団が全面的に敗訴する見通しだったが、お父様が韓国にいらっしゃればテレビニュースを通して、そのことを知られてしまうと見た指導部は、その期間にお父様を国外にお連れする必要があった。ある責任者が「グッドラック・ジョナサン大統領がお父様をメシヤ・真の父母として受け入れています」と誇張して報告をし、お父様はその期間に韓国を出国され、ナイジェリアを訪問された(ナイジェリアは2011年7月15~18日、その後、コディアックへ)。ところが実際には大統領は平和大使としての水準でしかなかったため、お父様が大統領を表敬訪問しただけで、大統領は「天地人真の父母実体み言葉宣布天宙大会」には参加しなかったのである。出国の日、飛行機の時間を超えてでもナイジェリアに真理を伝えようと語り続けられたお父様は、「もう時間です」とみ言葉を終わらせようとした亨進様の顔を打って戒められた。このような指導者たちの神の摂理に対する態度、お父様に対する態度は、ナイジェリアにおいて神が予定された摂理を狂わせていったのである。

一方、顯進様の超宗教的平和運動の取り組みは2009年に統一運動から追い出されながらも、ナイジェリアで奇跡的な飛躍を成し遂げた。アフリカの発展を妨げているものは、実は経済問題ではなく、リーダーシップが腐敗しているということである。「神の下の人類一家族というビジョンの下、キリスト教とイスラム教の間の紛争を終わらせ、アフリカの発展をリードするためには、富ではなく真実の道徳的リーダーシップがまず回復されなければならない」という顯進様のスピーチは共感を呼び、ナイジェリアは国家的次元で、この超宗教的平和運動を歓迎しているのである。顯進様の講演文はナイジェリア政府を通じて公式的にアフリカ諸国へと伝達された。またナイジェリアでの大会では、それ以前にこの運動がケニア内戦の終息に寄与した実績が認められ、国連から顯進様のNGOに賞が贈られた。統一家の分裂が起こった2009年の後、ナイジェリアにおいて顯進様に従った責任者はたった一人だった。それにも関わらず、当時の副大統領夫人がビジョンに感動し、私財まで投じた協力により、ほとんどお金がなかったにも関わらず、ただ神の摂理に適ったビジョンと活動によってこのような飛躍を成し遂げたのである。

最近のナイジェリアでの活動はこちら

このようにナイジェリアにおいて、お父様が明らかにしてくださったビジョンを指導者たちに具体的に提示し、彼らを主人にし、お父様がなさりたかった摂理を推進して来られたのは、顯進様だったのである。

それに比較して家庭連合指導者たちは、アフリカ摂理のための明確なビジョンがないため、お母様と食口たちに見せるための大会を行うために、お金でVIPを動員できるような小国へと向かわざるを得ず、その結果、お父様が最重要国家として投入されたナイジェリアではなく、ジンバブエ、ザンビア、セネガル…と言った国々へと向かっていったのである。

2018年1月、セネガルの大統領がお母様をお迎えしてアフリカサミット2018が行われたということであるが、そもそも宗教人の95%がイスラム教を信じる(人口の80~90%がイスラム教徒だという)セネガルを何故選んだのであろうか。一夫多妻制のセネガルは、真の家庭理想を提唱するには全く相応しくない国であり、アフリカの主要国でもない。

平和大使協議会のHPによれば、このサミットにはセネガルのみならずアフリカ各国の元首、閣僚をはじめ、世界各国から約1000人の国会議員、平和大使、有識者らが参加する予定だったが、セネガル以外の国家元首は結果的に不参加だったようである。その上、セネガルのマッキー・サル大統領は大会前日まで参加の意志を明確にせず、直前になって家庭連合が大統領に賞を与え、10万ドル(約1000万円)の賞金まで出したことで参加が決定したという。(家庭連合内部情報筋)

家庭連合ではアフリカ大陸でコーヒービジネスを展開することでアフリカを救うと夢を膨らませているが、最も重要なのは顯進様が唱えておられるように道徳的リーダーシップによるアフリカの革新なのである。アフリカのような地域でお金を前面に立てて摂理を行おうとすれば、反対に大きな危険を引き寄せてしまうことを知らなければならない。そのことは過去のアフリカ宣教の歴史が物語っている。ビジョンに相対する人は無償で自らを捧げようとするが、お金を用いれば用いるほど、自己の利益を追求する人が集まってくるのである。このような傾向が経済的に後れを取っているアフリカにおいては他の地域よりも一層顕著である。ジンバブエのウンダンガ氏はそのよい例と言えるだろう。

その上、家庭連合に莫大な資産があるということがアフリカで有名になることは、摂理を担当する責任者や宣教師たちの命すらも危険にさらす可能性がある。なぜならアフリカでは警察官や軍人でさえ、お金を持っていると見れば、武器で脅して不正に金品を奪うことがあり、必ずしも正義や法に則って行動するとは限らないからである。

このように家庭連合のアフリカにおける活動はビジョンと方向性を失い、多くのお金をつぎ込んで見せるための大会を行う、摂理とは無関係なものに転落してしまった。

一日も早く、家庭連合が顯進様に対する誤解を解き、顯進様が築いてこられた基盤こそが、神の摂理のための基盤であることを、お母様に正確に報告しなければならないだろう。

 

<統計資料:外務省ホームページ、基礎データより>

ナイジェリアの人口は約1億8000万人。宗教はキリスト教とイスラム教が南北に50%ずつ。GDPは4,050億8268万米ドル(2016年:世銀)。一人当たりのGDPは2,450米ドル(2016年:世銀)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nigeria/data.html#section1

セネガルの人口は約1500万人。宗教はイスラム教が95%。GDPは147.7億米ドル(2016年,世銀)、一人当たりのGDPは950米ドル(2016年,世銀)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senegal/data.html

亨進様の銃を携行した祝福式と家庭連合の対応を見て ー 櫻井正実

社会の信頼の喪失

去る2018年2月28日、銃を持って参加する祝福式が、亨進様によってサンクチュアリ教会で執り行われた。よりによって、2週間前にアメリカのフロリダ州で起きた無差別銃撃事件で使われたAR-15(アサルトライフル)を携行しての祝福式である

