誤植 on parade 吉 田 仁 |
パソコン辞書に正字がない場合、校正上では許容されていない略字を、やむをえず使用した *印は吉田のつけた注記。三省堂『新明解国語辞典』は『新明解』と略し、版数を付記した |
■ あ × ○ ▲ ああ 鳴呼 嗚呼 *人の世や嗚呼にはじまる広辞苑――橘高薫風(川柳作家) 人の世も誤植も、嗚呼という感慨とともにある ああ あヽ あゝ *繰返し記号ヽは片カナ用、ゝは平がな用 アヽ、あゝと使い分ける あいくるしい 愛苦しい 愛くるしい あいてぃー IT技術 IT *Tと技術は重複 Information Technology =情報技術 あいにく 相憎 生憎 あいまい 曖味 曖昧 あおたがい 青田刈り 青田買い *青田買いの誤用、もしくは青刈りとの混用。 三省堂大辞林は青田刈りの(2)で 「「青田買い{(2)}」に同じ。」として認めている あおる 呻る 呷る あがめる 祟める 崇める Agaricus アガリスク アガリクス *音位転換の一例。茸の一種で健康食品としてブームになった あかるみになった 明るみになった *明るみに出るの誤用、明らかになったとの混用 あき 秘 秋 あきたけん 秋田県 秋田犬 *ニュースのタイトルに、「プーチン大統領に秋田県贈呈」と。 あくがつよい 悪が強い あくが強い あくたい 悪体 悪態 あくたがわ 茶川 芝川 芥川 あくたがわしょう 茶川賞 芥川賞 あくたがわ・りゅうのすけ 芥川龍之助 芥川龍之介 *アクタガワ・リュウノカイと覚える あくどい 悪どい あくどい あさ 頼 朝 あじのもと 味ノ素 味の素 *商品名 あすか 飛烏 飛鳥 *但し、北海道江別市に飛烏山(あすかやま)がある あずかってちからがある 預かって力がある 与って力がある あせ 汁 汗 あせる 汗る 焦る あたまじらみ 毛ジラミ 頭ジラミ *著者の勘違い、誤記 あっか 悪貸 悪貨 あっかん 圧観 圧巻 あてないんき アテネインチキ アテナインキ *丸善のインキ(インク)の商品名 Anisakis アニキサス アニサキス *回虫目アニサキス属の線虫の総称。音位転換の一例 あね 柿 姉 apartheid アパルトヘルト アパルトヘイト *南アフリカ共和国がとっていた人種差別政策。 隔離の意 あべのひらふ 阿部比羅夫 阿倍比羅夫 *安倍・安陪などの間違いもある。アベは要注意 あべ・よししげ 安部能成 安倍能成 あま 屁 尼 あみ 綱 網 amenity アニメティー アメニティー *快適さ・喜ばしさの意。音位転換の一例 あやまち 誤ち 過ち あやまり *誤り・謝りも間違えやすい。 こんな文章をみつけた。 “あきらかに解読の謝りとわかる部分は( )で囲み、 ?をつけて正しい解読字を記した” あらじょたい 「新所帯」 「新世帯」 *徳田秋声の中篇小説のタイトル あらたま・みちよ 新玉三千代 新珠三千代 あらためる 攻める 改める Arabしょこく アブラ諸国 アラブ諸国 あららげる 荒げる 荒らげる *“あらげる”は不可。但し、許容する編集部もある ありしま・いちろう 有馬一郎 有島一郎 *俳優 ありしま・たけお 有島武夫 有島武郎 *白樺派の作家 あわ 栗 粟 *寺田寅彦「栗一粒秋三界を蔵しけり」の栗は、もと、粟だった あんどう・つぐお 安藤次男 安東次男 あんのじょう 案の条 案の定 あんぴ 安非 安否 × ○ ▲ いあんふ 尉安婦 慰安婦 いがいな 以外な 意外な いかりしんとうにたっする 怒り心頭に達する *「怒り心頭に発する」の誤用 いかん 遺感 遺憾 いきしょうてん 意気昇天 意気衝天 いけだ・はやと 池田隼人 池田勇人 *総理大臣 いけのたいが 池野大雅 池大雅 *読みはイケ・タイガとも いけるしかばね 「生ける屁」 「生ける屍」 *トルストイの戯曲 いごのたいきょく 囲碁の大局 囲碁の対局 いこん 意恨 遺恨 いさぎよい いさぎ良い 潔い いささむらたけ 「いささか村竹」 「いささ村竹」 *内田百閒の作品名・書名 いしざか・ようじろう 石坂洋二郎 石坂洋次郎 *作家。「青い山脈」「陽のあたる坂道」 いしだ・みつなり 石田光成 石田三成 いすずじどうしゃ いすず自動車 いすゞ自動車 いせさきし 伊勢佐木市 伊勢崎市 *群馬県 いせざきちょう 伊勢崎町 伊勢佐木町 *横浜市中区 いたるところ 致る所 至る所 到る所 いちずに 一図に 一途に いちどうにかいする 一同に会する 一堂に会する 一同に介する 一堂に会する いちようらいふく 一陽来福 一陽来復 いちりつに 一率に 一律に いちれい 一列 一例 いっかんする 一環する 一貫する いっかんとして 一貫として 一環として いっきとうせん 一騎当選 一騎当千 いっきょくしゅうちゅう 一局集中 一極集中 いっけんらくちゃく 一見落着 一件落着 いっこくせんきん 一刻千鈞 一刻千金 いっこだて 一個建て 一戸建て いっさいならず 一切ならず 一再ならず いっさくねん 一咋年 一昨年 いっしどうじん 一視同人 一視同仁 いっしょ 一諸 一緒 いっしんどうたい 一身同体 一心同体 いっせんをかくす 一線を隔す 一線を画す いっぱつできまる イッパツできる イッパツできまる *作家林真理子「誤植」より いぬぼうさき 犬吠崎 犬吠埼 いのしし 猫 猪 *「炭竃に手負の猪の倒れけり」(蕪村)の猪が猫に いばらきけん 茨木県 茨城県 *県庁所在地は水戸市 いばらきけんかしまし 茨城県鹿島市 茨城県鹿嶋市 *鹿島市は佐賀県 鹿嶋市も鹿島市もカシマシと読む いばらきし 茨城市 茨木市 *大阪府 いぶくろ こぶくろ いぶくろ *活字の「い」が横倒しになったもの。胃袋のこと いましめ 戎め 戒め いやがうえにも 嫌が上にも 弥が上にも *しかし、いまの人は“弥が上にも”とあっても読めないか いやがおうでも 嫌が応でも 否が応でも いりぐち 人口 入口 入り口 いわかん 違和感 *違和感がふつう。 “「異和感」とも書く”と『新明解』第4版にある いわく 日く 曰く いんき インチ インキ インチキ インキ *インキはオランダ語 inkt の訛り。英語は ink いんしつ 陰質 陰湿 いんすたんとらーめん インスタントヲーメン インスタントラーメン いんねん 因念 因縁 × ○ ▲ うえるかむ wellcome welcome うきめ 浮き目 憂き目 うけたまわります 受け承ります 承ります *三省堂大辞林に「受け賜るの意」とある うけとめる 受け取める 受け止める うけにいる 受けに入る 有卦に入る うこん ウンコ ウコン *薬草の鬱金 うし 午 牛 うすい 簿い 薄い うすいとうげ 確氷峠 碓氷峠 うすずみ 薄黒 薄墨 うそぶく うそ吹く 嘘吹く 嘯く *嘘は拡張新字体=嘘字。 