16bonbonのグランドスラムCSレポート
- 2018/01/08
- 10:40
●京葉線の車窓から
2018年1月7日に開催された2011.3ゲートボール大会に参加してきました。
開催地は千葉県の蘇我という場所で,京葉線という田舎路線の終着駅というイメージしかなかったため,行く前はどんな荒野が広がっているのかと半分面白がっていましたが,実際に行ってみると普通にコンビニや飲み屋などが充実しており驚かされました。京葉線の車窓景色を見るに,あの一帯は東京湾に面した工場街になっていて,現地で自立的な雇用が供給されているようです。外房線や内房線も通っていて,千葉駅から2駅という場所にあるので,千葉ブロックでの交通網のなかでは心臓部に位置しているようでもあります。
駅前の風景
会場は駅から徒歩7-8分程度の所にありました。ゲートボールをやり始めてからよくご一緒して情報を共有していたfumiさん(昔ラヴァルを使っていた方と言えば思い出される方もいらっしゃるでしょうか)をはじめ,まるおさん・やまなしといった昔の知り合いも参加者リストに名を連ねており,一回戦が始まるまで会場で談笑していました。こういった同窓会的な機能を発揮してくれるのも,ゲートボールの小粋なところですね。
●大会レポート
今大会の主要デッキのシェアはこのようになっていました。
自分が今回使用したのはTG代行天使です。自分の場合,本当はTG代償ガジェットの方が高い勝率を出せると考えているのですが,現役時代散々ガジェットを使っていた手前,ゲートボールでもまたガジェットでは芸がないですからね(昨日同時に開催されていた別時代のゲートボールでは幽閉さんがヒーローを使って優勝していたようですが笑)。
さて,対戦結果ですが,
1回戦 TG代行天使 ○×○
2回戦 スクラップ ○○
3回戦 TG代償ガジェ ○×○
4回戦 wakaガジェ ○××
予選3-1で4位抜け。
SE1回戦 墓守 ×○×
ということでトップ8止まりでした。
一つ一つの細かいゲーム内容は記憶できていないので詳細な大会レポートをお送りすることは自分の能力が許しませんが,久々の大会ということもあり,全体的に回を重ねるごとに集中力を欠いていったように思います。1回戦目はまだ集中力も続いており,ストライカー球体でダイガスタビートを繰り出すなどしてかなりの綱渡りで細い勝ち筋を拾うことができましたが,SE1回戦の墓守戦などは本来とても有利なはずであり,(王家の生贄トップデックで蹂躙されたゲームもありましたが)もう少しやりようがあったかもしれません。
先ほどのシェアのうち,トップ8に進出していたのは
TG代行天使2(16bonbon,デュークさん)
カラクリ2(まるおさん,やまなし)
TG代償ガジェ(fumiさん)
wakaガジェ
墓守
ラギア
であり,見事に知り合いばかりが勝ちあがっていました。老人の面目躍如といった感じでしょうか(16bonbon,まるおさん,やまなしはSE1没で終わってしまいましたが)。
全体の使用数とトップ8進出数を比較してみましょう。
最大勢力であるTG代行天使は7人中2人(自分とデュークさん)という結果でしたが,このデッキはかなりピーキーな性格で,デッキに搭載されているカードそれ自体のパワーはあまり高くなく,全体としてのコンセプトの強さでデッキパワーを高めていますから,ある程度妥当なゲームプランを持っていないと非常に脆弱なデッキでもあります。実際に会場を歩いていると,2011.9環境において「100%ありえない」と言われていたようなプレイが散見されました。そうしたことも加味すると恐らく全体としての勝率はかなり低いですから,今のメタゲームにおいては過大評価されていると言え,今後はシェアを縮小させていくかもしれません。
一方で,全体の使用率では2番手,3番手につけていたヒーロー・ジャンドは今大会では不振でした。今回は環境的に立ち位置が悪かったのかもしれません。ただし,今後の環境の変化に応じて伸びる可能性は十分にありますし,それだけのポテンシャルは持ち合わせているアーキタイプです。
