それでいいっしょ

ゲイHIPHOPライター鼎のブログ

仕事が本当にできないって悩んでたら実はADHDでした。

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ADHD

仕事ができない

久しぶりの更新。いやあ、仕事が本当に本当に忙しくて。10月に入社してからあっという間に5か月目突入です。
仕事もようやく慣れてきた、と思うでしょう?

 

それが全然できないの!!!
びっくりするくらい無能!!!


請求書は作り方忘れるし、経費報告書は金額間違えるし、会社のケータイは水没させるし、家出ようとしたら鍵が見つからないし、営業なのに名刺入れも忘れるし、現場も遅刻ギリギリでいつもタクシー使うし、苗場の現場には吹雪なのにチノパンで行くし、たまに電車で降りる駅間違えるし、

 

もう全然だめ。本当にだめ。気が付いたら会社きっての問題児


えーこんなに仕事できないっけって自分でびっくりした。ほら、自分の唯一の得意な事ってライティングなんだけど、前の会社はライター職だったからその他の事務作業とか少なかったし、ライティングだけこないしてればなんとでもなってたけど、今や他業種。

もう上司から日に何度も注意されるんだけど、それが本当に正論で。当たり前のことがなんでできないのって。そのうち、上司のメールも読むだけでつらくて無視するようになってたの。なんでこんなこともできないんだろうって自分に嫌気がさしてて。

これってADHD?

でもふとね、これってADHDじゃないのかなって思ってしまったの。
なんでだかはわかんないけど、部屋も汚いし、車の運転も下手だし、グーグルマップないとどこへもいけないし、時々グーグルマップ見てても迷うし、何でも失くすし、なんでも忘れるし。家出ようとしたらいつも鍵が見つからないし。

 

それでADHDの友人に上記のことを相談したのね。
幾つか質問をされて答えたらビンゴって。やっぱりそうかって感じだった。


ADHDとは

脳機能のアンバランスさがもたらす発達障害
その中でも行動を司る前頭葉の機能不全が原因と言われているのがADHD。
注意欠陥(AD)・多動性(HD)障害という名の通り、注意力が散漫で落ち着きがないなどの特徴がある。
病気ではなくて障害なので治ることはない

・ものを失くす 
・ものを忘れる 
・整理整頓ができない 
・体をよくどこかにぶつける 
・遅刻する
・集中力がない
・昼間強い眠気に襲われる

できて当たり前のことができないのがADHD。
自分もよく体をぶつけていた気がする。机の下に鞄を置いてて、物を取り出そうと屈むと机の存在を忘れて頭をあげてぶつけたり。足元も見てないからよく転んだり足首をひねったりする。大抵はドジだなあって思うだけなんだけど、家の鍵が見つからないときは本当になんで自分だけダメ人間なんだろうって思ってた。
ある程度トレーニングで改善するとは言われてるけど、個人的な見解では改善はちょっと無理そうだなって実感してるところです。

とりあえず受診

というわけで動ける日に診察に行ってきました。友達が教えてくれた上野のクリニック。
とはいっても前頭葉の機能不全なのできちんと脳波の値を調べると正式な診断ができるけど、そんな機器が全ての医療機関にあるわけもないので、チェックシートを答えてその結果によって「ADHDの傾向が強い」かどうかを調べてくれる。

そして2団体のテストを経て出た答えは「ADHDの傾向が強い」でした。ADもHDもあるって。
なぜか心理テストも受けたし、採血もあったんだけど、これは関係あるのかな。次に病院行った時に結果でるから見てみよ。

あたしがADHD!?

正直さ、「だらしない」って性格の問題だと思ってたのね。昔からこんな感じだったし、親がいつも文句言ってた。
本当に自分のダメさに嫌気がさして「なんで自分はこんなにダメなんだろう」って思ってて、ここ最近は仕事で特に滅入ってたので「障害なんだ」ってわかった時はちょっと安堵した。
高校の頃も進学校行った途端に授業で何の話してるのかわかんなくってダメって烙印押されたし、子供の頃も落ち着きがないって通信簿に書かれたし。
でも自分がダメなわけじゃなかったんだ。障害だったんだ。ダメで当たり前だったんだ。ってなんか安心しちゃった。

でもその反面、ショックでもあった。「自分だけ脳みそ動いてないんだ」ってびっくりした。だって先日まで他人事のように思ってたし、実際に「ADHDにおすすめのサプリ」みたいな記事も作ったこともあるくらい。


思春期の頃に自分が同性愛者だってことを受け入れるのに時間がかかった。「なんで自分だけ」って思いながら、漠然とした不安を抱えて押しつぶされそうになった。
その感覚が蘇った。仕事は続けられるのか、転職するにしてもまた同じ状態に陥らないか。なんで自分だけ人と違うんだろう。って。
そして「障害」という言葉の重み。


でもそれもすぐに収まりました。
色々調べているうちにADHDの著名人だとか「適職に出会えば能力を発揮できる」という事例を見つけたりして勇気をもらった。

特にこの記事は希望をくれた。

susumu-akashi.com

投薬も始めた。治るものではないけど、脳機能を改善してくれる薬。
IQテストも受けたんだけど、IQは120代と決して低くはなかった。
それだけが唯一の救いなんだけど、まあ、ADHDだからプラスマイナスゼロってところなんだろうな。
バランス悪いなあ。
当分は様子をみながらADHDというものがどんなものか学んで今後のことを考えたい。

ADHDとして生きる

35歳を目の前にして判明したADHD。
親や上司にはカミングアウトした。
報告を受けた上司は笑ってて「何なのこの人!」って思ったけど、ちょっと救われた。扱い方を考えながら働かせてくれるという。
親はいざとなったら実家に帰って来ればいいといった。ありがたいなあ。

友達にも色々教えてもらって助かった。ADHD連合作りたい。

 

でもまだ自分にはやりたいことが沢山ある。
こんなところでつまずいてる暇はない。


小林勝行という歌手がいる。
酷い躁うつ病と戦いながらも自らの経験を元にした作品をリリースしている。
その中の「from隔離室」って曲がADHDを自覚してから聴くとやたら沁みるんだ。

 

なあ かっつん
今は平気やろ?
未来の俺どないなっとる?
何笑ってん?

これからやろ?
これからやろ?
俺からしたらお前はまとも
自由になっていっぱい遊ぼう

「from隔離室」より 

 

不安を抱えながらも「明るい未来はあるか」と己に問う小林勝行。でも明るい未来を信じてこの曲を歌っている。

 

ADHDというものをこの歳で背負うことになってしまったけど、自分にも明るい未来があることを信じて精一杯生きていきたいと思う。

 

 
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