公文書改竄事件から考える、ゼロ年代批評や人文系と安倍政権的なものAdd Star

報道を見れば通り、言うまでもなく日本がニッポンでもニホンでもなくジャップと唾棄されるべき、ゴミカス倭猿共お前ら一億二千万人中国にでも韓国にでも民族・文化文明ごと浄化されろオラって状況が、現在進行系中なわけだけど。でも、こういう安倍的なナアナアに権力に追従する雰囲気が作られたのは、別に政治のせいだけではなくて、ネット、出版、アカデミズム等も含めた人文系の罪も大きいだろう。


例えば、東浩紀宇野常寛といった知識人らは「権力に楯突く厨二病サヨク乙www 逆に権力の懐に忍び込んで裏側から操るハッキング的な想像力が大事なんだよ」とでも要約できるような、言論を積極的に拡散させ、後続世代に多大な影響を与えてきた。


でも案の定、その時々の勢いのある権力に擦り寄っては、自爆する東浩紀。歯に衣着せぬ言論人を演出しつつも、どこか相手の顔色を伺っている感じが拭えない宇野常寛ハッキング戦略も、スッキリ降板という形で破綻したことは、記憶に新しいであろう。なので、古市憲寿や、三浦瑠麗叩きとかがネットで流行っているけど、何も彼らだけの責任だけではなく、そういうのをよしとする地盤を下ならししてきた先行世代のせいでもあるのだ。そんな、権力に愛想笑いする人文系仕草は、三浦や古市といった知識人だけでなく、dadaみたいな末端のツイッター言論芸人にまで及んで、ツイッター上にその無数のエピゴーネンが日々量産されているのだ。


まあ、東、宇野、三浦、古市だけに罪をおっ被せるのは公平じゃないので、その彼らとは遠い場所にいそうな、finalvent氏にも言及してみたい。今回の件に関する氏の反応はこうだ。


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無論、氏の思わせぶりでアイロニカルな嗤いに満ちた語り口は、とても魅力的でもある。しかし「いや、実際コレぐらい大したことないでしょ(藁)」と、田崎スシローっぽい言い回しで高みの見物をしつつも、どこか動揺を抑えきれていない様子が伝わってくる。いやたしかに、氏の世代からずっと続いているのかもしれない(例えばシロクマ先生にも見られる)ある種の絶望とでもいうべきものを、深く内省する必要もあるのかもしれない。だけど、この期に及んで、冷静な素振りを装った絶望ごっこを続ける意味が果たしてあるのか、自分にはよく分からない。そうやって権力に背面服従し、ルサンチマンの対象である反権力を棍棒で叩き続けてきたことで、強きを助け弱気を挫く気風が、ネットの中に根付いていったんじゃないのか? この何とも気色悪い感じは、在特会が問題になり始めた頃に、むしろネトウヨに対するリベラルの責任が糾弾されていた時にもあったものだと思う。


まあ、finalvent氏のようなセカイ系中年なんて、どうでもいいんだろうけど、しかしこれで、ネット言論や出版、人文系が、淘汰されていくようには思えない。だいたい、90年代的なものを清算するつもりでデビューしたはずの宇野常寛とか、未だ小林よしのりに仕事回している時点で信用できないし。また、ドゥルーズフェミニズムを学んだ口で「森友学園は私立なら問題ない。(体罰セクハラし放題のクセに)日本の教育はアメリカよりも優れている」とかほざく、サークルの姫気取りのサブカル文系女子に、その友達の「少子化対策男女雇用機会均等法を廃止せよ」ネトウヨカス野郎とか、サブカル文系の末端には碌でもないクズが多い。こいつらは、人文本と批評をファッションとして消費しているうちに、正義と不正義の在処だけでなく、ごく常識的な善悪を判断すら認識すら失ってしまってるのだ。


だから、ジャップにおけるフランス現代思想なんて、冷笑とレイシズムを“相対的に”正当化して、大文字の“他者”をなぶり殺すための聖典でしかないんだろうね。いくらアンチ・オイディプス、声と現象、監獄の誕生を読んだところでネトウヨしか量産されなかったのが、日本の人文系のレベルなのである。だって、アンチあずまんや反ポストモダンクラスタとかも、やっていることや認識は敵と差がない感じだから、どう見ても同族嫌悪にしかみえないし。

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