正しい字体がパソコンで出ないため仮に嘘を使っている うただ・ひかる 宇多田ひかる 宇多田ヒカル *ぼくは歌田ヒカルと書いてしまったことがある うちかけ 内掛け 打ち掛け *着物の上着 うちょうてん 有頂点 有頂天 鬱陶しい うっとおしい うっとうしい *小説の会話などで意識的に使われている場合は可 うま 鳥 馬 うま 牛 午 うめく 呷く 呻く うめずかずお 梅津かずお 楳図かずお 楳津かずお うらなり 裏生 末生 末成 うらぶれた 裏ぶれた うらぶれた うんじょうきん 運常金 運上金 × ○ ▲ えいせいほうそう 衛生放送 衛星放送 えきちょう 駅町 駅長 えすえふさっかくらぶ エス・エフ・サッカークラブ SF作家クラブ えすびーしょくひん エスビー食品 ヱスビー食品 Esperanto エスペランド エスペラント えそ 壊疸 壊疽 えどがわ・らんぽ 江戸川乱舞 江戸川乱歩 えひめけん 愛嫁県 愛媛県 えんじない 演じなさい 演じない えんじん 猿人を組む 円陣を組む えんちょう 廷長 延長 えんゆうかい 宴遊会 園遊会 × ○ ▲ おうおうにして 応々にして 往々にして おうじ 玉子 王子 おうべい 殴米 欧米 おおいに 多いに 大いに おおきい 多きい 大きい おおさかのじん 大阪の陣 大坂の陣 Austria オーストラリア オーストリア * Austria と Australia とは、よく取り違えられる おおたく 太田区 大田区 *東京都の区の名。 大森区と蒲田区とが1947年7月1日に合併して成立 おおた・どうかん 大田道灌 太田道灌 おおた・なんぽ 太田南畝 大田南畝 おおの・すすむ 大野普 大野晋 おおもの 大者 大物 おかしらつき 御頭付き 尾頭付き おがた・けん 緒方拳 緒形拳 *俳優。拳は芸名で、初めコブシという読みだったという。 次男は俳優の緒形直人(なおと) おかちめんこ おかめちんこ おかちめんこ おぎ 萩 荻 おこしいれ お腰入れ お輿入れ おしてしるべし 追って知るべし 推して知るべし *「追って知らせる」と「推して知るべし」が混線 おしょくじけん 御食事券 汚職事件 *新聞記事の見出し。電話送稿「学校給食に御食事券」 おす 牝 牡 *牝はメス おちこんでる おちんこでる おちこんでる おとめ おかめ おとめ おどりでる 踊り出る 躍り出る おなか お股 お腹 おなじみ 同じみ お馴染み おね 屋根 尾根 おはだ 御股 御肌 おぼしい 思しい *思しいがふつう。“「覚しい」とも書く”と『新明解』第4版にある おまんま おマンコ おマンマ *禁句。マとコ、ユなどは手書き原稿だと確かにまぎらわしい おもいうかべる 思い受かべる 思い浮かべる おもちゃ おもちや おもちゃ *現代仮名遣い文中で OLYMPUS オリムパス光学 オリンパス光学工業 おわび あわび おわび お詫び *おわびと訂正 おんかほう 温家室 温家宝 *中国の首相 おんこう 温好 温厚 おんこちしん 温古知新 温故知新 おんしゅう 思讐 恩讐 *菊池寛の短篇小説「恩讐の彼方に」が「思讐の彼方に」と。 菊池寛は、よく菊地と誤植される おんみつ 穏密 隠密 ■ か × ○ ▲ かいき 開期 会期 かいきょう 回数 回教 かいこん 開懇 開墾 かいしゃこうせいほう 会社更正法 会社更生法 かいじょうじかん 会場時間 開場時間 かいしんのさく 快心の作 会心の作 かいせつ 開説 開設 かいほうせいさく 解放政策 開放政策 かいりつ 戎律 戒律 かえすがえすも 返すがえも 返すがえすも 返す返すも かえりざく 帰り咲く 返り咲く かかわらず 関わらず 拘わらず かき 姉 柿 かき 坦 垣 かくう 仮空 架空 かくさ 拡差 格差 がくしゃ 芸者 学者 がくせい 先生 学生 がくせいふく 学制服 学生服 かげんのつき 下限の月 下弦の月 かこん 過根 禍恨 禍根 かさむ 重む 嵩む かじ *家事とあるべきところが火事になっているかと思えば、その逆もあったり。 同音異義の単純な間違いだが意味するところは大違い かしきり 貨切 貨し切り 貸切 貸し切り かしま *地方自治体の市には、茨城県鹿嶋市・佐賀県鹿島市の二つある 読みはどちらもカシマ かじや 鍛治屋 鍛冶屋 かしわで 柏手 拍手 *要注意! 拍手と書いてカシワデと読ませるとは紛らわしいが、 辞書でカシワデを引くと、柏手に並んで拍手がある かす 借す 貸す かず 教 敷 数 かずのこてんじょう 数の子天丼 数の子天井 かせつじゅうたく 仮説住宅 仮設住宅 かたくるしい 肩苦しい 堅苦しい かたまり 魂 塊 かたみがせまい 片身が狭い 肩身が狭い かちかん 価値感 価値観 かちく 家蓄 家畜 かちゅうのひと 過中の人 渦中の人 がつ 圧 月 *1圧など。gatu を atu とタイプミス。 圧と月、形が似ている かつて かって かつて *漢字では、曾て・嘗てなど かどまつ 角松 門松 *苗字には角松があり、 角松敏生(かどまつ・としき)というミュージシャンがいる かながき・ろぶん 仮名書魯文 仮名垣魯文 かなざわ・みさき 金澤美咲 金澤未咲 *岩手県宮古市出身の演歌歌手 かのう・こうきち 狩野享吉 狩野亨吉 *哲学者・思想家、秋田生まれ かまくら 謙倉 鎌倉 かまた 蒲団 蒲田 かまたこうしんきょく 蒲団行進曲 蒲田行進曲 かみひとえ 髪一重 紙一重 かめいど 亀井戸 亀戸 *歴史的地名としては亀井戸もある がりょうてんせい 画竜点晴 画竜点睛 *間違えては画竜点睛を欠く かりる 貸りる 借りる かわい・えいじろう 河合栄次郎 河合栄治郎 かわむら・ずいけん 河村瑞賢 *瑞賢は号。瑞賢が多いが、瑞軒・随軒とも書く かんいっぱつ 間一発 間一髪 かんがい 感概 感慨 かんかんがくがく 侃々囂々 侃々諤々 かんごふ 着護婦 看護婦 *看護婦は現在、看護師 かんちがい 感違い 勘違い *あぁ、カン違い! かんてつ 完徹 貫徹 *俗用で完全徹夜の略は完徹 かんぺき 完壁 完璧 かんまん 緩漫 緩慢 かんり 官史 官使 官吏 × ○ ▲ きいたふうな 聞いた風な 利いた風(ふう)な きいっぽん 気一本 木一本 生一本 *純粋で混じり気がないこと。灘の生一本 ぎえんきん 義損金 義捐金 きおく 気憶 記憶 ぎおん 祗園 祇園 *Windowsの辞書には「祗園」も登録されているので要注意 きがい 気慨 気概 着替える 着かえる 着がえる *もとは“着かえる”、いまは“着がえる”も許容 きかん 器管 器官 きき 紀記 記紀 *「古事記」「日本書紀」の順 ききいっぱつ 危機一発 危機一髪 *「007/危機一発~ロシアより愛をこめて」 初公開時の邦訳タイトルは「007/危機一発」、 リバイバルの際に「ロシアより愛をこめて」と変更 きくち・かん 菊地寛 菊池寛 *キクイケ・カンと覚える きげん 気嫌 機嫌 ぎしょうざい 疑証罪 偽証罪 きせいがいねん 規制概念 既成概念 きた 比 北 きち 墓地 基地 きちょうめん 凡帳面 几帳面 きどうたい 起動隊 機動隊 きのくにやしょてん 紀國屋書店 紀伊國屋書店 紀ノ國屋書店 きのくにやぶんざえもん 紀伊国屋文左衛門 紀国屋文左衛門 きのさき 城ノ崎 城崎 *兵庫県。