派遣から直接雇用へ!派遣先からの引き抜きの実態って!?
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派遣社員には付き物!?といってもおかしくありません。
それは、『派遣先からの引き抜き』です!
表面的には良さそうに見えてしまいますが、派遣先に直接雇用されることは、全ての派遣社員にとって素直に喜べるものとも言い切れません。
直接雇用を打診されると、派遣社員の方自身はいいこと、と受け止めがちですが、
実はデメリットもあるのです!
今回は、そんな裏側から引き抜きにまつわる直接雇用の実態などについて、解説したいと思います。
それだけ派遣社員のことを評価しているということです。
素直に受け止めていいのかなぁ…
目次
派遣先からの引き抜き!喜んでいいのかな?
派遣先から直接雇用の打診があって、十分喜んでいいと思います。
ただし、喜んでばかりではいられませんので、具体的に解説します。
具体的に引き抜きってどんなもの?
派遣先で一生懸命働き、充実した日々を過ごしていたときに、ふと派遣先から直接派遣社員に対して「社員にならないか?」と打診されるケースがあります。
いわゆる『引き抜き』といわれるものです!
本来は、派遣会社が雇用主であるため、「派遣先から派遣会社」に派遣社員のあなたを直接雇用したい申し出が必要になります。
では、なぜ派遣会社を経由しないのでしょうか?
それには次の理由が考えられます。
・派遣先が派遣会社を経由した場合、派遣会社にマージン(紹介手数料)を支払わないといけない可能性がある
・直接派遣社員に打診する方が、給料などの条件面が交渉しやすい
つまり、引き抜きのほうが『派遣社員を直接雇用しやすい』と認識しているということです。
ちなみに、派遣会社に支払う紹介手数料はおおよそ年収の20~30%が相場です。
例えば、年収が400万円だった場合は、80万円~120万円の紹介手数料を、派遣先から派遣会社に支払う必要があるというわけです。
引き抜き(直接雇用)=正社員!?
派遣先から直接雇用(つまり引き抜き)の打診を受け、嬉しいに決まってますよね?
自分の仕事ぶりが派遣先に評価されたわけですから。
しかし、嬉しい気持ちだけですんなり直接雇用を了承してはいけません!
『引き抜き(直接雇用)=正社員』とは限らないからです。
「えっ?正社員じゃないの!?」と思われた方もいるかと思いますが、あくまでも直接雇用というだけで、正社員とは限りません。
その直接雇用の話は、もしかするとアルバイト社員や契約社員かもしれないからです。
引き受けていいのかな…派遣先からのお誘い!
実際に、引き抜きの打診があった時に受け入れるべきかどうかを悩むかと思います。
大前提として、引き抜きには派遣会社が仲介していないため、派遣会社に相談はできません。
しっかり『自分の意志』で決める必要があるというわけです!
引き抜きを受け入れる!?受け入れない!?
一番気になるのは雇用形態ですよね?
正社員なのか契約社員なのか、もしくはそれ以外の雇用形態なのかを確認しておきましょう。
引き抜きの打診があれば、口頭だけで済ますのではなく、書面で提示してもらうことをおすすめします。
仮に正社員であったとしても、条件面で満足できるとも限りませんし、また、あなたのことを本当に評価し直接雇用したいのであれば、派遣先は派遣会社に相談し、しっかりと手順を踏むはずですから。
契約社員の場合であっても、あくまでも非正規社員であることに変わりはないため、目先のことだけで決めると後々後悔するかもしれません。
契約社員として働くよりも、派遣社員として働いていたほうが給料が良かったといったケースはよくあります。
派遣先で同じように引き抜きにより、派遣社員から直接雇用になった実績の有無などについて、聞けることは聞いておきましょう!
目先のことだけで決めると後悔するかも…
安定した直接雇用への道!
安定した雇用形態ってやっぱり正社員ですよね。
実は、派遣先からの引き抜きの実態は、正社員ではなく契約社員が中心なのです。
「契約社員はちょっと…」と思われる方はたくさんいるかと思われます。
仮に、派遣社員の皆さんが将来的に正社員を目指すのであれば、『紹介予定派遣』をおすすめします!
紹介予定派遣は、一定期間(最大6ヶ月)、派遣先に派遣社員として働き、その後、その派遣先で直接雇用に繋がる仕組みです。
派遣先と派遣社員の双方の合意があって初めて直接雇用になるため、派遣期間中にしっかりと派遣先の職場環境や人間関係などを確認できるため、安心して働けます!
ちなみに、紹介予定派遣後の雇用形態の中心は正社員です!
派遣先が契約社員を雇うのであれば、わざわざ紹介予定派遣を利用するサービスではないからです。
また、紹介予定派遣の場合は、派遣会社が仲介しているので、派遣先の直接雇用後の条件面などをしっかり把握したうえで、最大6ヶ月間派遣で働きと働き、見極められるというわけですね。
それは、派遣先も同様に、派遣社員のあなたの仕事ぶりや人間性を見極めるための派遣期間ということを忘れてはいけません!
正社員を目指す派遣社員が失敗しないためにも、このようなサービスを利用して損はありません。
まとめ
派遣先からの引き抜きについて打診があった場合は、嬉しくなる気持ちは抑えつつ、しっかりとあなた自身で見極めることが大切になります。
仮に、あなたが正社員を目指すのであれば、明確にゴール(正社員)が示されている紹介予定派遣に挑戦してもよいでしょう。
正社員を目指している派遣社員の皆さんにとって、便利なサービスであり、そこにはチャンスが広がっているからです。
もちろん、派遣先からの引き抜きの場合でも、正社員待遇のチャンスはありますので、派遣先選びの際に、派遣会社に直接雇用の実績などについて聞いてみてもいいかと思います。
派遣先が派遣会社を仲介しないということは、直接雇用の条件として雇用形態は契約社員などといった何かしら「裏」があるわけですから。