先日、チェーンソーを買った。
知っていても、なかなか買う機会のないチェーンソー。 とうとう手にしてしまったこの興奮を、余すところ無く記事で伝えたい。
1978年、東京都出身。漂泊の理科教員。名前の漢字は、正しい行いと書いて『正行』なのだが、「不正行為」という語にも名前が含まれてるのに気付いたので、次からそれで説明しようと思う。
前の記事:「そのへんの枯れ草で納豆を作る(デジタルリマスター版)」 人気記事:「32年間眠りつづけた「コスモ星丸」を発掘した」 > 個人サイト まさゆき研究所 新棟 チェーンソーには理由が要るこの現代に生きて、「チェーンソーを手に持ちたい」と思うことは自然な感情だろう。
木材を魔法のように削り飛ばしていくあの物体を一度は手に持ちたい。 しかし「チェーンソーを買いたい」となるとかなり稀だ。
それなりの理由が無い限り、友人には怪訝な顔をされ、配偶者には説教され、最悪の場合、公安に身柄を拘束されることになりかねない。 しかし僕には理由があるのだ。それはミツバチである。 これはミツバチを飼うための巣箱
ミツバチを飼いたいミツバチを飼うことは、僕が長年抱いている夢である。
そしてできれば、野生のミツバチを飼いならして巣を作らせたい。 そのために幾多の巣箱などを作ってきたが、いずれも捕獲には成功しなかった。 ここらへんは一大世界があるのですが、詳細は割愛します
野生のミツバチを招き入れるには、「くりぬいた丸太」が最高らしいのだ。
そのためにはどうしてもチェーンソーが要る。 いちおう、手持ちの電動ドリルでも試した。
無理だ。むしろ、狂気じみている。
外国のキツツキが掘った穴、としてNHKの自然番組で紹介されてそうな穴だ。 やはりドリルではだめだ。チェーンソーが要る。 というわけでぼくは買ってしまったのだ、電動チェーンソーを。 その価格、1万130円チェーンソー、思ったよりも安い。特価5000円ぐらいからあったのだが、ちょっといいのを買った。それでも1万円なので、大人なら何とか買える。
開封! おおお、チェーンソー入ってる!入ってる!
箱を開けるだけでわくわく感がすごい。子供の頃の、ファミコンソフトの箱を開けたときにも勝るうれしさだ。
はやく手にしたい気持ちと、箱を開けるのがもったいない気持ちが交錯する。 「保管用にもう1箱買っておけばよかったかな」という気持ちが思わず頭をよぎるが、ここは思い切って箱から出そう。 「サヤ」から抜き取り、刃を観賞してみると……
あれあれ……
刃がイメージと全然違う。
イメージ:「いらすとや」より
刃はギザギザしていないすっかりイメージで、サメの歯のようにギザギザしているのが付いているかと思ったら、全然違った。
実際には、彫刻刀の「角刀」みたいなのが付いていて、これが高速で木材を削ぎ落す仕組みだ。
たしかに現実的な破壊力で言ったら、「面」で攻撃するこっちの方が断然強そうである。なるほど。 それではさっそく、ちょっとだけ回してみよう。 2重ロックになっている引き金を握ると……
ギュヴォォーーン!! ヴヴォォーーーーン!! チェーンソーが一気に牙をむく!
すごい! チェーンソー動く!!(あたり前だけど)
そして怖い! 振動と音がやばい! 動物的な本能に訴えてくる恐ろしさだ。 少しでも触れたら指とか吹っ飛ぶな、というのが何の説明も無くわかる。 これはまずい。 作業着に着替えて屋外作業に移ろう。
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