病院研究生が3千人患者情報紛失

名古屋大学医学部附属病院の33歳の研究生が、2月、以前、勤めていた岐阜県の大垣市民病院の患者の分も含めて約3000人の患者の名前や病名などの個人情報が入ったノートパソコンなどをなくしていたことがわかり、病院は会見を開いて謝罪しました。
名古屋大学などによると、医学部附属病院に所属する33歳の男性研究生は、2月25日、東京都内のゲームセンターでゲームをしていたところ、ノートパソコンやUSBメモリーなどを入れたかばんがなくなっていることに気づき、警視庁に盗難の被害届を出したということです。
パソコンなどには附属病院で平成21年1月からことし1月までに不整脈でカテーテルの治療を受けた1539人分と、以前、勤めていた岐阜県の大垣市民病院で平成22年から去年9月までに心臓病などの治療を受けた1422人分の計2961人の患者の名前、生年月日、病名などの個人情報が記録されていたということです。
それぞれの病院は、これまでのところ、情報が流出した形跡はないとしていて、研究生は「不注意で軽率だった」と話しているということです。
名古屋大学医学部附属病院の石黒直樹病院長は会見で謝罪した上で、「大量の個人情報のデータの紛失を起こしたことに申し開く余地がなく、二度と繰り返さないように組織をあげて改革に取り組みたい」と述べました。