ハーイ、みなさん、なかよく並んで春の式ですよー!
ダリアせんせいがピンクのきれいな服を着て、新入園児に声をかけます。
私たち並ぶのだ~い好き!
みんな同じ赤い服着てなかよしだもんね♪♪
背筋伸ばして、一列に並ぶの・・・得意です。
みーーんないっしょ♪
このお国の得意技。
少し日にちが経つと、あれあれ?
中の二人が急接近。気が合ったのかしら?
ひとりだけちょっと距離感が出始めました。
「あのこ、ひとり背が高くてなんかえらそうやなぁ・・・あそばんとこな(遊ばないでおこうね)。」
更に数日後、微妙な空気を察してひとりは拗ね始めました。
わたしは仲間外れ?
みんないっしょやったはずやのに~
わーン、ダリアせんせーぃ、いじめられたぁ~
みんななかようせなあかんのにぃ~
どうしたん? なにゆうてんの?
わたしら、なんもあんたにしてへんよ、どうしたん?
こっちおいでよ~。
あんたらずるーい! いやや~ ダリア先生の前でだけええかっこして~
またどうせ仲間はずれにするから、わたし、もういやや~!!
ほっといてんか、ワーーーーーん…(´;ω;`)ウゥゥ
ダリアせんせい!わたしらなんにもしてへんのに・・・ワーーーーワーーーー
あぁ・・・・・ ダリアせんせいもお疲れの様子。
チューリップ園児たち、人生における社会の入り口で、いつもこうして集団が持つ力動の洗礼を受けます(笑)
一方、人生の達人たちは、階上の床の間で何があっても動じずに座しています。
お菊さんがひと言、
なんやしらん、階下入り口付近はうるそおすなぁ・・・(うるさいですなぁ)
まっ、社会の入り口に入りたてやさかい、しょうがおへん(しょうがないわ)。
わたしらみたいに人生の奥座敷は静かどすえ。
桜は黙して名残りの命を小さな壺の中に咲かせます。
春・・どすなぁ。。。