志賀直哉の短篇のタイトルは「城の崎にて」 きまじめ 気真面目 生真面目 きもにめいじる 肝に命じる 肝に銘じる *間違わないよう、肝に銘じておくこと! きもいり 肝煎 肝入 *史料などでは肝入と書いてある例も多い きやすめ 気安め 気休め Canon キャノン キヤノン きゅうえんぶっし 救援物質 救援物資 きゅうてい 宮延 宮廷 キューピー・マヨネーズ キユーピー・マヨネーズ きゅうやくせいしょ 旧訳聖書 旧約聖書 きょうあく 狂悪 凶悪 きょうい 驚威 驚異 きょうい 驚威 脅威 *「頭上の脅威」という映画があった きょうかしょ 数科書 教科書 きょうきらんぶ 狂気乱舞 狂喜乱舞 きょうこく 狭谷 峡谷 きょうじゅ 亨受 享受 きょうちょう 強張 強調 きょうはくかんねん 脅迫観念 強迫観念 きょうみしんしん 興味深々 興味津々 きょえいのいち 「市の栄虚」 「虚栄の市」 *古本屋外題ばかりの学者かな ぎょかくだか 漁穫高 漁獲高 ぎろん 義論 議論 きんこう 近効 近郊 きんこう 均衝 均衡 × ○ ▲ くげん 若言 苦言 くざかい 区境 区界 *岩手県宮古市内の地名・駅名 ください くだちい ください くち ロ 口 *漢字の口の代わりにカタカナのロがよく入っている くにやぶれてさんがあり 国敗れて山河あり 国破れて山河あり *杜甫の詩に従う くはい 苦敗 苦杯 くびじっけん 首実験 首実検 くま 態 熊 くみする 組する 与する くらいじんしん 位人身 位人臣 ぐらばーてい グラバー亭 グラバー邸 くり 粟 栗 くりかえす 操り返す 繰り返す クリスマス X'mas Xmas * Christmas の略記 くりぬく くり抜く くり貫く 刳り貫く くりんとんだいとうりょう クリキントン大統領 クリントン大統領 *笑い話か? くる 操る 繰る くるおしい 苦おしい 狂おしい × ○ ▲ けいかいけいほう 驚戒驚報 警戒警報 けいそつな 軽卒な 軽率な *軽卒は別語 けいだい 境代 境内 けいはく 軽薄 敬白 けいろくしゅう 「鶏助集」 「鶏肋集」 *井伏鱒二の本の名 けし 芝子 芥子 げじゅん 下句 下旬 けっかい 欠壊 決壊 決潰 けっかい 血魂 血塊 げっかんし 月間誌 月刊誌 げっこう 激昴 激昂 激高 けつじょ 欠除 欠如 けっせつてん 結接点 結節点 けっせんとうひょう 決戦投票 決選投票 けっちゃく 結着 決着 けつぼう 欠亡 欠乏 げんかしょうきゃく 減価消却 原価償却 減価償却 けんけんごうごう 喧々諤々 喧々囂々 げんこうしゃくしょ 元享釈書 元亨釈書 *虎関師錬の著、日本最初の仏教通史 げんざい 現存 現在 けんじつ 健実 堅実 げんじつ 理実 現実 げんしばくだん 原始爆弾 原子爆弾 げんしょう 現像 現象 *現象(げんしょう)と現像(げんぞう)とは取り違えやすい げんしりょくはつでん 原始力発電 原子力発電 けんそう 喧燥 喧噪 喧騒 げんぞう 現象 現像 *現像(げんぞう)と現象(げんしょう)とは取り違えやすい げんぞん 現在 現存 けんとうする 見当する 検討する けんやく 検約 倹約 げんろく 元録 元禄 × ○ ▲ こいびと 變人 変人 戀人 恋人 こいしい 變しい 変しい 戀しい 恋しい *「變しい變しい私の變人、新子様」石坂洋次郎『青い山脈』より。 恋は下心 戀という字をくだいてみれば、糸し糸しと言う心 おまけ―― 櫻という字をくだいてみれば、二貝(二階)の女が木(気)にかかる こいねがう 糞う 冀う こうえん 公圏 公園 こうかい 後侮 後悔 こうがい 効外 郊外 こうかんしんけい 交換神経 交感神経 こうがんむち 厚顔無知 厚顔無恥 こうぎ 講議 講義 こうぎ 抗義 抗議 こうこう こうくう 口膣 口腔 ごうし 郷土 郷士 こうしゃく 候爵 侯爵 *公侯伯子男=爵の1位から5位まで こうせいおそるべし 後世畏るべし 後生畏るべし *「論語」にある句「後生可畏」 ごうせいせんざい 合性洗剤 合成洗剤 こうせいほご 更正保護 更生保護 こうせいほごしせつ 更正保護施設 更生保護施設 こうせいほごしんぎかい 更正保護審議会 更生保護審議会 ごうそう 豪荘 豪壮 こうたい 更代 交代 交替 こうたいし 皇大子 皇太子 こうたくみん 江沢氏 江沢民 こうちけん 高地県 高知県 こうとうしもん 口答試問 口頭試問 こうどくりょう 講読料 購読料 こうにゅう 購人 購入 こうばい 購売 購買 ごうべん 合併 合弁 こうほん 橋本 稿本 こうようぐんかん 甲陽軍艦 甲陽軍鑑 *江戸時代初期の軍学書 こうれい 高令 高齢 こうわじょうやく 講話条約 講和条約 コーション cotion caution *用心! 注意! 警告! こーひーてん 琲珈店 珈琲店 *店頭の看板に「コメダ琲珈店」とあり Goldie Hawn ゴールデン・ホーン ゴールディ・ホーン *アメリカの女優 こがいしゃ 小会社 子会社 ごかく 互格 互角 こかこーらぼとりんぐ コカコーラ・ボトリング コカ・コーラボトリング ごきかぶり ゴキブリ ゴキカブリ *もちろん現在はゴキブリで可。 もとはルビの誤植から生まれ、定着した言葉 こくめい 刻明 克明 こくもつ 殻物 穀物 こくりつみんぞくがくはくぶつかん 国立民族博物館 国立民族学博物館 *民族学と学がつく 国立民俗学博物館 国立民族学博物館 *俗ではなく族。 国立歴史民俗博物館は俗 こころよい 心良い 快い こしいれ 越し入れ 輿入れ *嫁入りの意味で こじいん 狐児院 孤児院 こじき 「古事紀」 「古事記」 こじま・うすい 小島鳥水 小島烏水 *登山家 こしらえ 栫え 拵え ごしん 誤謬 誤診 こぞう 小憎 小僧 *小憎らしい小僧? ごたぶんにもれず 御多聞に漏れず 御多分に漏れず こちょう 誇調 誇張 こづかいさん 小便さん 小使さん こっきこっかほう 国旗国家法 国旗国歌法 こっぱみじん 木っ葉微塵 木っ端微塵 こどく 弧独 孤独 ことによると 殊に依ると 事に依ると ことのほか 事の外 事の他 殊の外 こにしき 小綿 小錦 *ハワイ出身の力士 この 比の 此の ごはさん 御破産 御破算 ごびゅう 誤診 説謬 誤謬 ごへい 語幣 語弊 ごまんと 五万と ごまんと communication コミニュケーション コミュニケーション *音位転換 こゆう 個有 固有 ごらくざっし 誤楽雑誌 娯楽雑誌 *誤植雑誌かな? イケナイ楽しみの雑誌 ごりむちゅう 五里夢中 五里霧中 ころ 項 頃 ごんごどうだん 言語同断 言語道断 こんなん 因難 困難 こんぶ 混布 昆布 *読みは「こぶ」とも ■ さ × ○ ▲ さい 才 歳 *年齢 さいくん 妻君 細君 さいこうちょう 最高調 最高潮 さいしょうげん 最少限 最小限 さいだいもらさず 最大漏らさず 細大漏らさず さいてい 最底 最低 さいとう・まこと 斉藤実 斎藤実 *岩手県水沢出身、海軍大将・海相・内相などを歴任 斉を斎の新字と勘違いしている人が案外多い 斎藤が多く、斉藤は少ない。