ワシもそこまで古参とは言えないが、昨今のICOブームはそれなりに経験している。
クソICOからクソICOまで様々なICOに夢を見た。クソばかりだ。
その中でも今まで一番参加して良かったと思うICOがエコビー(ECOB)
いわゆるエコビットである。
知っている人は知っているネタを織り交ぜたクソScamなネタICOなのだが、これは結構深い。損した、儲かったではなく、ひたすら深かった。学びがあった。
そして、なぜかノリで参加した人々のレベルが異常に高い。
ガチ農業に詳しい人もいる。
さらに、最近某怪しげなコインが上場して一部の人々は盛り上がっているらしいのだが、仕組みがとても似ている。
アレはどうなんだろう…もはや何も言うまい。
というわけで、
暇なので
『ぼくのかんがえたさいきょうのクソあいしーおー』
を皆さんに聞いて頂きたい。
暇じゃなければそっとブラウザバックしよう。
※本当にどうでも良い内容です
その1.クソICOでひたすらデカい事を言う
もう、限りなくデカく出る。
例えば街を作るぐらいの事を言う。
エコビーではエコ・サンクチュアリという街を作ってそこで通貨として使える、と言い放った。もちろんそんな街は無いw
セミナーを積極的にやろう。そこでどれだけ盛る事ができるかがポイント。
できればMLMの協力を得よう。
時にはミュージシャンを読んで感動的に仕上げよう。知らない外国人の友達を読んで登壇させ、足を組みながらオーバーリアクションで何かを熱弁させてもいい。
ひたすら叫ぶ、変なオヤジを登壇させても良い。
その2.発行するクソコインの枚数は多くする
暗号通貨はBTCが基軸になっている。なので、どんなクソコインでも最低1satoshiにはなる。
例えば1000億コイン発行すれば、最低でも時価総額が1000BTCになる。
現在1BTCが大体100万円なので時価総額10億円という結構凄そうなコインになる。
2~300Satoshiになったら
時価総額ランキング10位以内の上位クソコインの出来上がりだ。
全量発行済みのコインでは時価総額なんて暗号通貨の指標にはならない。
だが、そこは愚民を相手に戦うICO戦士。宣伝効果を考えればおいしいに決まっている。
その3.ひたすらクソICOし続ける
もう、ICO募集期間が長ければ長い方が良い。
1年以上やっていてもいい。
販売する時間が長ければ長いほど買う人は増える。
最初にいくらお金を集められるかがミソなのだが、それは後述する。
必ずこういう画像を使おう
↓↓↓↓↓↓
その4.国家プロジェクトにする
後から否定されても、その時はその時で言い訳を考えればよい。
謝罪してもいい。謝罪はタダだ。なりふり構わず謝ろう。
求められれば返金に応じても問題ない。返金することで信用が増す。
エコビーもカーボンオフセットのプロジェクトと言っていたが、結局金が集まらないからできない、なのでトマトや野菜を育て始めた。
今思えばカーボンオフセットをやるための集金額のターゲット額があり得ないほど高かったので最初からやる気はなかっただろう。クソめ…
その5.集めた金でクソ取引所に上場させる
上場すればいい。ただただ上場させればいい。
最近の取引所ビジネスは上場ビジネスになっているところもある。
超うさん臭い取引所でもいい。ゴミみたいなコインを沢山扱っている取引所がたくさんある。入金トラブルや出金トラブルを抱えているところでもいい。
それをメールなどで大々的に告知しよう。
どこでもいい。上場すれば詐欺とは呼ばれなくなる。
その6.上場直後、集めた金で買い支える
その3で説明したように、ひたすら長くICO期間を設けて集めた金を全力で投入していく。ここの匙加減が一番難しい。
最初に買い支え、相場が落ち着いてくるまでひたすら耐えなければならない。
そのうちバカな奴らが買い板を出してくる。
ここで小銭儲けの為に売り浴びせるのは素人。
あえてそれっぽい相場を作り出し、相場の雰囲気を作っていく。もちろんSNSでもここぞとばかりに
「すげーICOの10倍だ!!!」
「すごい!」
とほめちぎる事を忘れるな。
その7.売り圧を下げるための独自クソステーク報酬導入
ワシが個人的に一番感動したのがエコビーのクソステークシステムだ。
運営サイドがウェブウォレットを用意し、そこにECOBを置いておくことでステーキング報酬が得られる。一定期間持っていたら数パーセントのECOBが貰える。
しかし、指定のウォレットから取り出すと報酬が貰えないのである。意味が解らない。
これで、のんびり屋さんはHOLDすればHOLDするほどクソコインが得られる。
ここでは年利をデカくアピールする方が良い
ここのポイントは、PoSやPoIなどと異なり、全くブロック生成などに貢献しなくても良い事だ。トークンは分散化させる意味などない。
コインの生態系にはなにも影響をあたえず、本当に何もしなくても億万長者()になれるシステム。
これで売り圧をデメリットも無く下げることが可能になる。
「ガチホで年利●% 売るのはもったいない!」
と叫びながら握る人々を増やすことで、取引所で売られるコインはかなり減らすことができる。しかも、報酬はタダ同然で作り出したトークンなので懐は痛まない。
※今後このシステムを採用するトークンは本気で増えていくと推測される
その8.稼働するのはかなり先に設定する
2023年、とかその程度に設定するのが良いだろう。その頃には破綻させるか、うまくいってそうであればそのままで問題ない。
エコビーなら一年目は野菜をテスト栽培させておけばいい。2年目では違う野菜にシフトしても良いかもしれない。実験を続けよう。
流行り廃りの早い暗号通貨の世界なので忘れ去られても問題ないだろう。
いざとなったらハッキングされるか担当者が失踪したことにすればいい。
ポイントとしては、決してまともに稼働させてはならない。
まともなICOと思わせてはいけない。
あくまでクソに徹する事。
その9.いつまでも夢を
醒めない方が良い。我々は夢に投資、いや投機している。
そんなことができたらいいな、そんな風になったらいいな。
あんなこといいな。できたらいいな。
そういう夢のチケットを我々は手にしている。
一度たりとも夢を忘れさせないために、次々とポエムを繰り出そう。
聞いた事もないような企業と提携を結んだリリースなどが良い。
アジアがお勧めだ。アジアの知らない会社が良い。
その10.次のクソICOにとりかかろう
ある程度軌道に乗ったらいつまでもそのプロジェクトにしがみつかなくても良い。動けるメンバーはさっさと次のクソICOを開始しよう。
前回の反省点を踏まえ、利益を最大化するために考えて行動しよう。
もう街を作る計画は通用しないので、次は宇宙開発なんてどうだろう?
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とは言え、嘘から出たまこと、という言葉もある。
本当に筋の良いプロジェクトはうまくいくこともあるだろう。
ただ、最初から悪意がある場合はクソはクソ。
トークンが飛び交う新しい世界を真面目に目指している人々からすれば邪魔以外のなにものでもない。
そろそろ世の人のためになるようなトークン設計をして、
本当に便利になったりするものを作りませんか?