銃撃事件の被害に遭った高校生が始めた「Never Again(もう二度と)」運動がメディアでも取り上げられ、米国民の意識が銃規制法の強化に向かおうとしていた矢先のことであった。ちなみに、CNNの世論調査(28日時点)によれば、アメリカ国民の間で銃規制の強化を支持する人々の割合は70%に至り、これは1993年以来の高水準だと言われている。

こうした状況であっただけに、今回の亨進様による祝福式は、アメリカ国民から大変な顰蹙(ひんしゅく)を買っている。「宗教と銃の結合」がISを彷彿させ、AR-15を用いた点は、社会モラルを著しく欠いていると見られたことであろう。

お父様の思想と伝統の歪曲

信者に銃で武装し訓練させる亨進様の指導は、お父様の「平和軍や平和警察」といったみ言や黙示録に出て来る「鉄の杖」を独自的に解釈した結果である。一部の狂信者がコーランの教えの一部を歪曲して解釈し、ISを結成した様子と重なって見えるのは私だけではないだろう。

お父様が始められた祝福式は、純潔を守って来た男女が神の前に立ち、真の父母様を通して祝福を受け、神中心の家庭を成す誓約をする儀式である。その祝福式を銃を持って執り行い、多くの人々の不安と恐れを引き起こした亨進様の祝福式は、お父様の思想を歪曲し、お父様の伝統を破壊してしまう行為である。

それにも関わらず、今回の内容はアメリカばかりではなく、韓国の大手テレビ局でも、「統一教会の文鮮明総裁の息子」が起こした事件として大々的に報道されてしまっている。お父様の思想と伝統を壊すサンクチュアリ教会の事態が、社会の人々から「真のお父様の思想や伝統」を汲むものとして、同一視されていることは非常に嘆かわしいことである。今後もこのような行動が続けば、真のお父様の高貴な生き方を著しく損なわせる結果とならざるを得ないであろう。

無関係を主張する家庭連合の無責任さ

家庭連合は今回の事態に対し、あくまで、「他団体が引き起こした事態であって、自分たちとは一切関係がない」と一蹴している。しかし今、サンクチュアリ教会を通して問題を起こしている亨進様を正統な後継者であると宣伝し、統一運動全体の方向性の歪曲を許して来たのは家庭連合ではなかったか。

家庭連合ではお父様の聖和以後、亨進様がお母様に従わくなったために後継者としての資格を喪失したのだと弁明するかもしれないが、それは真実ではない。

家庭連合を「統一教」に変え、UPFを統一教の傘下団体に位置付け、米国総会長を顯進様から仁進様に代えたのは、決してお父様の意向ではなかった。また、神霊治癒礼拝も、聖塩販売も、真の父母様の銅像を持ち出しての天福パレードも、お父様の本来の伝統や摂理観からは著しく逸脱したものであった。しかし最もひどいものは、文國進様、並びに当時の教会指導部と共に推進した、文顕進会長に対する常軌を逸したネガティブキャンペーンと、巨額の資金を投じて訴訟を起こし、真の愛の道を外れた蛮行である。

しかし家庭連合は、亨進様が正統なお父様の後継者であるとして、これらすべてを「真の父母様が許可された真の父母様の指示」として容認し、食口はそれを傍観した。その結果が今の亨進様であり、サンクチュアリ教会なのである。

亨進様を立てたのはお父様ではなくお母様

当時、統一運動全体を導いていた顕進様を退け、亨進様を中心に据えたのは、一体誰の意向だったのであろうか。また、亨進様を立て、神の摂理の方向性をねじ曲げ、訴訟を始めた國進様・亨進様を追い出したにも関わらず、未だに訴訟が続いているのは誰の指示によるものなのだろうか。

現在、サンクチュアリ教会に在籍する信徒たちが、家庭連合を離れて、亨進様のもとのサンクチュアリ教会に入教したのは、「亨進様こそがお父様が立てた後継者であるにも関わらずお母様が追放した」と見ているからであろう。しかしそうではないのである。

顯進様を後継者に立てた真のお父様の決定に対し、真のお母様と、統一教会指導部が、亨進様を後継者として擁立しようと継続的にお父様に虚偽の報告をし、お父様と顯進様の父子の関係を引き裂いたのである。お母様と亨進様と腐敗した指導部は顯進様を追い出すという一点において結託し、真の家庭が一つになることを願われた真のお父様を裏切って、神の摂理の方向性から逸脱していったということが真実なのである!

サンクチュアリ教会の食口たちは、家庭連合内に矛盾を見いだし、お母様によりお父様の伝統が壊されていると考えたからこそ、サンクチュアリの門を叩いたのだろう。だとすれば、今一度、両目を見開いて見て頂きたい。亨進様の行動の中に、お父様の伝統が生き続け、お父様が生涯をかけて推し進めてきた神の摂理があるのか、を。

いま一度、真実を追求すべき

それ故に顕進様はこれまで沈黙を守って来られたのである。ご自分を迫害する真のお母様と他の子女様を守り、その責任を自らが背負って神の摂理の道を守るため、必死の歩みを続けて来られたのである。

私たちが決して取り違えてはならないのは、私たちが今戦っている相手は、真の家庭を崩そうとするサタンであるという点である。顯進様が誰をも憎まず裁かず、すべてを越えて来られた真の愛の先例に私たちも続かなければならない。この戦いは神とサタンの天宙史的葛藤であり、真の家庭に侵入したサタンを如何に追い出し、真の家庭を再び一つにするのかという戦いなのである。

顯進様は、今回の真の神の日から始まった一連の公的集会で、遂に沈黙を破って食口に真実を語られた。その決断の背後には、どれだけの苦悩があったことであろうか。冬のモンタナの山で精誠を捧げられていたというが、神様の前にお母様と真の家庭と祝福家庭全体、そして全人類の救いのために、必死の祈りを捧げられていたに違いない。その上で沈黙を破られたということは、真の家庭の分裂の原因を明らかにせずしては食口が真実に目覚めず、このままではお母様及び他の子女様方の霊的生命も失われてしまうからであろう。真実を明らかにされながらも、「決して裁いてはならない。自らを悔い改めよ」と何度も強調された顯進様であった。