斉藤とあったら確認が必要 さいばい 裁培 栽培 さいばん 栽判 裁判 さいれい 祭例 祭礼 *例祭との混同 さいわい 辛い 幸い *この誤植は辛い… さかえる 盛える 栄える さぎ 詐偽 詐欺 さくねん 咋年 昨年 *咋という字には、あまりお目にかからない 目にするのは石川県の羽咋(はくい)郡・羽咋市の例 さけいしそう 酒一升 左傾思想 *新聞記事の電話送稿 ささき・のぶつな 佐々木信綱 佐佐木信綱 *近代の歌人 ささき・もさく 佐々木茂索 佐佐木茂索 *作家・文藝春秋社長。オドリ(々)を使わない 茂索はシゲサクではない ささざわ・さほ 笹沢左保 笹沢佐保 さざんか 茶山花 山茶花 *山茶花究(さざんか・きゅう)という芸人・俳優がいた。 芸名の由来は3×3=9だけど、山茶花九ではない。 坂本九は阪本九ではない さけいしそう 酒一升 左傾思想 さっかく 錯角 錯覚 さつきちょう 五日町 五月町 ざっこく 雑殻 雑穀 さっとう 殺倒 殺到 さとす 論す 諭す さまざま さまぎま さまざま thoroughbred サラブレット サラブレッド Samaranch サラマンチ サマランチ *国際オリンピック委員会(IOC)会長。音位転換の一例 さめうらだむ 早朝浦ダム 早明浦ダム *高知県にある さんぎいん 参議員 参議院 ざんこく 残酷 *“「残刻・惨酷」とも書く”と『新明解』第4版にある さんさく 散索 散策 さんざん 惨々 散々 さんしちにち 三十七日 三七日 ざんしん 漸新 斬新 さんだい 参代 参内 さんび 酸鼻 *“「惨鼻」とも書く”と『新明解』第4版にある さんまい 三味 三昧 さんまん 散慢 散漫 さんみいったい 三身一体 三位一体 さんようでんき 三洋電気 三洋電機 さんわしゃったーこうぎょう 三和シャッター工業 三和シヤッター工業 さんをみだす 散を乱す 算を乱す × ○ ▲ ジャン・ジャン ジァン・ジァン *渋谷のライブハウス しいたけ 推茸 椎葺 椎茸 じぇーむす・みき ジュース三本 ジェームス三木 *脚本家・作家 genocide ジェノサイト ジェノサイド しがい 市外 市街 *逆もある じがじさん 自我自賛 自画自賛 しかばね 屁 屍 しかばねのまち 「屁の街」 「屍の街」 *大田洋子の原爆小説 じかん 時問 時間 しこう 祇候 祗候 伺候 しこうさくご 思考錯誤 試行錯誤 *思考が錯誤している人もいるかもしれないが… しさく 旋策 施策 じしゃぶっかく 自社仏閣 寺社仏閣 じじょう 情事 事情 *字の入れ違い しじん 土人 士人 *土人は禁句 しぜんのせつり 自然の節理 自然の摂理 *摂理と節理は別語 しそうけんご 思想堅固 志操堅固 したい 姿体 姿態 しだい 次弟 次第 したいふじゆうじ 姿態不自由児 肢体不自由児 しちょうりっこうほしゃ 市町立候補者 市長立候補者 *「宮古市町立候補者」と立候補者がかけていた襷(たすき)にあった しっぱいはせいこうのもと 失敗は成功の墓 失敗は成功の基 してき 指適 指的 指摘 じてんしゃ 自転革 自転車 ~したい ~しない ~したい しぬ 死ね 死ぬ *ある新聞に「殴られ重態の老人死ぬ」とあるべきが、 「殴られ重態の老人死ね」と誤植されていた しのぎ(を削る) 凌ぎ(を削る) 鎬(を削る) しふくをこやす 私服を肥やす 私腹を肥やす しぶさわ・たつひこ 澁澤龍彦 澁澤龍〓 *彦の正字がパソコンで出ない。 彦だけが新字になっている例をよく見かける じぶらるたせいめい ジブラルタル生命 ジブラルタ生命 *保険会社 しへい 紙弊 紙幣 しほみ・えつこ 志保美悦子 志穂美悦子 *女優 しまざき・とうそん 島村藤村 島崎藤村 *単純な見落としだろうが… 島村といえば川端康成「雪国」の主人公を思い出す simulation シュミレーション シミュレーション *音位転換 しみる 泌みる 沁みる しゃかいせいぎ 社会主義 社会正義 しゃかいほしょう 社会保証 社会保障 じゃのめみしんこうぎょう 蛇ノ目ミシン工業 蛇の目ミシン工業 しゃれ 酒落 洒落 しゅうおんらい 周思来 周恩来 しゅうかく 収穫 収獲 *収獲は狩猟・漁猟などの場合。この場合も収穫でも可 しゅうがくりょこう 終学旅行 修学旅行 しゅうかんし 週間誌 週刊誌 しゅうぎいん 衆議員 衆議院 しゅうじんかんし 衆人監視 衆人環視 しゅうたい 醜熊 醜態 しゅうちさせる 衆知させる 周知させる *『新明解』第4版は見出語「周知」、 末尾に“「衆知」とも書く”と許容 しゅうちゅう 集中 集注 *集注は誤植ではない しゅぎ 正義 主義 しゅくしょう 縮少 縮小 *拡大⇔縮小 じゅくどくがんみ 熱読玩味 熟読玩味 じゅしょうしき 受賞式 受章式 授賞式 授章式 しゅぜんじ 修繕寺 修善寺 修禅寺 *地名は修善寺、寺の名は修禅寺、 夏目漱石は修善寺大患、岡本綺堂の戯曲は「修禅寺物語」 しゅっけつだいさーびす 出皿大サービス 出血大サービス *回転寿司ではないのだ しゅっせきょうそう 出世競走 出世競争 しゅってんをしめす 出展を示す 出典を示す しゅのきげん 「種の起原」「種の起源」 *両様あり じゅらしっく・ぱーく 「ジェラシック・パーク」「ジュラシック・パーク」 *「Jurassic Park」 しゅん 句 旬 しゅんこう 竣工 竣功 *『新明解』第4版は見出しが竣功で、“竣工とも書く”と付記 じゅんじょうしょうきょくしゅう 「抒情小曲集」 「純情小曲集」 *萩原朔太郎「純情小曲集」と室生犀星「抒情小曲集」との取り違え じゅんしん 純心 純真 しょうかき 消火器 消化器 *消火器と消化器はとりちがえやすい しょうかふりょう 消火不良 消化不良 じょうげんのつき 上限の月 上弦の月 しょうさっし 小冊誌 小冊子 じょうじ 事情 情事 しょうしつ (火事で)消失 焼失 じょうじゅん 上句 上旬 しょうじょうじ 証城寺 證誠寺 証誠寺 *千葉県木更津市にある浄土真宗の寺。護念山。 野口雨情が作詞した童謡「証城寺の狸囃子」では城を使っているので要注意 しょうすうてん 少数点 小数点 じょうどがはま 浄土ガ浜 浄土ヶ浜 *岩手県宮古市にある。 地元では浄土の浜と呼ぶ人もいる じょうばんせん 常盤線 常磐線 *常磐は常陸(ひたち)と磐木(いわき)を合わせた語 Schopenhauer ショウベンハウエル ショウペンハウエル *パソコンの画面だと濁点・半濁点の区別がまぎらわしい じょうほうはっしん 情報発進 情報発信 しょうゆ 正油 醤油 *醤は正字でなければならないがパソコンで出ない。