初代を買い逃してから早数年、2代目が発表され入手できる日を心待ちにしていたのですが、先日ようやくゲットすることができました。数日使ってみてのレビューです。
Massdropで組み立てキットも販売されていましたが、面倒なので以下のサイトから赤軸、バックライトなしの組み立て済みモデルをオーダーしました。到着まで3週間ほどかかりました。また、関税がかかったため受け取り時に支払いが必要でした(送付先を会社にしていたので社で怒られが発生した)。
触ってみてまず感じたのはトラックポイントの感度が良すぎるということです。スイッチの高さの分、本家ThinkPadキーボードより支柱が長いせいでしょうか。Mac側の設定でマウスカーソルの移動速度を最低にして使っています。ボタンが通常のキーと同じスイッチなのも最初はかなり違和感がありましたが、現行モデルのThinkPad USBキーボードと異なり、Macでも横スクロールが可能でした。また、センターボタンは実はFnキーなので、センターボタンでFnキーのコンビネーションを利用可能です。これは慣れると結構便利そうです。
キーボード部分については、筐体のサイズはHHKBと同じくらいなのですが、キー配列がHHKBと結構違うので最初はかなり戸惑いました(まあこれはHHKBがおかしいという説もあります)が、TEX Yoda IIはキー配列のカスタマイズの自由度が非常に高いのでHHKB風の配列に変更したところかなり快適になりました。キー配列の設定は以下のWebサイトで設定ファイルを作成し、それをTEX Yoda IIに書き込むという方法で行います。
Fnキーとのコンビネーション含めてあらゆるキーを変更できるので自分の好みの配列にすることができます。ただ、HHKBとは物理的にキー配置が違うので完全に同じ配列にすることができなかったり、Fnキーとのコンビネーションを変更するとキートップの表記と紛らわしかったりするなどの問題があります。特にESCキーとbackquote、tildeが被っているのが不便なのでなんとかしたいのですが、キーの数が足りないのでどうするか迷い中です。
スイッチは赤軸と茶軸で迷って結局赤軸にしたのですが、軽いタッチで入力できていい感じです。ちょっとタッチが安っぽい感じもしますが、これはキーキャップの差によるところもあるかもしれません(バックライト付きのモデルはキーキャップが違うはずなので微妙にタッチが異なる可能性もあります)。ケーブル接続はUSB-Cで、付属のケーブルはL字型なので奥行きのない場所にも設置できます。ただ、筐体の重量がかなりあるので尊師スタイルで使うにはやや不安もあります。チルトスタンドはネジ式の足を取り付けるという漢らしい仕様。ゴム足もついていますし前述の通り重量もあるので安定感は抜群です。
トラックポイントについて少し補足ですが、トラックポイントのキャップはクラシックドーム、ソフトリム、ソフトドームの三種類が付属していました。ThinkPad純正のものと同じ形状のようなので交換も容易そうです。最初からついているものだとちょっと高さがあってキー入力時に指に引っかかってしまうことがあるのでロープロファイルのキャップに交換してもいいかもしれません。
Lenovo ThinkPlus トラックポイント・キャップ・コレクション [73P2698]
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レノボ・ジャパン ThinkPad ロープロファイルトラックポイント・キャップ 0A33908
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欠点を挙げるとすれば、コンパクトキーボードではあるものの、持ち運びにはまったく適していないという点でしょうか。重量もありますし、トラックポイントもキャップをつけたままカバンの中に入れたりすると引っかかって支柱が折れてしまうのではないかと不安になります。持ち運び時は注意した方がいいと思います。
あれこれ書きましたが、トラックポイント付きメカニカルキーボードという点では唯一無二の存在なのでみんな買うといいと思います。