ガジェットはそのデッキパワーの高さと比較して明らかに過小評価されています。本来ならTG代行天使と同等か,それ以上いてもおかしくないと考えています。TG代償ガジェは1/2,wakaガジェは1/1の進出率でしたが,TG代償ガジェのうち落ちた一人は自分が辛うじて沈めた人で,このマッチの内容によってはTG代行天使とTG代償ガジェのトップ8のシェアは逆転していたかもしれません。3枚入った血の代償はとにかく暴力的ですし,ガジェットの打点を下回るデッキではとにかくガジェットそのものが脅威になります。盤面解決力も見た目ほど低くなく,アドバンテージで勝負する罠デッキ全般に対しても有利に戦えます。
カラクリは2人中2人進出です。大嵐のないこの環境では罠の超え方に工夫が必要で,大振りな展開パターンだけのイメージで漫然とプレイしていると厳しい戦いを強いられますが,デッキパワーは低くありません。雑多な罠ビートはもちろん,トップメタのガジェットに対して有利であることも一つの重要な主張点になっています。ただ,打ち手がまるおさんとやまなしだったら何を使っても強いですから,今回の進出率がそのままデッキの水準と100%比例していると考えるのは早計でしょう。
自分自身の戦績は数字で見ると3-2ということであまり奮いませんでしたが,対戦相手は5人とも一定の水準の力量を持ったプレイヤーだと感じましたし(予選4位抜けのオポネント値の高さもそれを傍証していると思います),マッチングのハードさと自分の未熟さを考えればある程度妥当かもしれません。ゲームプランや構築などの情報を共有していたデュークさんとfumiさんが優勝・準優勝でフィニッシュしたことで,自分自身はSE1没ではありますが,自分の考え方自体には若干の裏付けが与えられたような気がしてやや自信がつきました。構築・プレイ理論などは後日まとめて投稿しようと思います。
●昔話
大会終了後,fumiさん,まるおさん,やまなしと4人で千葉駅構内の餃子屋で飲んでいました(やまなしはアルコールが苦手らしく,童顔と噛み合っている)。4人で80個くらい餃子を食べながら昔話に花を咲かせました。
宮原勢はいまでもたまに集まってお酒を飲むこともあるらしく,まるおさん・しのださん・フラウさんは遊戯王を媒介としていまでも交友関係が続いているそうです。カラスさんは消息不明だそうですが。
fumiさんは曰く「立川勢から除名された」とのこと。いつも立川の面白エピソードなどをきかせてくれます。
やまなしは半分現役みたいなところもあるのでまだまだプレイヤーネットワークが強そうです。みのりんさんの対戦動画をひとりで100回以上再生しているそうです(ストーカー)。Linksさんが映っているおすすめ対戦動画も紹介してくれました(視聴にあたってはヘッドフォンが必要です)。
自分はというと,いったい「Links軍団」と最後に顔を合わせたのはいつなのかというくらいこの界隈から離れてしまった気がしますが,ゲートボールを介してピロさんやでぃんさんと久しぶりにお会いしたり,佐々木(弟)とたまに飲んだり,なんだかんだ言いながらも完全に付き合いが切れたわけではないのかもしれません。
ところで,「(Jさんを除き)昔のプレイヤーで誰が強いと思うか」は同窓会に適したお題です。以前別のメンバーで飲んだ時に挙がった名前は,マロさん(ピロさん推し)・チャリオットさん(でぃんさん推し)などでしたが,昨日はみのりんさん(やまなし推し)・きよのさん(まるおさん推し)・トビさん(fumiさん推し)などの名前が挙がりました。もっといろんなメンバーとお酒を飲めば,地域差や世代差・プレイスタイルの差などが読み取れて面白いかもしれません。ちなみに僕は,T2さんとミラーフォースさんを推しています。
今週末はかもめ亭です。ゲートボールでチーム戦が行われるのは珍しいのではないでしょうか?