仮に醤を入れておく じょうれい 暴排条令 暴排条例 *暴力団排除条例の略 しょくさんこうぎょう 殖産興行 殖産興業 じょこう 除行 徐行 じょじょに 序々に 除々に 徐々に しょせき 書藉 書籍 しょさい 書斉 書斎 じょしゅ 助平 助手 じょちゅうぎく 女中菊 除虫菊 しょちょう 暑長 署長 しょっけんらんよう 食券濫用 職権濫用 じりつしんけい 自立神経 自律神経 しらい 臼井 白井 じろん 自論 持論 しんきいってん 新規一転 心機一転 *“新規蒔き直し”などとの混用 しんきまきなおし 新規巻き直し 新規蒔き直し *これは自分でもうっかり(しっかり?)間違えていた。 上記「しんきいってん」のコメントの中でである。 mondoさんという方にメールで指摘されて訂正した。 じんこう 入口 人口 じんこうこきゅう 人口呼吸 人工呼吸 *口をあてるから、人口呼吸と間違えてしまう? しんし 神士 紳士 じんじいどう 人事移動 人事異動 しんしゅのきしょう 進取の気性 進取の気象 *意味からいえば気性でも間違いではないが、慣用に従う しんせんぐみ 新選組 新撰組 *どちらでも可 じんちゅうほうこく 尽忠報告 尽忠報国 しんどさん 震度8 震度3 しんやくせいしょ 新訳聖書 新約聖書 × ○ ▲ すいでん 木田 水田 ずいのくに 随の国 隋の国 ずいぶん 隋分 随分 すうはい 祟拝 崇拝 Steve Jobs スティーブン・ジョブス スティーブ・ジョブズ *アップル・コンピュータ創立者 アップル日本法人の表記に従う すえ 未 末 すがた 婆 姿 *水着婆 すぎもり・ひさひで 杉本久英 杉森久英 *小説家 すくなくない 少くない 少なくない *“すくない”の標準送りは少ない、“すくなくない”は少なくない。 “少くない”は紛らわしい すざくいん 未雀院 朱雀院 すたあ 「アタス」 「スタア」 *戦前の映画雑誌 すばる 昂 昴 sprinkler スクリンプラー スプリンクラー *音位転換の一例 すみだく 隅田区 墨田区 *隅田川との混同 × ○ ▲ せい 性 生 せいかつのたんきゅう 「生活の探究」 「生活の探求」 *島木健作の作品のタイトル せいぎ 主義 正義 せいこんつきはてる 精魂尽き果てる 精根尽き果てる *精根と精魂は別語 精根は精力と根気。精根尽き果てる、精根を使い果たす 精魂は物事に打ち込む精神力。精魂込めた、精魂を傾ける せいじしきんきせいほう 政治資金規制法 政治資金規正法 せいせき 成積 成績 せいぎ 主義 正義 せいたいけい 生体系 生態系 せいち 精致 精緻 せいちゅう 制肘 掣肘 せいてんのへきれき 晴天の霹靂 青天の霹靂 せいとう 「青踏」 「青鞜」 *女性問題を扱った月刊誌で、青鞜社の発行。 青鞜の語源はブルー・ストッキング せいぶせんせんいじょうなし 「西部戦線異常なし」 「西部戦線異状なし」 *レマルクの長篇小説。同じタイトルで映画化された せいぶひゃっかてん 西部百貨店 西武百貨店 せいれき 西歴 西暦 せかいたいせん 世界対戦 世界大戦 せき 呟 咳 せきつい 背椎 脊椎 せきにん 責住 責任 せじょう 旋錠 施錠 せっしょう 接衝 折衝 せっしょうきんだん 殺傷禁断 殺生禁断 *殺傷はサッショウ、殺生はセッショウ ぜったいぜつめい 絶対絶命 絶体絶命 ぜったいに 絶体に 絶対に せつり (自然の)節理 (自然の)摂理 *節理と摂理は別語 せぶんいれぶん セブン・イレブン セブン-イレブン せりざわ・けいすけ 芹沢鮭介 芹沢〓介 *染色工芸家。ケイは金偏に圭 ぜろぜろせぶんききいっぱつ 「007/危機一髪」 「007/危機一発」 *映画のタイトル。 007はダブルオーセブンとも読む ぜん 褌 禅 ぜんえい 前術 前衛 ぜんがくめんじょ 金額免除 全額免除 せんきんのおもみ 千金の重み 千鈞の重み 千釣の重み せんくしゃ 失駆者 先駆者 ぜんけい 前揚 前掲 ぜんごさく 前後策 善後策 ぜんじゅつ 前術 前述 ぜんしんざ 前身座 前進座 *劇団の名 せんせい 学生 先生 せんたくし 選択枝 選択肢 せんてい 選定 剪定 *「果樹の生育や結実を調節するために枝の一部を切り取ること」の意味で ぜんのうぜんちとしょうせらるるろこくこうてい 無能無智と称せらるる露国皇帝 全能全智と称せらるる露国皇帝 *いわゆる訂正号外事件を引き起こした歴史的誤植 せんもん 専問 専門 × ○ ▲ ぞう 像 象 *動物のゾウ。 「ウワバミに呑みこまれた像」と誤植しているが、 動物のゾウに人偏は、つくはずがない。 *像と象とは取り違えやすい。現像(げんぞう)と現象(げんしょう)もまた そうがくし 愚学史 宋学史 そうそうき 創草期 草創期 そうすい 総師 総帥 そうへき 双壁 双璧 そうりょ 僧呂 僧侶 そうろう 侯 候 そこをつく 底を尽く 底を突く そしき 組識 組織 そぜい 粗税 租税 そつぎょうしき 失業式 卒業式 そっちょく 卒直 率直 そどく 素続 素読 *『論語』の素読。素読みとは言わない そとば・そとうば 卒塔姿 卒塔婆 卒都婆 そばだつ そば立つ 聳つ そばだてる そば立てる 欹てる *“「側てる」とも書く”と『新明解』第4版にある 聳(そばだ)つとは別のなりたちの字 そりまち・たかし 反町隆 反町隆史 *俳優 ■ た × ○ ▲ だいいっぽをしるす 第一歩を記す 第一歩を印す たいぎめいぶん 大義名文 大義名分 たいきょくてきにみる 対極的に見る 大局的に見る たいきょくてん 大局点 対極点 たいくつ 退届 退屈 たいこう 太閣 太閤 たいこうぼう 大公望 太公望 たいし 大便 大使 たいじ 対恃 対峙 たいしょう 天正 大正 たいせき 推積 堆積 たいてい 大低 大抵 たいてい 犬帝 大帝 たいへいよう 大平洋 太平洋 たいよう 大陽 太陽 たいりょうき 大量旗 大漁旗 *読みは“たいりょうばた”とも たかはし・かずみ 高橋和己 高橋和巳 *作家 たけうち・まりや 竹内まりあ 竹内まりや *シンガー・ソングライター Dustin Hoffman ダスティ・ホフマン ダスティン・ホフマン *俳優 たけだやくひん 武田製薬 武田薬品 たしかめてみろ 確かみてみろ 確かめてみろ だじゃれ 駄酒落 駄洒落 *洒落にもならない たたる 崇る 祟る たちうち 立ち打ち 太刀打ち だっきゃく 脱脚 脱却 だっそ 脱疸 脱疽 たてあな 堅穴 竪穴 たてやまれんぽう 立山連邦 立山連峰 たのも 朝母 頼母 *人名 たび 族 旅 だび 茶毘 荼毘 たましい 塊 魂 たまぼち 多摩墓地 多磨墓地 *多磨墓地は多磨霊園の旧称 たまれいえん 多摩霊園 多磨霊園 たやま・かたい 田山荷袋 田山花袋 だん・いくま 団伊玖磨 團伊玖磨 *團本人は新字を使わない だんこ 断呼 断乎 断固 たんきあるばいと 短気アルバイト 短期アルバイト *人材募集の広告欄で たんきゅう 探求 探究 *島木健作の作品名は「生活の探求」で、探究ではない 探求・探究は、使い分ける辞書もあれば、そうでない辞書もある たんしょ 端初 端緒 *『新明解』第4版には“「端初」とも書く”とある たんとうちょくにゅう 短刀直入 単刀直入 だんとつ 断突 断トツ *断然トップの略語 たんばりん タンパリン タンバリン *パソコンの画面上では濁点と半濁点との区別がつきにくい。 