短い文章ではとても説明できる内容ではない。もしこの文章を通して「真実」に関心を持ってくださった食口がいらっしゃるならば、是非下のサイトを通して「真実」を追求してくださればと思う。

顯進様の真実

2018.3.5

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<参照:一般メディアによるサンクチュアリ教会に関する報道>

– 米国統一教会の教会で小銃を手に合同結婚式
http://www.ichannela.com/news/main/news_detailPage.do?publishId=000000081951

– 小銃を持った合同結婚式に大騒ぎ…統一教会前総裁の息子が主導
http://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=3612578&ref=D

– 弾丸の王冠に小銃を持って合同結婚式。統一教会関連宗教団体
http://news.jtbc.joins.com/html/126/NB11597126.html

– 統一教会文鮮明の息子の教会、小銃を持って合同結婚…激しい非難
http://imnews.imbc.com/replay/2018/nwdesk/article/4543645_22663.html

– 片手に銃を持ち、頭には弾丸の王冠。統一教会米国合同結婚式
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2018/03/01/2018030101587.html

韓国の地上波3社はもちろん総合編成のチャンネルまでも同時にニュースをながし、米国ではすべてのメディアがこの記事を扱っています。

チョ・ソンイル氏の嘘を許すな!④~800万人の信徒を持つ?ジンバブエの宗教指導者ウンダンガ氏の人物像~

2017年12月19日、松濤本部で行われた講義の中で、チョ・ソンイル(趙誠一)氏はアフリカでの「大勝利」を宣伝しながら以下のように語っている。

「ザンビアで、族長たちを集めておいて祝福式を進めるのですが、祝辞として隣りの国のジンバブエの800万の信徒を持っているウンダンガ大司教を呼びました。ところでこの方が来て祝辞をするとき、祝辞をしに来たとき、啓示を受けます。神様から。何か。『祝福を受けなさい』というのです。それでここで祝福を受けます。3日間精誠を捧げたあとに。その一双のために祝福式をしました。お母様の許可を得て。そうした後にこの人が、『この祝福こそ、ジンバブエを生かすことができる道だ』と。この人がジンバブエの王子です。最近、その、何ですか? クーデターが起こって政権が変わったではありませんか。ムガベ大統領と現職大統領に、その当時の副大統領(の間の関係)を調整できるほどの強大な力を持っていた方が****(聞き取れない)です。ところでこの方が戻って祝福式を進めて、まだ数か月しか経っていません。5カ月しか経っていないんですね。これまで最高指導者たちを含めて何双を祝福したのか。2000双を祝福したのです。そして前回、11月10日に来てお母様の前で宣布しました。そのうちに『2万双、4万名の祝福式を準備します』と。ジンバブエの800万信徒のすべての教会人たちを祝福しますと。ですから今霊界が、私が考えたときにはお父様が、神氏族的メシヤ活動を置いて一生懸命するところには、役事をしてくださるのです…」

この、ジンバブエの800万名の信者を持っているという宗教指導者の名はヨハネス・ウンダンガ氏という。(ピースTVでは「900万信徒を保有しているジンバブエの使徒教会協議会会長であるヨハネス・ウンダンガ大司教」と放送)

▼インタビューに応えるウンダンガ氏

これまでチョ・ソンイル氏の嘘を続けて明らかにしてきたが、これまでの記事を読まれた読者は、これに関しても嫌な予感がすることだろう。問題は、彼がどんな人物なのか?である。

ジンバブエでは昨年11月15日にクーデターが起こり、1987年以来、独裁を続けてきたムガベ大統領が失脚した。これまでムガベ大統領は大量虐殺、強制収容、政敵への弾圧を通した不正な選挙などを行い、独裁を維持してきた。ウンダンガ大司教は、宗教指導者でありながら独裁政権に与する、ムガベ大統領の代表的な崇拝者であった。彼は神の名を借りて独裁者の支配を肯定してきた、典型的な権力寄生者である。2017年11月17日付の『ASIA NEWS』によれば、彼はクーデターが起こる直前まで「大統領に反対する者は、神の言葉に逆らう者である」「ムガベは私たちの王であり、王は神の力によって任命されるのであって選出されるのではない」とまで言っていた。

使徒教会協議会の定款は会長の任期を6年と定めていたが、ウンダンガ氏は任期を延長したばかりではなく、自分が終身会長になれるよう定款を変更した。これに不満を抱いた使徒教会協議会の事務総長をはじめとする一部のメンバーは使徒教会協議会を去って別団体を創設し、ウンダンガ氏を非難していた。使徒教会協議会創設時の幹部は、ウンダンガ氏しか残っておらず、他の幹部は既に全員使徒教会協議会を脱会している状況である。(NEWSDAY 2017.10.3掲載記事より) そして遂に2017年12月、使徒教会協議会は自称終身会長のウンダンガ氏を使徒教会協議会の定款を破った者として罷免した。(The Herald 2017.12.19 / Pindula News 2017.12.22) 面白いことに、チョ・ソンイル氏がウンダンガ氏のことを誇らしげに講義したその日である12月19日、ウンダンガ氏が罷免されたことがニュースになったのである。天は絶妙に役事されている。

ウンダンガ氏は、自身が支持した独裁政権がクーデターにより打倒され、自らの宗教団体からも信頼を失い、会長の座から追放された人物なのである。読者の方々がもしも家庭連合指導者の立場であったなら、このような人物をVIPとしてもてなし、セネガルでの大会(アフリカサミット2018)において代表祈祷を任せるだろうか?

このようなウンダンガ氏がお母様の前で、お母様を賛美したというのだが、いったい、そこにどれ程の価値、あるいは真実があるというのだろうか?権力に寄生してきたこれまでの彼の人生を通じた動機が何であったかを考える時、どのような方法で彼がお母様の前に連れて来られ、また彼がどのような動機でその場にやってきたか、読者の方々は悟ることができるのではないだろうか?

