スピン経済の歩き方:「551蓬莱の豚まん」が新幹線で食べられなくなる日 (1/6)

» 2018年03月13日 08時00分 公開
[窪田順生ITmedia]

 先日、日帰り出張で大阪へ行った帰りに、新幹線の乗車時間まで少しあったので、改札前にあるアレを買いに行ったところ、長蛇の列ができていたので泣く泣く断念した。

 そう聞くと、出張族の方ならばピンとくるのではないか。そう、「アレ」とはほかでもない「551蓬莱」の豚まんのことだ。

 関西圏の方ならば子どものころからテレビCMなどでおなじみのこの豚まんは、東京から訪れる観光客やビジネスパーソンにとって「定番」といってもさしつかえない土産物になっている。

 平日の夕方から夜にかけて新大阪駅を利用した方ならよく分かると思うが、駅構内にある「551蓬莱」を扱う売り場には、「チルド豚まん」を友人や家族への土産に買い求める方や、できたてのホヤホヤの豚まんを、座席で一杯やる際の「おつまみ」としたい出張族のおじさんたちが列をなしているのだ。

 という話をすると、必ずといっていいほど「そういう無神経なバカがいるからこっちは迷惑するんだ!」とかみついてくる人がいる。ご存じの方も多いかもしれないが、実はいまこの「豚まん」を新幹線の車内で食うべきか、食わざるべきかという大論争が起きているのだ。

新幹線の車内で「551蓬莱の豚まん」を食べてもいいのか、食べてはいけないのか
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