無駄ではない? 積極的に支出すべき5つのシーン
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誰もが同意するパーソナルファイナンスの格言に「裁量的支出を減らしなさい」があります。
とはいえ、裁量的支出を削減することが、必ずしもいいとは言えない状況もあります。生活全般に言えることですが、家計を引き締めるべきときもあれば、レストランに使う経費を増やすべきときもあるわけです。
裁量的支出を増やすべき状況とは、たとえば次のようなときです。
引っ越したとき
もちろん、わかっています。引っ越しをした直後に、お金の余裕などないということは。でも、近隣を散策するために、裁量的支出を少しばかり増やすのは十分見返りのあることです。カフェに入り、クラスを受講し、地元の本屋をのぞいてみましょう。こうしたことにお金を使うのに罪悪感を感じる必要はありません。これらはすべて、地域社会に参加する手段の1つなのですから。
地域社会への参加といえば、友人作りのためにも裁量的支出を少し増やすようにしてみます。安上がりの持ち寄りパーティをするにはまだ早いでしょうから、知り合った人たちを誘ってお酒を飲みに行ったり、タコスを食べに行きましょう。友人の友人からお茶に誘われたり、ライティングクラスを一緒に受けている仲間たちでバーに繰り出そうという話になったら、少しの予算を割いてぜひ一緒に出掛けてください。
新しい仕事をはじめたとき
昼食にお弁当を持っていったり、ハッピーアワーのビールをパスしてまっすぐ帰宅するのは悪いことではありませんが、新しい仕事をはじめたときは、必ずしも節約ばかりがいいとはかぎりません。職場の人間関係を構築できれば、日々の仕事だけでなく、長期的にもさまざまな恩恵があります。ですので、同僚と仲良くなる時間をつくってください。たいていそれは、レストランやバー、カフェでお金を使うことを意味するでしょう。
外見にも少しお金をかけてみましょう。第一印象は重要です。フレッシュなスタートを切ってください。最近新しい服や靴を買っていないなら、ショッピングに出掛けましょう。
できれば、スポーツジムにも入会してみましょう。新しい仕事に就けば、新しい日課を構築することになります。どうせならそこに健康的な習慣を付け加えてみては? うまくすると、企業がジムの費用をサポートしてくれるかもしれません。
再び独身になったとき
すぐに誰かとデートをしろというわけではありません。もちろん、あなたがそうしたいならかまいませんが! 私が言いたいのは、自分に少しお金をかけましょうということ。クラスを受講し、マッサージを予約し、友人と夜の街に繰り出しましょう。
独身に戻った時は、自分が人生に何を望むかを見つめ直すいいチャンスでもあります。そのために必要なお金は使いましょう。
愛する人があなたの助けを必要とするとき
パートナーがつらい1日を過ごしたとき、親友が会社を解雇されたとき、あるいは、子どもが大きな挑戦を成し遂げたとき…。そんなときこそ、裁量的支出を発動させましょう。あなたにとって大切な人が、ディナーやスパ、映画に出かける必要があるときは、一緒に行ってあげるようにします。
地元のお店をサポートしたいとき
本は図書館で借りることができますが、地元の書店は、朗読会を主宰したり、子ども向けのプログラミング教室を運営したり、読者を新しい本とつなげたり、優れた本をオススメしてくれる場所でもあります。地元の自転車屋や手芸店も同じです。そうした場所は、お金を費やすだけの場所ではなく、安全な自転車を見つけたり、編み物クラスをとったり、グループに参加するための場所でもあるのです。
彼らが事業を続けるためには、あなたがお金を使わなければなりません。裁量的支出のいくらかを、地元のお店に回してあげてください。そうしたお金が「無駄なお金」になることはめったにありません。もちろん、家で食事をつくることもできますが、地域社会に貢献することも重要です。できれば、こうした支出を、年間の裁量的支出計画にあらかじめ組み込んでおきましょう。
支出を減らしたいのは私も同じです。いつも節約する方法を探していますから。たんなる習慣や、便利だからという理由ではなるべく物を買わないようにしています。
目的意識を持ってお金を使ってください。自分自身か、友人、家族、地域社会に関わりのあることにお金を使うようにします。それが、パーソナル・ファイナンスのサイトがアドバイスするお金の使い方よりも、少しだけ多く支出することになっても、お金のかわりに得られる価値があることを思い出し、自分にとってどのような利益があるのかをよく理解しておきましょう。
Image: tharathip/Shutterstock.com
Nicole Dieker - Lifehacker US[原文]
訳:伊藤貴之