
道は13日、民族共生象徴空間開設に向けたプロモーションの一環としてアイヌ語で「こんにちは」を意味する「イランカラプテ」キャンペーンイメージソング「イランカラプテ~君にпあえてよかった」の合唱動画制作を白老・アイヌ民族博物館で行った。鈴木大地スポーツ庁長官が総勢約80人による合唱を見守った。
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伝統家屋・チセで行われた合唱には、同イメージソングの制作にかかわった新井満さん、秋辺日出男さん、札幌オリンピックのテーマソング「虹と雪のバラード」で知られるトワ・エ・モワの白鳥英美子さん、芥川澄夫さん、昨年11月に設立した民族共生象徴空間交流促進官民応援ネットワーク代表で北海道経済同友会代表幹事の横内龍三さん、高橋はるみ知事、戸田安彦町長、白老小の6年生65人、同博物館職員6人が参加した。
「♪遠い町からはるばるとよく来てくれた旅人よ」「♪イランカラプテ君に逢えてよかった、今日はいい日だ」と合唱。歌声がチセ内に響き渡った。その様子を関係者が収録した。
鈴木長官は東京オリンピック・パラリンピック開催年に開設される象徴空間について「多くの外国の方もいらっしゃる。スポーツと併せてこうした日本の文化を知ってもらえる機会になればいい」、高橋知事は「新しい北海道の国立アイヌ民族博物館を知っていただくことが重要。そのための努力の一環としてこのイメージソングを活用できればと思っています」と話した。
道は「イランカラプテ」をおもてなしのキーワードとして普及させ、道内外の人たちにアイヌ文化への興味、関心を持ってもらおうと、2013年(平成25年)からキャンペーンを展開している。
(富士雄志)
【写真=約80人が参加して行われた「イランカラプテ」の合唱動画制作】
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