一人天国

一人は楽し、ソロ天国。

大戸屋に不満を抱く人の気持ちはわからなかった

20代の頃はしょっちゅう行ってた気がするのだけれど

大戸屋から客離れがじわじわ進んでいる、という記事を読みまして。

president.jp

最近、モスバーガーの不調を声高に叫ぶメディアがあったり、外食チェーン叩きが多くて、なんだか嫌な気分になることが多いですね。。。

はてブのコメントも、トップブコメこそ「経済誌の飲食店叩きが気持ち悪い」という趣旨のものですが

「提供までの時間が長すぎる」
「回転率が低い」
「店員足りてない」
「高くなった」
「米がおいしくなくなった」
「チキンかあさん煮定食を元に戻せ」

などなど、わりと散々な言われようで。

大戸屋、20代の頃はわりとよく行ってたけど、そう言えば最近ぜんぜんだなあ。
考えたら吉祥寺には3店舗も大戸屋があるんですよね。昔と比べて本当に微妙になってしまったのでしょうか。
気になって久々に行ってきました。

金曜夜にチキンかあさん煮定食をいただく

金曜日の夜10時ごろ、1人で大戸屋吉祥寺店に入りました。
金曜の夜って飲食店はどこも混んでいるので、1人で夕食をとるお店を探すのも、街によっては一苦労だったりしますが、こちらの大戸屋には2~3分の待ち時間で入れました。

少しだけ待ったのは席が空いていなかったからではなく、すぐに対応できる店員さんがいなかったから。レジを担当していたスタッフの手が空いた後、席に案内していただきました。

大戸屋って昔はほぼ全店舗、入店時にレジでオーダーする食券方式でしたけど最近は違うんですね!
ブコメでは「前会計のほうがいい」って言ってる人もいたけれど、私は席に着いてからメニュー決めたほうがゆっくり決めれるしぜんぜん好きだな。。。前会計時代はいつも、レジで急かされるような気持ちになってなんとなくでメニュー決めちゃって、後から「やっぱりあっちにすれば良かった……」と思ったりしたものです。

で、席であれこれ迷った挙げ句に選んだのはやっぱりこちら。

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大戸屋と言えばやっぱりチキンかあさん煮でしょう。メニューブックの中でも1ページ目に掲載されていました。
以前にも何度も食べたことがあったし、そんなに前と変わってしまったのか気になったので。

で、やってきました。おお!メニューの写真どおりの見た目!!

f:id:happydust:20180312225227j:plainというか、メニューで見た印象よりも土鍋がでかいです・笑
たっぷりの大根おろしなめ茸。これを出汁にとかしてみぞれ鍋みたいにして食べるのがおいしいですよね。。。

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食べてみると……熱い!!!土鍋の中でグツグツと煮えているのでめちゃめちゃ熱い!!ので少し冷ましてから取り皿に取っていただきます。
うん!これこれですよ。
立田揚げにした鶏のもも肉を、出汁で煮込んで土鍋のまま提供。たっぷりのおろしと一緒にいただく。

単純なようだけど、家で作るとなると手間も材料もかかる一品です。大根をおろすのが面倒でね。。。じゃがいも、にんじん、ほうれん草も一緒にいただけて、案外野菜もたくさん入っています。

お味噌汁は今回、+150円で「たっぷり野菜の麦味噌汁」に変えてもらいました。なんか気になったので。。。 

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白菜やにんじん、しめじに三つ葉など野菜がたっぷり。
麦味噌の味わいもおいしいけれど、ちょっと味が薄いような……?と思ったら、味噌の溶け残りがお椀の底にありました・笑
オーダーが入るごとに一杯ずつ麦味噌を溶かして作っているのかしら。まあ、煮詰まってまずくなるよりはいいのかな。

付け合わせの白菜の浅漬けだけは、昔も今もおいしくないですね。 

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ちなみにご飯は無料で五穀米に変更可なので、私は「少なめ(-20円)」の五穀米でお願いしました。

やよい軒はご飯お替わり無料なのに大戸屋は有料」なことを嘆いている人もいましたが、私はそもそもあんまり米を食べないので、お替わり無料なお店って「たくさん食べる人のぶんも私がお金を払わされている」ような気がしてあんまりうれしくないのです。。。

なので、お替わりは有料だけど、小盛りご飯は値段を引いてくれる大戸屋は良心的だな!と思ってしまいました。

提供までの時間が長いとも思わなかったし、最初に席に案内されるときに少し待たされただけで、オーダーもすぐ取りに来てくれたし(ボタンを押して店員さんを呼ぶ方式です)、お客さんが帰った後のテーブルもすぐに片付けていたし、人が足りてない感は特にありませんでした。ちなみにスタッフの方は全員日本人でした。
たまに行く会社の近所のジョナサンとか、ずっと前に帰ったテーブルの食器がずっとそのままだったりするしなあ。。。ぜんぜん優秀ですよ。。。

チキンかあさん煮定食、昔とどこが変わったんだろうか……値段はちょっと高くなったと思うけれど、それ以外はわからなかったですよ。

3日後再訪し、四元豚とたっぷり野菜の蒸し鍋定食をいただく

いいじゃん大戸屋ぜんぜんイケてるじゃん!

でも、食べたのが鉄板メニューの「チキンかあさん煮」だしなあ。
お店で一番人気のメニューがおいしいのはある意味当然のこと。他のメニューを試してみて初めて、真価が問われるのではないでしょうか。

というわけで3日後に再訪してみましたよ。同じ吉祥寺店です。
月曜日の午後8時半ごろ。やはり一瞬レジ前で待たされた後に席に案内されました。
おお、この店奥のほうにはカウンター席もあるのだね。1人客がずらりと並んでいます。

今回いただいたのはこちらのメニュー。

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四元豚とたっぷり野菜の蒸し煮定食。
軽めの夕食がいいなと思い……男性は絶対頼まないメニューですねこれ。
野菜が主役なので、下手するとかなりボリューム的に物足りない料理になってしまうところですが、さて、いかがなものでしょうか。

きましたドーン! 

