本日、長期投資銘柄の一部として若干株数を保有しているニッピ(7932)の定時株主総会に初めて参加してきました。
広大な本社工場跡地ポンテグランデ東京の開発工事の状況が見れます。こちらはニッピの持分ではなくURエリアでマンション工事
会場はスーツ姿のおじさんばかりで、株主同士があちこちで談笑するしているという、何か久しぶりに見る異様な光景。
ここ数日の異常な暑さの中、多くの株主がわざわざスーツ姿で出席?
平日の総会に参加できる株主は、自由業か退職者の方々、つまり普通は私服で来れる方々なんですよね。
答えは簡単、ほとんどが社員株主ということ。
総会を無難に乗り切るため、会社の差し金でにわか社員株主を作り、総会に出席させたというわけです。
かつての総会の悪しき習慣・雛型、他の株主が口を挟むまもなく『議事進行!』『異議なし!』を連呼していました。
しかし・・・今どきまだこんな悪しき雛型の総会を実施している企業があるとは本当に驚きました。
開かれた総会、会社と株主の対話どころではありません。
驚いたといえばここの役員さんたち、老人ホームかと思うほど年齢層が高く、覇気もヤル気も知性もまるで感じさせない人達ばかり。
議長である社長は特に頼りなく、言葉はカミカミで表情はオドオド、見ているこちらが恥ずかしくなりそうでした。
ちなみに今期の業績報告は何とコンピュータが説明。
少なくとも議長である社長が株主に対し責任を持ってすべきでしょう?
そして質疑応答の時間にはあらかじめ決められていたと見られる、たぶん関連会社か取引先のおじいさん2人が、本当にしょ~もない質問をしただけですぐに強制的に打ち切り。
一般の株主が質問する機会など全く与えられませんでした。
議題への賛否はあちこちのスーツ姿のおじさんから異議なしコール。
この会社、一体株主に対し何をそんなに怯えているのでしょう。
中には遠くからわざわざ足を運んできた株主もいるはず。
あまりにも善良な株主に対して失礼すぎると、腹が立つというよりもう呆れて失笑しながらホールを出ました。
もちろん暑い中、ここまで足を運んだ株主に対してお土産どころかミネラルウォーター1本もなしなのは言うまでもありません。
しかも滑稽だったのは、最初に質問した方は株主番号しか言わず名前を言い忘れたはずなのに、社長その他役員がその方を何度も〇〇さんと名前で呼んでいたこと。
つまりその質問者の方は、ニッピの役員が普段からよく知っているという証拠ですよね。
全くとんだ茶番、いまの民主党政権の茶番政治と同等以上かも。
ニッピの総会に参加した純粋な株主は皆さん落胆したことでしょう。
このような役員に大きな期待などとてもできません。
ただし就職難から最近有望な若い社員が入社しているそうです。
この会社は幸いなことに多くの有望な資産を保有しています。
心配なのはあの役員たちが有望な会社資産を背景に、安易な経営で会社をボロボロにするのではという危惧。
かつての多くの優良資産を持ちながら怠慢経営を続け、役員が安易に資産叩きうることで自己保身を続けた結果ボロボロになった企業・ナイガイ(8013)を思い出します。
今のところ幸運にもたまたま業績は好調ですが、ぜひ会社業績が好調な内に、有望な若手の方々に成長していただき、旧大倉財閥に蔓延る老害役員を払拭し、世代交代してくれることを強く望みます。
ところで広報担当の方へ一言。
この会社の目玉事業であるポンテグランデ東京のHPを作ったのはいいですが、3月以降一度も更新していないのはなぜでしょうか?
着実に工事が進展しているのですから、もっと株主に対しきちんとIRすべきだと思うのですが?