tambourine たんらく 単絡 短絡 * short の訳語 × ○ ▲ cheese チーズ チース *チースは昔の用法のひとつ。内田百閒「御馳走帖」など。 現在はあまり通用しないが、短絡的にチーズと直してはいけない ちぎ 地祗 地祇 ちしき 知職 知識 ちびまるこ ちびまるこ ちびまる子 ちほうじち 他方自治 地方自治 ちめいてき 到命的 致命的 ちゃげ あんど あすか CHAGE & ASUKA CHAGE & ASKA * CHAGE の C を落とすと大変である ちゅうおうこうろん 「中央口論」 「中央公論」 ちゅうじゅん 中句 中旬 ちゅうせいだい 中世代 中生代 *地質学用語 ちょうえい 島影 鳥影 *石川啄木の小説のタイトル ちょうせん 桃戦 挑戦 ちょしゃ 著書 著者 ちょしょ 著者 著書 ちょちく 貯畜 貯蓄 ちりばめる 散りばめる 鏤める ちんげんさい チンゲ菜 チンゲン菜 *八百屋、食料品店の店頭で × ○ ▲ ついに 逐に 遂に つぎほ 接ぎ穂 継ぎ穂 *「継ぎ穂」は間違いとする人もある。 大辞林は見出しに「接(ぎ)穂・継(ぎ)穂」と掲げている つしま 対島 対馬 つな 網 綱 つま 毒 妻 つめ 瓜 爪 *瓜(うり)にツメあり、爪にツメなし つらい 幸い 辛い × ○ ▲ tea bag ティーパック ティー・バッグ ていぼう 提防 堤防 できあがる 出采上がる 出来上がる でくのぼう でくの棒 でくの坊 *木偶の坊がもとの表記。 棒を許容する辞書もある(小学館「日本国語大辞典」) てくび 生首 手首 でさきふとう 出先埠頭 出崎埠頭 *岩手県宮古市の宮古湾にある てったい 徹退 撒退 撤退 てづか・おさむ 手塚泣虫 手塚治 手塚治虫 *塚は旧字が本来 てつや 撤夜 徹夜 tenant ペナント テナント *貸しビルなどの借り手、店子(たなこ)。 ペナント pennant は細長い三角旗 てらこや 寺小屋 寺子屋 てらやま・しゅうじ 寺山修治 寺山修司 *単純な誤植か、太宰治の本名・津島修治に引かれたか。 寺山修司も太宰治も青森県生まれ でんごんばん 伝言版 伝言板 てんしょう 大正 天正 てんじょう 天丼 天井 てんせいのてんさい 天才の天才 天成の天才 てんのうへいか 天皇陸下 天皇階下 天皇陛下 *戦後しばらくは陛下をつけずに天皇と呼ばれていたのが、 天皇陛下と呼ぶことが多くなった × ○ ▲ どうおんいぎ 同音意義 同音異義 とうかしたしむべし 灯下親しむべし 灯火親しむべし とうきょうびっぐさいと 東京ビックサイト 東京ビッグサイト *Tokyo Big Sight、東京国際展示場。 Google Map では「東京ビックサイト」と誤植されている とうじしゃ 当時者 当事者 とうしゃばん 騰写版 謄写版 とうじょう 塔乗 搭乗 どうじょうじ 道城寺 道成寺 *天音山道成寺。和歌山県日高川町にある天台宗の寺 とうた 淘太 淘汰 とうのむかし 遠の昔 疾うの昔 とうやま・みつる 遠山満 頭山満 とうらい 倒来 到来 とおざかる 遠去かる 遠ざかる 遠離る どく 妻 毒 *サント・ブーヴ著/小林秀雄訳「我が毒」が「我が妻」と なっていたそうだ とくがわ・むせい 徳川無声 徳川夢声 どくしゃ 読書 読者 とくしゅ 特殊 特種 *特種は、特殊とは別語 『新明解』第4版に“その物だけ、他とは種類が違う様子”とあり “特種の薬剤”という用例が載っているが、特殊とまぎらわしい。 “とくだね”と読めば、もちろん別語 どくしょ 読者 読書 とくとみ・ろか 徳富蘆花 徳冨蘆花 *“蘇峰は徳富、蘆花は徳冨”とするのが一般的。 ただし徳富蘆花・徳富健次郎と富を使う場合も多い どじん 士人 土人 *土人は禁句 とつぐ 稼ぐ 嫁ぐ とつげきいちばん 突撃一発 突撃一番 *おかしい誤植だが、わかる人はいるだろうか? とっとりけん 取鳥県 鳥取県 とっぱ 突破 発破 とどけで 屈出 屈け出 届出 届け出 とねりこ トリネコ トネリコ *木の名 Dostoevskii ドフトエフスキー ドストエフスキー *音位転換の好例 ともなう 件う 伴う どらえもん ドラエもん ドラえもん とりうちぼう 烏打帽 鳥打帽 どろじあい 泥試合 泥仕合 とろろじる とゝろ汁 とろゝ汁 Don Quijote ドンキ・ホーテ ドン・キホーテ どんよく 貧欲 貪欲 ■ な × ○ ▲ ないぞうする 内臓する 内蔵する ながい・かふう 永井花風 永井荷風 なか・かんすけ 中勘介 中勘助 *小説「銀の匙」の著者 なかさとむら 中里町 中里村 *新潟県中魚沼郡にあった村。 合併して十日町市の一部となった なかだい・たつや 仲代達也 仲代達矢 *俳優 なかむら・しんいちろう 中村慎一郎 中村真一郎 *作家 なだのきいっぽん 灘の木一本 灘の生一本 なづける 各付ける 名付ける など 杯 抔 なまぐさ まなぐさ なまぐさ *漢字では生臭、腥 ならす(鳴らす) たらす ならす ならべる 陣べる 陳べる なるとかいきょう 鳴戸海峡 鳴門海峡 なんじかんいんするなかれ 汝、姦淫すべし 汝、姦淫するなかれ *いわゆる姦淫聖書・邪悪聖書。 「旧約聖書」出エジプト記「モーセの十戒」の一節が誤植 なんだい 雑題 難題 なんなく 何なく 難なく × ○ ▲ にがい 若い 苦い にくしんのじょう 肉身の情 肉親の情 にくそんだいとうりょう ニクンソ大統領 ニクソン大統領 にくはく 肉薄 肉迫 *肉薄がふつう かつては肉迫は間違いとされたが、 『新明解』第4版は“「肉迫」とも書く”と許容 北方謙三に「肉迫」というタイトルの長篇小説がある にしきをかざる 綿を飾る 錦を飾る にしだ・きたろう 西田幾太郎 西田幾多郎 *名前の読みは“いくたろう”ではない、“きたろう” 清水幾太郎は太、“いくたろう”と読む にすん 二尺 二寸 にそう 屁僧 尼僧 にそくさんもん 二束三文 二足三文 *『新明解』第4版に“「二足三文」とも書く”とある 三省堂『大辞林』には “金剛ぞうりが二足で三文の値であったことからという”とある にちようざっか 日曜雑貨 日用雑貨 にちようだいく 日用大工 日曜大工 にっかういすきー ニッカ・ウイスキー ニッカウヰスキー にっし 日記 日誌 *「○○日誌」など固有名詞は注意 にとべ・いなぞう 新戸部稲造 新渡戸稲造 *新しく渡ってきた戸(家)と覚える にほんあいびーえむ 日本アイビーエム 日本アイ・ビー・エム 日本IBM にほんぎ 日本木 二本木 *地名、駅名など にほんころんびあ 日本コロンビア 日本コロムビア にほんしょき 「日本書記」 「日本書紀」 にほんそうがくし 「日本愚学史」 「日本宋学史」 *西村天囚の著書名 にほんでんき 日本電機 