この時代の遊戯王は良い環境・良いゲームではありますが,やはりMTGなどと比較しても短期的な運要素は強いゲームだと思います。チーム戦は運要素を収束させやすくする働きがありますから,このTCGで特にチーム戦が流行ったのも故なきことではないのでしょう。そして何より,3人一組で一体感を持って参加するあの高揚感は,なかなか他では味わえない魅力的なものだとも思います。
それでは。
2018年1月7日に開催された2011.3ゲートボール大会に参加してきました。
開催地は千葉県の蘇我という場所で,京葉線という田舎路線の終着駅というイメージしかなかったため,行く前はどんな荒野が広がっているのかと半分面白がっていましたが,実際に行ってみると普通にコンビニや飲み屋などが充実しており驚かされました。京葉線の車窓景色を見るに,あの一帯は東京湾に面した工場街になっていて,現地で自立的な雇用が供給されているようです。外房線や内房線も通っていて,千葉駅から2駅という場所にあるので,千葉ブロックでの交通網のなかでは心臓部に位置しているようでもあります。
駅前の風景
会場は駅から徒歩7-8分程度の所にありました。ゲートボールをやり始めてからよくご一緒して情報を共有していたfumiさん(昔ラヴァルを使っていた方と言えば思い出される方もいらっしゃるでしょうか)をはじめ,まるおさん・やまなしといった昔の知り合いも参加者リストに名を連ねており,一回戦が始まるまで会場で談笑していました。こういった同窓会的な機能を発揮してくれるのも,ゲートボールの小粋なところですね。
●大会レポート
今大会の主要デッキのシェアはこのようになっていました。
自分が今回使用したのはTG代行天使です。自分の場合,本当はTG代償ガジェットの方が高い勝率を出せると考えているのですが,現役時代散々ガジェットを使っていた手前,ゲートボールでもまたガジェットでは芸がないですからね(昨日同時に開催されていた別時代のゲートボールでは幽閉さんがヒーローを使って優勝していたようですが笑)。
さて,対戦結果ですが,
1回戦 TG代行天使 ○×○
2回戦 スクラップ ○○
3回戦 TG代償ガジェ ○×○
4回戦 wakaガジェ ○××
予選3-1で4位抜け。
SE1回戦 墓守 ×○×
ということでトップ8止まりでした。
一つ一つの細かいゲーム内容は記憶できていないので詳細な大会レポートをお送りすることは自分の能力が許しませんが,久々の大会ということもあり,全体的に回を重ねるごとに集中力を欠いていったように思います。1回戦目はまだ集中力も続いており,ストライカー球体でダイガスタビートを繰り出すなどしてかなりの綱渡りで細い勝ち筋を拾うことができましたが,SE1回戦の墓守戦などは本来とても有利なはずであり,(王家の生贄トップデックで蹂躙されたゲームもありましたが)もう少しやりようがあったかもしれません。
先ほどのシェアのうち,トップ8に進出していたのは
TG代行天使2(16bonbon,デュークさん)
カラクリ2(まるおさん,やまなし)
TG代償ガジェ(fumiさん)
wakaガジェ
墓守
ラギア
であり,見事に知り合いばかりが勝ちあがっていました。老人の面目躍如といった感じでしょうか(16bonbon,まるおさん,やまなしはSE1没で終わってしまいましたが)。
全体の使用数とトップ8進出数を比較してみましょう。
最大勢力であるTG代行天使は7人中2人(自分とデュークさん)という結果でしたが,このデッキはかなりピーキーな性格で,デッキに搭載されているカードそれ自体のパワーはあまり高くなく,全体としてのコンセプトの強さでデッキパワーを高めていますから,ある程度妥当なゲームプランを持っていないと非常に脆弱なデッキでもあります。実際に会場を歩いていると,2011.9環境において「100%ありえない」と言われていたようなプレイが散見されました。そうしたことも加味すると恐らく全体としての勝率はかなり低いですから,今のメタゲームにおいては過大評価されていると言え,今後はシェアを縮小させていくかもしれません。
一方で,全体の使用率では2番手,3番手につけていたヒーロー・ジャンドは今大会では不振でした。今回は環境的に立ち位置が悪かったのかもしれません。ただし,今後の環境の変化に応じて伸びる可能性は十分にありますし,それだけのポテンシャルは持ち合わせているアーキタイプです。