2017年12月30日の週刊ブリーフィングに、ウンダンガ氏は登場し、彼のコメントは二度取り上げられている。

「独り娘、真のお母様!平和の福音と復帰福音の創造者、真の父母様に感謝します。この期間は、本当に価値のある期間です。覚醒の時間です。真の父母様に感謝します!」「真の父母様は、単に霊的なことだけをされるのではありません。今、私たちは、真の父母様が“実践される父母”であられるということを知りました。“実践で勝利された真の父母様!”実践、実践、実践です!ジンバブエには一万ヘクタールの土地が用意されており、その地の所有者は全国にいる信者たちです。私たちは行動する準備ができています。」(12月8~10日アフリカ指導者カンファレンス)

彼はこのコメントをした10日後には使徒教会協議会の会長の座から追われるのであり、その一か月ほど前までは、ムガベ大統領の下で腐敗した独裁政権に寄生していたのである。このようなファクトを知った上で、上記のウンダンガ氏のコメントをどのように理解し、どのように信じるかは、読者の方々に任せることにしよう。

ちなみに人口1600万人ほどのジンバブエにおける純粋なキリスト教人口は130万人程度のようで、その他の土着キリスト教(部族宗教とキリスト教の混合)をキリスト教だとは見なさない見方もある。それらをキリスト教だと見なせば人口の半数程度となるが、すでにトップの座を追われたウンダンガ氏の影響の下に、その全てがあると考えるのは大袈裟すぎるだろう(チョ・ソンイル氏はウンダンガ氏を800万信徒の指導者だと紹介)。そもそも昨年11月のクーデターによって新政権の樹立と共に声明を発表した「ジンバブエ・キリスト教派首長委員会(ZHOCD)」には、ウンダンガ氏の名前もジンバブエ使徒教会協議会の名前もない。(2017.11.21 CHRISTIAN TODAY)

ウンダンガ氏が抱えていた信徒の数が重要なのではない。チョ・ソンイル氏が言うように、ウンダンガ氏を通してこれからジンバブエで2万双、4万名、さらには800万名信徒すべての人々が祝福を受けるという虚偽の報告がお母様と多くの日本の食口に為され、家庭連合が何の問題もなく発展しているかのような間違った船内放送を流していることが問題なのである。

これまでチョ・ソンイル氏がどれほど多くの嘘を言っているか、そして家庭連合中枢がどれほど腐敗しているかを明らかにしてきたが、ウンダンガ氏の件を見れば、「死体のある所には、ハゲタカが集まる」というイエス様の言葉がそのまま当てはまるのではないだろうか?

<参照>
外務省 ジンバブエ共和国基礎データhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/zimbabwe/data.html

日本大百科全書
https://kotobank.jp/word/ジンバブエ%28国%29-1550553

週刊ブリーフィング(2017年12月30日)
https://vimeo.com/249129054

チョ・ソンイル氏の嘘を許すな!③-3 ネパール大手新聞社の記事

今回は、ネパール大手新聞社ウェブサイトに掲載された記事の和訳を掲載する。

引用元の記事:http://bit.ly/2Hpb3h9

ーーーー 以下、和訳 ーーーー

ネパールの大手新聞社のウェブサイトに掲載された記事の日本語訳
(ネパール語からの翻訳ですが、多少、不正確な部分があるかも知れません)

もし、新しい*阻止条項(足きり条項)がなければ、ネパール家庭党党首エクナスダカールは再び政治の世界に登場しただろう。以前の選挙で、ネパール家庭党は2万4千票を獲得した。その時、彼は貧困予防大臣になった。二度目の選挙でも、彼は平和復興大臣になることができた。しかし今回、阻止条項(最低票数の変更)により、彼一人では今回の選挙で戦うことができなくなったため、ネパール最大の共産党に自分の党を移行した。さらにそこで、彼は自分を比例制(下院)のリストに登録した。彼は**カース/アーリア・コミュニティにおける、統一マルクス・レーニン主義者(UML)であるネパール共産党の5番手にいる。

しかし、彼はコミュニティで選出されたにもかかわらず、何の役職も獲得することができなかった。それにもかかわらず、韓国においてでさえ、どれほどダカールが愛国者であるかを、資金活動キャンペーンを通して宣伝している。彼は資金活動するために、動機付けした少数の若者を韓国の街角に送った。彼はネパールでもこのやり方を使っていた。今でも「私たちに時間をください、、、」などと訴える若い学生たちに会うことができる。ダカールの考え方では、このような資金活動をすることが、ネパールを繁栄に導く良い方法なのだろう。彼は、このように調達した資金が私たちの国を発展させると考えたのかもしれない。彼のスローガンは”今でないなら、いつ?”、”ダカールでなければ、誰?”である。

ネパール食口による解説:基本的に、エクナスダカールはネパール家庭党の党首だったが、より多くの票を得るために、ネパールの家庭党をネパールの共産党に参加させたということである。彼は下院での地位を望んでいたが、彼はいかなる地位も得なかった(落選した)。今、彼は若者を使って資金を稼いでいる。ネパールと韓国の街で若い学生たちが資金活動(万物復帰?)をしている。

*阻止条項(Threshold System):主に政党名簿比例代表制において、政党がその国または地域で議席を得るのに獲得しなければならない最小限の得票率(しきい値)を規定する条項のこと。足切り条項(あしきりじょうこう)ともよばれる。

**カース/アーリヤ(Khas/ Arya):カース民族はパルバテ・ヒンドゥー(Parbate Hindu, Parvate Hindu)でネパールの最大かつ支配的民族で、ネパールの人口のほぼ半分を占める。山地のヒンドゥー教徒という意味。アーリヤ民族は広義には中央アジアのステップ地帯を出自とし、南はインド亜大陸、西は中央ヨーロッパ、東は中国西部まで拡大したグループ。狭義にはトゥーラーンを出自としたグループを指す。