日本電気 にほんらじえーたー 日本ラジエーター 日本ラヂヱーター にほんろうまんは 日本浪漫派 日本浪曼派 にんにく 人肉 大蒜 葫 *八百屋、食料品店の店頭で × ○ ▲ ぬく 描く 抽く × ○ ▲ ねぎ 彌宜 禰宜 ねんがっぴ 年月月 年月日 ねんれい 年令 年齢 × ○ ▲ のうあるたか 脳ある鷹は爪を隠す 能ある鷹は爪を隠す *爪もよく瓜と誤植される のうてんき 能天気 能転気 脳天気 *『新明解』第4版は脳天気が見出語で、 “もと「能天気・能転気」と書いた”と付記 のべる 陣べる 陳べる *最近は「述べる」と書かれることが多い のみ 而己 而已 *巳(み)は上に、 已(すで・やむ・のみ)中ほどに、 己(おのれ・つちのと)下につくなり のむらしょうけん 野村証券 野村證券 *野村證券、山一證券など正式には證の字を使う証券会社があるので要注意 のらくろにとうそつ 「のらくら二等卒」 「のらくろ二等卒」 *田河水泡の漫画のタイトル ■ は × ○ ▲ はか 基 墓 *「失敗は成功の墓」 はかい 破壌 破壊 はぎ 荻 萩 はくさい 白才 白菜 はくしゅ 柏手 拍手 ばくはつ 暴発 爆発 ばくふ 墓府 幕府 ばけん 馬琴 馬券 はこだて 箱館 函館 はこだてぶぎょう 函館奉行 箱館奉行 *箱館から函館への改字は1869年(明治2)9月 はさむ 狭む 挟む はじめまして まじめまして はじめまして 初めまして ぱす piss pass * piss は、おしっこ はだ 股 肌 はちがさわ 峰ヶ沢 蜂ヶ沢 *岩手県宮古市にある地名。 国土地理院の地図で誤植。 なお、現地ではバヅガサワと発音する はっとうしん 八等身 八頭身 (ばつばつ)くらげ メメクラゲ ××クラゲ *つげ義春の漫画「ねじ式」 はっぽうしゅ 発砲酒 発泡酒 はっぽうすちろーる 発砲スチロール 発泡スチロール ばぶる バルブ バブル はまぐち・くらのすけ 浜口蔵之助 浜口庫之助 *作曲家・作詞家。兵庫出身だから庫之助。。。 はまなす はなます はまなす *ハマナシとも言う。果実は梨の味がする はやしばら・こうぞう 柿原耕三 林原耕三 *英文学者・俳人、夏目漱石の弟子 はら 股 腹 ばら 薇薔 薔薇 *ショウビ、ソウビとも読む parabola antenna パラボナ・アンテナ パラボラ・アンテナ はれ 晴え 晴れ ぱろでぃー バロディー パロディー *濁点と半濁音との見分けがパソコンの画面上ではつきにくい hang glider ハングライダー ハンググライダー *『新明解』第4版に 「ハングライダー」が見出語に掲げられているが… ばんちょうしょぼう 番長書房 番町書房 はんとけいまわり 半時計回り 反時計回り handbag ハンドバック ハンドバッグ *『新明解』第4版では「ハンドバック」を許容 はんどる インド人 ハンドル *手書きの原稿を読み違えたもの Hannah Arendt アンナ・ハーレント ハンナ・アーレント *女流哲学者。 ドイツ出身のアメリカ人 Humphrey Bogart ハンフリー・ボガード ハンフリー・ボガート はんぷ 領布 頒布 はんぽん 坂本 板本 版本 はんりょ 伴呂 伴侶 × ○ ▲ ひいき 贔買 贔屓 *贔屓がふつう 『新明解』第4版には“「屓贔」とも書く”とある 小学館『国語大辞典』は「贔屓・贔負」を見出語に並べる ビートルズ Beetles Beatles The Beatles ひえだのあれ 裨田阿礼 稗田阿礼 ひきわけ 31分 引分 ひぐち・いちよう 桶口一葉 樋口一葉 ひごう 悲業 非業 ひさい 被炎 被災 ひさし 屁 庇 ひざまずく 脆く 跪く ひじょうぐち 非情口 非常口 びすてき ビステキ *ビーフステーキ:beefsteak の昔の略語 ビステキを短絡的にビフテキと直してはいけない ひだち 日立ち 肥立ち *『広辞苑』第3版では“日立ちの意”と付記 ひっきょう 畢意 畢竟 必竟 big ビック ビッグ Bic Camera ビッグカメラ ビックカメラ ひとしお 一人 一入 ひとつばしだいがく 一ツ橋大学 一橋大学 *地名は一ツ橋 ひとでぶそく 人出不足 人手不足 ひなげし ヒゲナシ ヒナゲシ *音位転換? ひなんかいだん 非難階段 避難階段 ひなんばしご 非難梯子 避難梯子 ひにょうき 沁尿器 泌尿器 ひのうつわ 「非の器」 「悲の器」 *小説のタイトル。高橋和巳の代表作 びふう 徴風 微風 Himalaya ヒマヤラ ヒマラヤ *音位転換の一例 山脈の名。最高峰のエベレストはチベット語でチョモランマ びみょう 徴妙 微妙 びゃくだん 百檀 白檀 びゃくやしょぼう 日夜書房 白夜書房 ひょうげん 表限 表現 *手がけたるはじめての書(ふみ)表現を表限とせし誤植にがくまつはる これは東二三子(あずま・ふみこ)という人の短歌 ひょうびょう 縹眇 縹渺 ひょうぼう 標傍 標榜 ひらいしん 被雷針 避雷針 ひらの・こうが 平賀甲賀 平野甲賀 *装幀家 びろーど ビードロ ビロード *ビードロ vidro 、ビロード veludo は、ともにポルトガル語。 宮沢賢治が岩手県宮古市の浄土ヶ浜で詠んだ歌が何箇所か誤植されていた。 うるはしの海のビードロ昆布らは寂光の浜に敷かれひかれり 正しくは、 うるはしの海のビロード昆布らは寂光のはまに敷かれひかりぬ ひんしゅつ 瀕出 頻出 ひんする 頻する 瀕する びんぼう 貪亡 貧亡 貧乏 *貝(財貨)を分けるから貧しく乏しくなる × ○ ▲ ふかけつ 不可決 不可欠 ふく 股 服 ふく 茸く 葺く ふじさわ・たけお 藤沢恒夫 藤沢桓夫 *小説家 ふじしゃしんふいるむ 富士写真フィルム 富士写真フイルム ふじや 不二屋 不二家 ふじょき 「不如婦」 「不如帰」 ⇒ほととぎす ふじんくらぶ 「夫人倶楽部」 「婦人倶楽部」 *雑誌名。講談社発行。 「夫人倶楽部」、なんだか怪しい雰囲気が漂う。 倶の正字が、パソコンでは出ない ぶぜん 撫然 憮然 ふだしょ 礼所 札所 ふなばし・せいいち 船橋聖一 舟橋聖一 *作家 ふへんてき 普偏的 普遍的 ふらん 腐爛 腐乱 *『新明解』第4版の見出語は腐爛のみ、“「腐乱」は代用字”と付記 free pass プリーパス フリーパス ぶりぢすとん ブリジストン ブリヂストン *企業名 ふりのきゃく フリーの客 振りの客 ぶるーす ズロース ブルース bulldog ブルドック ブルドッグ *『新明解』第4版ではブルドックを許容 BULL-DOG SAUCE ブルドッグソース ブルドックソース *社名。