ガジェットはそのデッキパワーの高さと比較して明らかに過小評価されています。本来ならTG代行天使と同等か,それ以上いてもおかしくないと考えています。TG代償ガジェは1/2,wakaガジェは1/1の進出率でしたが,TG代償ガジェのうち落ちた一人は自分が辛うじて沈めた人で,このマッチの内容によってはTG代行天使とTG代償ガジェのトップ8のシェアは逆転していたかもしれません。3枚入った血の代償はとにかく暴力的ですし,ガジェットの打点を下回るデッキではとにかくガジェットそのものが脅威になります。盤面解決力も見た目ほど低くなく,アドバンテージで勝負する罠デッキ全般に対しても有利に戦えます。
カラクリは2人中2人進出です。大嵐のないこの環境では罠の超え方に工夫が必要で,大振りな展開パターンだけのイメージで漫然とプレイしていると厳しい戦いを強いられますが,デッキパワーは低くありません。雑多な罠ビートはもちろん,トップメタのガジェットに対して有利であることも一つの重要な主張点になっています。ただ,打ち手がまるおさんとやまなしだったら何を使っても強いですから,今回の進出率がそのままデッキの水準と100%比例していると考えるのは早計でしょう。
自分自身の戦績は数字で見ると3-2ということであまり奮いませんでしたが,対戦相手は5人とも一定の水準の力量を持ったプレイヤーだと感じましたし(予選4位抜けのオポネント値の高さもそれを傍証していると思います),マッチングのハードさと自分の未熟さを考えればある程度妥当かもしれません。ゲームプランや構築などの情報を共有していたデュークさんとfumiさんが優勝・準優勝でフィニッシュしたことで,自分自身はSE1没ではありますが,自分の考え方自体には若干の裏付けが与えられたような気がしてやや自信がつきました。構築・プレイ理論などは後日まとめて投稿しようと思います。
●昔話
大会終了後,fumiさん,まるおさん,やまなしと4人で千葉駅構内の餃子屋で飲んでいました(やまなしはアルコールが苦手らしく,童顔と噛み合っている)。4人で80個くらい餃子を食べながら昔話に花を咲かせました。
宮原勢はいまでもたまに集まってお酒を飲むこともあるらしく,まるおさん・しのださん・フラウさんは遊戯王を媒介としていまでも交友関係が続いているそうです。カラスさんは消息不明だそうですが。
fumiさんは曰く「立川勢から除名された」とのこと。いつも立川の面白エピソードなどをきかせてくれます。
やまなしは半分現役みたいなところもあるのでまだまだプレイヤーネットワークが強そうです。みのりんさんの対戦動画をひとりで100回以上再生しているそうです(ストーカー)。Linksさんが映っているおすすめ対戦動画も紹介してくれました(視聴にあたってはヘッドフォンが必要です)。
自分はというと,いったい「Links軍団」と最後に顔を合わせたのはいつなのかというくらいこの界隈から離れてしまった気がしますが,ゲートボールを介してピロさんやでぃんさんと久しぶりにお会いしたり,佐々木(弟)とたまに飲んだり,なんだかんだ言いながらも完全に付き合いが切れたわけではないのかもしれません。
ところで,「(Jさんを除き)昔のプレイヤーで誰が強いと思うか」は同窓会に適したお題です。以前別のメンバーで飲んだ時に挙がった名前は,マロさん(ピロさん推し)・チャリオットさん(でぃんさん推し)などでしたが,昨日はみのりんさん(やまなし推し)・きよのさん(まるおさん推し)・トビさん(fumiさん推し)などの名前が挙がりました。もっといろんなメンバーとお酒を飲めば,地域差や世代差・プレイスタイルの差などが読み取れて面白いかもしれません。ちなみに僕は,T2さんとミラーフォースさんを推しています。
今週末はかもめ亭です。ゲートボールでチーム戦が行われるのは珍しいのではないでしょうか?
この時代の遊戯王は良い環境・良いゲームではありますが,やはりMTGなどと比較しても短期的な運要素は強いゲームだと思います。チーム戦は運要素を収束させやすくする働きがありますから,このTCGで特にチーム戦が流行ったのも故なきことではないのでしょう。そして何より,3人一組で一体感を持って参加するあの高揚感は,なかなか他では味わえない魅力的なものだとも思います。
それでは。