ーーーー 和訳は以上 ーーーー

この記事を読めば、エクナスダカル氏は国会議員として二期務め、今回は三期目の立候補だったようだ。以前の選挙において家庭堂が2万4000票を獲得したというのは決して多くの票を得たということではないだろうが、それでも彼が貧困予防大臣、平和復興大臣になることができたのは、真のお父様がご存命中に命がけの世界巡回を通して提示されたビジョンの賜物であり、それによって切り開かれた摂理の道があったということだろう。

ところが記事にあるように三期目に挑戦した今回はネパールの選挙システムが更新され、新しく「阻止条項(足きり条項)」なるものができたようである。これにより、家庭堂が以前のように2万4千票程度を獲得したのでは、一人も国会議員を立てることができなくなってしまったということだろう。(話によれば、当選には少なくとも30万票以上が必要になってしまったのだとか)

もちろん、彼らが真のお母様に報告してきたように、本当に原理講義放送を通して国民の四分の一を教育し、すでに13万名の祝福家庭と20万名の家庭堂党員が実際にいるならば、十分に当選することができただろう。しかし、そのような報告が嘘であり、家庭堂にほとんど基盤がないことは、エクナスダカル氏自身が最もよく知っていたし、世界宣教本部でも把握していたことだろう。

そこで彼らが今後もお母様に「ネパール家庭連合の協会長は国会議員になっています」という報告を継続するためには、ネパールでは大きな政党であるネパール共産党とひそかに交渉し、共産党員として出馬してでも、その位置を維持しなければならないと考えたのである

誰かがネパールで実際に何が起こっているかを確かめようにも、ネパール語を読むことができなければならないし、誰も事実を確認するために現地の事情を確認しようとはしないだろうとたかを括った、大胆な嘘である。

北朝鮮に渡って高官にあい、反共主義者ではないというPRをしてまでネパール共産党と交渉し、当選したとしても共産党議員として活動するという契約書まで交わして、エクナスダカル氏は選挙に臨んだ。しかしながら結局は落選してしまった。

今回、彼らが絶対に隠しておきたいと思っていたはずの数多くの証拠が、このように白日の下に晒されたことは、天の役事であるに違いないが、ネパール家庭堂の幹部しか触れることのできない証拠が暴露されていることは、何を意味するだろうか?

彼らも何が正しく何が間違っており、どなたが神の摂理を担当しておられるのか、理解し始めているということだろう。

チョ・ソンイル氏の嘘を許すな!③-2 ネパール家庭堂と共産党の契約書写真を公開

前回、私たちは、チョ・ソンイル(趙誠一)氏がネパールでは「国家復帰目前」であるかのように食口たちに報告したことに対して、それが全くの嘘であることを明らかにした。それどころが事実は全くの逆であって、お父様が立てられた家庭堂は共産党に身売りしてしまっていたのである。

責任者が摂理を担当する中で大きな失敗をしてしまうことはあり得るだろう。しかしその失敗を隠すために、嘘に嘘を上塗りしながら真のお母様を騙し、食口たちを騙し続ける行為は、信仰人としては到底、考えることができない。一体、彼らの信仰はどのようになってしまっているのか?いや、彼らはまだ信仰をもっているのだろうか?

大陸会長がお母様に報告を差し上げる時、より摂理が大きく動いているとみられる国から順番に、より多くの予算がおりるという。日本からの献金が、嘘の報告を通して、こうした反摂理的なことに浪費されている。

そしてつい先日、私たちに送られてきた、あまりにも悲しい二枚の写真を以下に公開しようと思う。


▲ネパール共産党と契約書を交わし写真撮影するエクナスダカル氏。


▲ネパール家庭堂とネパール共産党の契約書。サイン入り。

契約書はネパール語で書かれているが、内容は以下の通りである。

  1. 今後、選挙において家庭堂は、家庭堂のマークを使用することができず、共産党のマークを使用する。
  2. 家庭堂側の人士が選挙で当選したとしても、国会において共産党の指示に従わなければならない。
  3. 家庭堂は、国会の外では家庭堂の会員であるとは言えるが、国会では共産党の会員としての役割をしなければならない。

要するに真のお父様が創設された家庭堂は実質上消滅し、彼らはネパール共産党の議員として活動するという契約書である。(背後工作も虚しく、エクナスダカル氏は、結局は落選した。)

以上を見た時、これがネパールにおいて局地的に起きた問題とだけ考えることができるだろうか?エクナスダカル氏の独断で、彼が北朝鮮に渡って高官たちに会い、ネパール共産党と契約を交わし、共産党員として選挙に出馬できるだろうか…?彼はあくまでも対象的な立場に過ぎない。これは明らかに、世界宣教本部を主体として起きている問題だと考えなければならないのである。

チョ・ソンイル氏は世界宣教本部室長として、これらの問題を知らないはずがない。知りながらも「国家復帰目前」かのように講義をし、落選したエクナスダカル氏を当選したと語る彼は、一体何を目的として世界宣教本部から派遣され、各地で巡回講義をしているのだろうか?

私たちは今後も、チョ・ソンイル氏の嘘を明らかにしていくことにする。

チョ・ソンイル氏の嘘を許すな!③~ネパールでは「国家復帰目前」どころか家庭堂が共産党傘下に!~

昨年12月19日に松濤本部で行われた講義の中で、チョ・ソンイル(趙誠一)氏は、ネパールでは国営放送と民間放送の両方を通して全国民の四分の一にあたる700万人が原理教育を受け、国民の中で家庭連合を知らぬものはいない程であるという宣伝をしている。また、ヨン・ジョンシク大陸会長も2017年2月に開催された世界指導者会議で、ネパールではすでに統一運動を知らない人がいない程であり、2017年の選挙では国会の議席の半分を確保しますとお母様に報告をした。この二人の報告を通して受ける印象は、正に「国家復帰目前」というものである。