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おお……おいしそうじゃないか!!

チキンかあさん煮のときと同じ土鍋に、野菜がこんもりと盛り上がっています。 

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野菜は、水菜、白菜、じゃがいも、ミニトマト、かぼちゃ、しめじなど。
野菜が高騰している昨今、これだけの野菜を一人暮らしの食卓で揃えるのはなかなか大変ですよ。。。

さっとかき混ぜて、鰹節を混ぜます。

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おお……思った以上に鍋の底のほうに野菜がたっぷり入っています。じゃがいもが素揚げしてあるのがいいですねえ。。。ポン酢につけていただきます。
豚ばら肉も案外たくさん入っていて、味的にもボリューム的にも十分満足できました。

さて、今回も少なめの五穀米を選んだのですが、さらにとろろも付けまして。 

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とろろご飯にしていただきました。五穀米に麦も入っているので、モチモチしていて大変おいしかったです。

大戸屋はサイドメニュー、ご飯メニューが豊富なのが好印象 

2回行って、初回は味噌汁を「たっぷり野菜の麦味噌汁」に、2回目はご飯を「とろろご飯」に変更したのですが、大戸屋はサイドメニューや、ご飯のバリエーションが豊富なのがいいなと思いました。

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ご飯を雑炊にも変更できるのか……。
昔からありましたけど「しそひじきご飯」もおいしかったですね。
私は白いご飯がぜんぜん好きじゃない人で、白飯しかないとご飯付けなくていいかな?と思ったりするんですけど、無料で五穀米にできたり、とろろご飯という選択肢があると「ちょっとは食べようかな……」という気になります。

大戸屋は、野菜系のサイドメニューが豊富なのも良いですね。

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前の日食べ過ぎたなあ……というときなんかは、定食をおかず単品で注文して、ご飯の代わりに野菜のサイドメニューを注文したりすると、食物繊維もたくさん取れるしお腹もふくれていいなあと思いました。

値段は少し上がったかもしれないけど、別に不満はない

件の記事のはてブで「値段が上がって味が微妙になった」というコメントをいくつか見ましたが、2メニュー食べた限りでは「昔と比べて味が落ちた」とはまったく思いませんでした。

その他、ネガティブな内容のコメントについて、実際行ってみて私はこんな感想を持ちました。

「提供までの時間が長すぎる」
→ランチタイムだとちょっとつらいかも……夜なら普通じゃない?

「回転率が低い」
→勉強したりPC開いたり、酒盛りしてるような輩もいないし。みんなさっさと帰っていくから逆に長居しにくい感が・笑

「店員足りてない」
→レジと席案内はちょっともたつくけど、席で呼べばすぐ来てくれたし、言わなくてもお茶をつぎに来てくれたし。。。

「高くなった」
→この内容で1000円以下なら正直別によくない?と思う。

「米がおいしくなくなった」
→もともとあんまり期待してない部分だけど、いろんなご飯あっていいと思うけどな。

「チキンかあさん煮定食を元に戻せ」
→以前ってどんなでしたっけ。。。今ので十分おいしいけどなあ。

結果「大戸屋に不満を抱く人の気持ちはわからん」というのが私の感想でした。
高いと言われていた値段ですけど、たぶん私が大学生の頃と比べたら100円ぐらいは上がったかなあと。でも、その間に東京都の最低時給も250円ぐらい上がってますしね……このぐらい、仕方なくないか……と個人的には思いました。

ただ、私が行ったのは2回とも吉祥寺店。大戸屋は本社が吉祥寺の隣の三鷹にあり、吉祥寺には大戸屋が3軒もあって、ライバル?のやよい軒は1軒もありません。言わばお膝元のような場所。
となると本社の人もしょっちゅう来そうだし、他の大戸屋よりも質が高く保たれている可能性はあります。セントラルキッチン方式ではないので、店によって味が違うことも普通にありそうです。恵まれた大戸屋環境なのかもしれない。
あまたある他の店舗には本当に微妙なお店もあって、それゆえにネガティブなコメントがたくさんついたのかも?

今回、記事を書くにあたってWikipediaを読むと

1992年に吉祥寺店が火災で全焼したが、建て直しの際「おしゃれな定食屋」というコンセプトに路線変更したところこれが当たり、以後急成長した。

という記述がありました。
吉祥寺店は大戸屋が過去に急成長したきっかけになった店舗であり、そもそも大戸屋は90年代から「おしゃれな定食屋」がコンセプトだったんですね。。。

吉祥寺店は老若男女、あらゆる層の人が1人で気兼ねなく食事をしに来ている感じで、いい雰囲気だなと思いましたよ。

Wikipediaには大戸屋の立地についての記述もあり

地下や2階への出店が多く、1階にはあまりない。これは賃料の節減のためと、男性が中心の客層となっている行列に交じって並ぶことに抵抗があるという女性客に配慮しているためとされる。

とのこと。そういえば吉祥寺店も2階にあるし、1階のお店って記憶にないなあ。けっこう細かい配慮してるんですね。たしかに、内装もファミレスっぽいし、一人飯得意じゃない女性でもこの大戸屋なら大丈夫だろうという気がしました。

個人的には、今は苦戦している部分もあるのかもしれないけど、やよい軒と一緒になってもおもしろくないし(というか私はやよい軒には行きたくないし……)コンセプトは変えずにがんばって欲しいものだ……と思いました。

また食べに行きます。