彼らのこの報告が、いかに真のお母様を欺き、また日本食口を侮辱するものであるかを、以下に明らかにしていく。

<テレビ放送で国民の四分の一を原理教育?>

まず、国営放送と民間放送を通じて原理教育をしてきたというが、ネパールにおけるテレビ普及率は2014年時点で59%、特殊放送を視聴できるケーブルテレビに関しては16%である。この統計は今も大きく変わっていないだろう。ネパールの人口は2900万人程度だが、チョ・ソンイル氏が言うように全国民の四分の一にあたる700万人が原理教育を受けるためには、ネパールでテレビを持っている全ての人が、毎週欠かさず真剣に、原理講義放送を視聴し続けなければならないだろう。ネパールのケーブルテレビは70チャンネル以上あるというが、一体、原理講義放送の視聴率は何%だったのだろうか?(※統計は「世界情報通信事情」より)

<2017年、ネパールで行われた選挙にことごとく惨敗>

次に、ネパール国民がそれほど良く教育されているというならば、ネパール家庭堂の選挙結果はどうなっているだろうか?ヨン・ジョンシク大陸会長は、ネパールにはすでに20万人の家庭堂党員、および13万名の三日行事まで終えた祝福家庭がいると、お母様に報告している。さらに、すべての国会議員を頭翼思想で教育し、2017年の総選挙では国会議員の過半数以上を確保しますと宣言しているのである。

2017年5月、ネパールでは11年ぶりに地方選挙が実施され、その結果を韓国連合ニュースが報じている。ネパール選挙管理委員会の公式ホームページによれば、全部で13500人を選出するこの選挙に、ネパール家庭堂はたったの66名を立候補させ、そのうち48名の得票数は15票以下であり、残りの18名も数百票を超えた者はいなかった。これは家庭堂の総得票数は多く見積もっても6000票に満たなかったということだが、20万名の家庭堂党員と13万名の祝福家庭は、一体、どこに行ってしまったというのだろうか?

<ネパール家庭堂がネパール共産党に吸収された!>

さらに2017年11月、ネパールでは国会議員選挙が行われた。ネパールでは選挙に関する法律が改正され、ネパール家庭連合の協会長であり家庭堂国会議員であるエクナスダカル(Ek Nath Dhakal)氏は敗色濃厚と見るや、驚くべき行動に走った。何とネパール共産党と交渉し、共産党の比例代表として国会議員のバッジを獲得しようとしたのである。その時に交わされた屈辱的な契約書の要点は以下の通り。

①今後、選挙において家庭堂は、家庭堂のマークを使用することができず、共産党のマークを使用する。
②家庭堂側の人士が選挙で当選したとしても、国会において共産党の指示に従わなければならない。
③家庭堂は、国会の外では家庭堂の会員であるとは言えるが、国会では共産党の会員としての役割をしなければならない。

要するに真のお父様が創設された家庭堂は実質上消滅し、彼らはネパール共産党の議員として活動するという契約書である。

このような交渉を成功させるため、彼らはネパール国家の反対を押し切って北朝鮮高官と会うことまでして見せた(恐らく、反共主義者ではないことのアピール)。読者は、こういったことに、どれだけのお金(日本からの献金)が必要であるか、想像してみて欲しい。

▲▼北朝鮮高官と会談するエクナスダカル氏

ネパール共産党員として選挙演説するエクナスダカル氏。ネパール共産党のシンボルマークと共に。

もはや、言い訳は不可能である。

このような背後工作をしたにも関わらず、結局、エクナスダカル氏は国会議員にすらなれなかったという(なっていたとしても共産党議員だが)。お金と地位と権力のために毛沢東主義者に魂を売った結果が、このようなものである。

ネパールにおいてはかつて、真の父母様の世界巡回講演を通して摂理的な突破口が開かれたことは事実であったが、その後、責任者たちは誇張された報告を繰り返し、「国家復帰目前」という報告は2011年頃からすでに行われていた。当時は亨進様や國進様が顯進様の世界的な活動実績と対抗するために、真の父母様に報告する華々しい実績を必要としたのだろう。その後、嘘が雪だるま式に膨らみ、昨年その嘘が明らかにならぬよう、国会議員としての議席を守りお母様に良い報告をするためだけに共産党と背後工作までするようになってしまったのである。

このような状況が事実であるのに、チョ・ソンイル氏はそのようなネパールの壊滅的な現状について一言も触れていない。これは日本食口を無知と決めつけ、愚弄する行為である。松濤本部職員すらも、こうした事実を一切、知らされずにいる。さらにはお母様にまでも同様の報告をしてきたとするならば、彼は神も霊界も恐れない人物だという他ないだろう。

読者の方々は、このような事実とは正反対の報告を真のお母様と日本食口たちにする責任者が中枢にいるということだけでも、2009年以降の統一運動に何が起こってきたのかを、想像することができるのではないだろうか?

私たちは今後も、チョ・ソンイル氏の嘘を明らかにしていくことにする。

 

※追加情報

家庭堂が消滅しただけでなく、家庭堂で二期国会議員を務め、大臣まで勤めたエクナスダカル氏は、今回共産党で立候補したが、落選したということである。

 

※情報ソースについて

記事内容が非常に衝撃的な内容であったためか、読者の方から情報ソースを記載して欲しいというコメントを戴いたため、以下に追記する。

①趙誠一氏の講義はすでに公開されており、多くの食口が視聴した2017年12月19日のもの。②ヨン・ジョンシク大陸会長のお母様への報告に関しては、参加者からの証言、および報告に使用されたパワーポイント資料がある。③ネパールでのテレビ普及率に関しては「世界情報通信事情」の統計を使用。④エクナスダカル氏が北朝鮮高官と会談したこと、共産党員として出馬したことに関しては、ネパールにいる祝福家庭からの情報だが、写真があるので疑う余地がない。⑤家庭堂と共産党の契約内容に関しては、そういう事情が分かる立場にある人からの情報だが、その方の立場を守るために公開できない。⑥エクナスダカル氏が共産党の比例区で出馬したものの、結局は落選したということは、ネパールの大手新聞社のウェブサイトに掲載されており、現在、ネパール語を日本語に翻訳したものを掲載するために準備中。

 

 

 

チョ・ソンイル氏の嘘を許すな!②~『心情文化の主人』をお父様が激怒されたというデタラメ~

2004年10月3日、顯進様の講演集『心情文化の主人』が発刊され、10日後の10月13日には、郭珍満氏、金榮俊氏、金慶孝氏が漢南洞にいらっしゃった真のお父様に、『心情文化の主人』を奉呈した。

この時の出来事を、チョ・ソンイル(趙誠一)氏は講義の中で次のように言及した。
「彼ら(顯進様を支持する人々)が言う神様の下の人類一家族には、真の父母がいません。真の父母を絶対的な位置に立てずに、相対化させた後、その場にこっそり自分が入るのです。そのような思想的な部分が間違っていたので、今このような問題が生じるのです。皆さん、98年度に顯進様が公的な公職を出発なさいました。私もその時、一定の期間、一緒に活動をしました。そしてその顯進様のスピーチの内容を集めて、『心情文化の主人』という本が出ました。その出版記念を準備していたなか、それでも父母様に報告しなければということで、四名が報告しに上がりました。郭珍満、金榮俊、金慶孝、私。お父様が、、お母様はいらっしゃいませんでした。序論を一度読んでみろ。終わってからどれほど怒られたのか。その時の内容はただ一つでした。「その心情文化の主人が誰なのか!心情文化の中心が誰なのか!なぜ真の父母がいないんだ!きちんと教えなさい!」と。本当は、2009年度からは外的な現象が繰り広げられたのであり、原理的な立場で、思想的な立場で根本的に間違った内容がありました。」

最初に一言で言えば、チョ・ソンイル氏のこの発言は、完全なデタラメである。その理由を今から明らかにする。FPAスタッフを通して当事者たちに確認した内容である。

第一に、彼は2004年当時、韓国CARP会長であった金慶孝氏の下で活動していたが、お父様に近い立場ではなく、郭珍満氏、金榮俊氏、金慶孝氏と共にお父様に報告に行くような立場ではなかった。その会場にいたとしても、報告に行った立場ではなく、集会参加者としていたような立場だっただろう。

第二に、お父様はその時、『心情文化の主人』に快くサインをしてくださったし、その場にいた参加者にそれを配ってくださったのである。どこが「激怒」されたというのだろうか?しかも、お父様は顯進様の講演集が出版されることをすでにご存じだったのか、すぐにサインをされたため、本を手に取られたのはほんの10数秒程度の時間で、内容に目を通されたとしても、最初の数行くらいだっただろう、というのである。

第三に、チョ・ソンイル氏が、お父様が目を通されたと言っている序文というのは、顯進様のみ言葉ではなく、郭珍満氏による紹介文である。さらにチョ・ソンイル氏はお父様が「心情文化の中心が誰なのか!なぜ真の父母がいないんだ!」と激怒されたと言っているが、そもそもそのような内容ではない。むしろ郭珍満氏の紹介文を抜粋すると「顯進様は、真の父母様の願いを実現したいという孝の心情を抱かれながら…」「顯進様は、神様と真の父母様の夢を現実のものとするため…」という内容で、彼がいうような真の父母様が除外されているかのような印象を受ける部分は一つもないのである。

第四に、2004年当時、お父様と顯進様は緊密に連携されながら、共に歩んでおられた。『心情文化の主人』を奉呈した翌日の10月14日には、「以北出監第54周年及び霊界統一解放第4周年記念式」に参加されたし、行事が終わった後には清心青少年修練所の新築工事の現場を真の父母様と共に訪問された。10月15日には漢南洞を出られ、真の父母様の専用機でご一緒にイーストガーデンに向かわれたのである。つまり「きちんと教えなさい!」も何も、お父様と顯進様は心情的にも、行動としても、常に一緒におられたということである。

チョ・ソンイル氏の嘘に対して、上に挙げた事実を端的にまとめる。
① 彼は当時、『心情文化の主人』をお父様に奉呈した責任者の一人ではなかった。
② お父様は快くサインされ、参加者に配ってくださったので、まったく「激怒」されていない。
③ お父様は序文の内容を理解されるほどの時間、その本を手に取られなかった。
④ 序文の内容は、真の父母様にしっかりと言及している。
⑤ お父様と顯進様は、対立していたのではなく、一つになり行動を共にされていた。

ほんの1~2分の話の中に、これほど多くの嘘を盛り込める人物というのも稀だろう。しかも、当事者が聞けば、すぐに明らかにされてしまう嘘である。

さて、このように嘘を並べ立てるチョ・ソンイル氏の狙いは何であろうか?それは冒頭で引用した彼の言葉の最後の部分に現れている。

彼は食口たちが希望を感じ非常に尊敬していた2004年頃の顯進様の姿に対して、実は当時から信仰的な面で顯進様が根本的な課題(真の父母様を除外して考える)を抱えていたかのように、食口たちに印象付けようとしている。当時の顯進様の姿をよく知る二世たちからすれば、あの顯進様がズレてしまうなどということは、今でも理解できないのであるが、彼はそこに「いや、当時からズレていたんだ」ということを、非常に大胆な嘘を用いて印象付けようとしている。

事実、顯進様は神様とお父様を少しも離れていない。それを2008年頃から亨進様や國進様の下で動いたチョ・ソンイル氏のような人物たちが、あたかも顯進様が神様と父母様を離れたかのように宣伝し、虚構の対立構造を作り上げていったのである。読者の中で、今まで教会の宣伝ばかり聞かされてきた方々には、にわかには信じられないことだろう。

読者は、そのようなテレビドラマのような出来事が、本当に統一運動の中枢で起こったという信じがたい事実を、チョ・ソンイル氏がどれだけの嘘をついているかを知ることで、理解していって欲しい。統一運動の混乱が表面化した2008年頃から、統一運動の中枢(世界宣教本部室長、家庭連合世界本部長)にいたのは、このような人物なのである。

次回も続けて、チョ・ソンイル氏の嘘を暴いていくことにする。

チョ・ソンイル氏の嘘を許すな①~CBSと手を組んでいるというデタラメ~

2017年9月5日~6日、および9月11日~14日、合計6日間にわたり、韓国CBSでは家庭連合に関する特集を続けて放送した。その内容は真のお母様の生活実態や統一教会の不法行為を明らかにするもので、家庭連合の社会的イメージを失墜させるものであった。

CBSによる6日間の放送の主な内容は以下の通りである。

① 日本統一教会と自民党の長年の癒着に関する内容

② 日本統一教会信徒が清平に不法に一人あたり100万円を運んでいた件

③ 献金苦で信徒が自殺する一方で、教祖夫人が宝石ショッピングという件

④ 先祖の因縁トークによる巨額献金、離教者はことごとく「嫌韓」になっている件

⑤ 「返してあげるから」と信徒にカードローンさせ、最後は自己破産させるという件

⑥ 統一省が家庭連合の南北統一運動に見せかけた韓鶴子総裁の神格化大会(2017年11月、ワールドカップ競技場)への後援を取り消した件など

これに関して、チョ・ソンイル(趙誠一)氏は講義の中で、次のように説明している。

「(顯進様を支持する人々にとって)日本の統一教会が攻撃目標の一号です。何故か分かりますか? 日本の統一教会が倒れれば、全世界の統一運動が皆倒れるということに確信があるからです。だから彼らは日本の統一教会反対派と手をつなぐことも躊躇せずにいます。そして、甚だしくは、韓国のキリスト教放送(CBS)にこの内容を提供して、韓国でキリスト教放送を通して統一教会に反対する放送をしましたが、その80%が日本統一教会を批判する内容です。そのようにして日本を打って入ってきている状況のなかにあるので、お母様が、(私は)不足ではありますが、特命をくださって、日本巡回と共に日本を守りなさいと、このように言われて今活動を展開しているのです。」

そしてチョ・ソンイル氏が準備したパワーポイントのスライドには「日本の反対派と韓国の基督教放送と連携している可能性が高い:主張が同一であり、基督教放送の内容を再度活用」とあるのである。

ここまでは、CBSの放送内容とチョ・ソンイル氏の講義内容に関する事実の確認であった。ここからは、彼が講義の中でどのような嘘をついているかを明らかにしていくことにする。

第一にCBSの報道内容と、顯進様を支持する人々の主張内容が本当に似ているだろうか?

①日本統一教会と自民党の癒着問題を批判したことはない。

②日本信徒が清平に一人100万円ずつ運搬していた事実を批判したことはない。

③信徒の自殺問題とお母様の宝石ショッピングの問題を批判したことはない。

④因縁トークによる巨額献金問題および離教者が「嫌韓」化している問題を批判したことはない。

⑤「返してあげるから」とカードローンさせ、最後は自己破産させた件を批判したことはない。

⑥統一省がお母様の大会の後援を取り消した件を批判したことはない。

これだけ見ても、CBSの報道内容と、顯進様を支持する人々の主張が似ているとは全く言えないのである。

さらに言えば、これらの報道内容は日本統一教会がこれまで行ってきた明らかな不法行為が含まれているにも関わらず、そのことを棚に上げ、「顯進様派と主張内容が似ている」とは、開き直りも甚だしい。

第二に、顯進様を支持する人々が、韓国のCBSと手を組んでいるという証拠がどこにあるというのだろうか?チョ・ソンイル氏は即刻この嘘を撤回しなければならないし、この講義を日本教会内で周知徹底したのと同じレベルで、嘘の撤回も周知徹底しなければならない。応じない場合、これに関しては法的措置を取らざるを得ないと聞いている。

チョ・ソンイル氏は、800日の間、お母様に近く侍ってきた人物である。彼はお母様に様々な報告をしてきたし、今、日本食口に対しても指導的な立場で講義をしている。彼の狙いは何であろうか?

チョ・ソンイル氏は、家庭連合に対して批判的な報道をしたCBSを、無理に顯進様と結びつけることを通して、お母様に顯進様を誤解させるようにし(「お母様を批判しているCBSのバックには顯進様がいます!」)、さらに今、日本食口が顯進様に対して誤解し、敵対心を持つように仕向けようとしている(「日本教会を批判したCBSの背後には顯進様がいます!」)のではないだろうか?

このような嘘を平気で礼拝堂で語り、多くの罪なき祝福家庭を共犯者にしようとする不義なる行いを、私たちは何もせずに座視しているつもりはない。

今後もさらに、チョ・ソンイル氏の嘘を明らかにしていくことにする。

チョ・ソンイル氏の嘘を許すな!(序)

2017年12月19日、松濤本部において、チョ・ソンイル(趙誠一)氏が100分ほどの講義を行った。内容は前半がいわゆる「分派」対策、後半が最近の家庭連合の世界的な活動状況の報告だった。この講義はインターネットで中継され、全国の教会長、婦人部長、基台長、区域長までが視聴した。

チョ・ソンイル氏は2008年頃から亨進様、國進様の下で活動し、統一教世界宣教本部室長として、天福宮および地方教会を周り、顯進様を攻撃するキャンペーンの先頭に立ってきた人物である。今回の講義の中では、彼が当時から主張し続けてきた内容を繰り返し主張しているが、その内容を見れば、あまりにも明らかな嘘が多く、デタラメであることがわかる。

彼は自ら「世界本部長として800日、お母様に近く侍った」と語っているが、彼を通して報告を受けてこられたお母様は、その偽りの報告によって今まで顯進様をどれほど悪く印象付けられたことだろうか?彼のような人間がお母様と顯進様の関係性を引き裂いてきた張本人だと言わざるを得ない。また、世界摂理に関するチョ・ソンイル氏の偽りの報告により、お母様がどれほど「利用」されてきたことだろうか?

また、当時から彼の言葉を通してどれだけ多くの食口たちが顯進様を誤解し、顯進様を追い出すことに加担、もしくは黙認してしまっただろうか。チョ・ソンイル氏も、彼の言葉を信じてきた人々も、これ以上、天に唾する行為を続けてはならない。

私たちはこれから、チョ・ソンイル氏の偽りの仮面を、一つ一つ、剥がしていくことにする。