ブルドックソース株式会社、BULL-DOG SAUCE CO.,LTD ふれい 布会 布令 prefab プレパブ プレハブ ふんいき 零囲気 雰囲気 ぶんきょうく 文教区 文京区 *東京都の区の名 ぶんきょうじょう 文教場 分教場 ふんどし 禅 褌 ぶんめいかいか 文明開花 文明開化 ぶんれつこうしん 分裂行進 分列行進 × ○ ▲ へいか 陸下 階下 陛下 へいがい 幣害 弊害 へいたん 平担 平坦 ぺーじ 貢 頁 へきがんろく 「碧眼録」 「碧巌録」 *仏教書 bed ベット ベッド べんぎ 便宣 便宜 × ○ ▲ ほうかい 崩解 崩壊 崩潰 *野間宏の小説は「崩解感覚」 ほうき 烽起 蜂起 ほうこ 豊庫 宝庫 ほうこう 奉行 奉公 ほうさい 奉載 奉祭 奉斎 ぼうぜん 范然 茫然 *最近は呆然と書かれることが多い ほうたい 奉載 奉戴 ぼうはつ 爆発 暴発 ほうふくぜっとう 報復絶倒 抱腹絶倒 捧腹絶倒 ほうもん 訪門 訪問 ほうようりょく 抱擁力 包容力 ぽかみす ボカミス ポカミス *大きなミスのことだろうか? 濁点と半濁音との見分けがパソコンの画面上ではつきにくい ほけんしょう 保健証 保険証 ほし・とおる 星享 星亨 ぼしんせんそう 戌辰戦争 戊辰戦争 *戌は“いぬ・ジュツ”、戊は“つちのえ・ボ”、 衛戍・戍卒などの戍は“まもる・ジュ”、戉は“まさかり・エツ” ぽすと PSOT POST ぼち 基地 墓地 ほったてごや 堀立小屋 掘立小屋 ほととぎす 「不如婦」 「不如帰」 *徳冨蘆花の作品名 読みは“ほととぎす”と“ふじょき”の二様ある。 (“ふにょき”とは読まない) 一般的には“ほととぎす”のほうが多いか。 最初、新聞に連載されたときは“ほととぎす”だが、 しかし、のち蘆花自身は“ふじょき”と言っているらしい ほねつぎ 骨継ぎ 骨接ぎ ほほえみ 徴笑 微笑 微笑み ほる 堀る 掘る ほんとうに 本等に 本当に ほんけがえり 本家帰り 本卦還り ぼんのう 頬悩 煩悩 ほんやく 誤訳 翻訳 ■ ま × ○ ▲ まかふしぎ 魔訶不思議 摩訶不思議 まく 散く 撒く まぐろ マゲロ マグロ まげもの ゲテモノ マゲモノ *髷物 まさむね・はくちょう 正宗白烏 正宗白鳥 ますます 増々 益々 また 服 肌 股 まぢか 真近 間近 まつさかし 松坂市 松阪市 *三重県中部。 江戸時代以前は松坂と表記、近代になって松阪となる まつざかや 松阪屋 松坂屋 *百貨店 まつした・こうのすけ 松下幸之介 松下幸之助 *松下は幸いの助け まつしたでんきさんぎょう 松下電気産業 松下電器産業 まっしょうしんけい 抹消神経 末梢神経 *末梢だからといって抹消されては堪らない まつとうや・ゆみ 松任谷由美 松任谷由実 *荒井由実、ユーミンですね まど 空 窓 まひ 麻卑 麻痺 まぶか 真深 目深 まほうじん 魔法陣 魔方陣 まめに 豆に まめに まるのうちせん 丸の内線 丸ノ内線 *地下鉄の路線名 × ○ ▲ みいだす 見い出す 見出す 見出だす 見いだす みしま・ゆきお 三島由起夫 三島由紀夫 みずあげ 水湯げ 水場げ 水揚げ みすい 末遂 未遂 みずぎすがた 水着婆 水着姿 みそ 味曾 味曽 味噌 みちる みち子 みちる *人名 みつげつ 密月 蜜月 * honeymoon みっしょく 蜜植 密植 みつびしれいよん 三菱レーヨン 三菱レイヨン みみざわりな 耳触りな 耳障りな *「耳触りがよい」というおかしい表現は、 大辞林などでも許容されている みやこし 宮子市 宮古市 宮古島市 宮古市 宮城県宮古市 岩手県宮古市 *沖縄県宮古島市を沖縄県宮古市とする誤植も多い みやこしちょうりっこうほしゃ 宮古市町立候補者 宮古市長立候補者 みらい 末来 未来 みんぞく *民族・民俗は要注意 国立民族学博物館 国立歴史民俗博物館 × ○ ▲ むかえる 向かえる 迎える むく・はとじゅう 鳩椋十 椋鳩十 *児童文学者。本名は久保田彦穂(くぼた・ひこほ) むりなんだい 無理雑題 無理難題 むろう・さいせい 室生犀生 室生犀星 × ○ ▲ めいさつ 名殺 名刹 めいし 名勅 名刺 めいじ 明冶 明治 めいじたいてい 明治犬帝 明治大帝 めす 牡 牝 めずらしい 診しい 珍しい めったに 減多に 滅多に めにしたこともない 見にしたこともない 目にしたこともない × ○ ▲ もーりたにあ モーリタリア モーリタニア *国名 もーにんぐむすめ モーニング娘 モーニング娘。 もくひけん 黙否権 黙秘権 もちろん もろちん もちろん 勿論 もてあそぶ 持て遊ぶ 弄ぶ 玩ぶ ものともせず もろともせず ものともせず もりさだまんこう 「守貞漫稿」 「守貞謾稿」 *「守貞謾稿」が正しい。 慣用的に「守貞漫稿」が多く使われる。 モリサダマンコウと読む。 著者は喜田川守貞 もりたてる 盛り立てる 守り立てる もんだい 間題 問題 ■ や × ○ ▲ やおもて 矢表 矢面 やすくにじんじゃ 靖国神社 靖国神社 立靑國神社 *正式には立靑國神社(立靑という正字がパソコンでは出ない) やすやす 易々 安々 *易々・安々は意味が違う やせいしょくぶつ 野性植物 野生植物 やね 尾根 屋根 やまいちしょうけん 山一証券 山一證券 *1997年に経営破綻し廃業。 山一證券、野村證券など正式には證の字を使う証券会社があるので要注意 やまがた・ありとも 山形有朋 山県有朋 やまだ・びみょう 山田微妙 山田美妙 やみつき 止み付き 病み付き やむをえず 不得己 不得已 やめる 巳める 已める *巳・已・己はとりちがえやすい。 巳(み)は上に、 已(すで・やむ・のみ)中ほどに、 己(おのれ・つちのと)下につくなり やんぼうまーぼうてんきよほう ヤン坊マン坊天気予報 ヤン坊マー坊天気予報 *ヤンマー提供のテレビ番組 やんまーでぃーぜる ヤンマーヂーゼル ヤンマーディーゼル *ヤンマーディーゼル株式会社は、2002年にヤンマー株式会社へ社名変更 × ○ ▲ ゆうえんち 遊圏地 遊園地 ゆうち 誘置 誘致 ゆきぐにはつらつじょうれい 雪国はつらいよ条例 雪国はつらつ条例 *ある教科書で誤植して新聞種になった。 新潟県中魚沼郡中里村の条例。 のち中里村は合併で十日町市の一部となり、条例も失効 ゆずる ゆする ゆずる *譲る ゆでる 湯でる 茹でる ゆめゆめ 夢々 努々 ゆりしーず 「ユリシリーズ」 「ユリシーズ」 *ジョイスの長篇小説のタイトル ゆるがせにしない 揺るがせにしない 忽せにしない × ○ ▲ よあけまえ 「世明け前」 「夜明け前」 *島崎藤村の作品名 ようきひ 揚貴妃 楊貴妃 ようじ 揚子 楊子 楊枝 ようしょう 要衡 要衝 ようすこう 楊子江 揚子江 よさの・あきこ 与謝野昌子 与謝野晶子 よさ・ぶそん 与謝無村 与謝蕪村 与謝野蕪村 *与謝蕪村を“よさのぶそん”と呼ぶ人がいる。 昔の人だから姓に“の”をつけると思うのだろう。 そこから“与謝野蕪村”という誤記・誤植が生まれるのだろう よしのや 吉野屋 吉野家 *牛丼の吉野家。吉は上が土 よしもとこうぎょう 吉本興行 吉本興業 よしや・のぶこ 古屋信子 吉屋信子 よしゆき・じゅんのすけ 吉行淳之助 吉行淳之介 よそく 予則 予測 よだんをゆるさない 与断を許さない 予断を許さない よむ 続む 読む よろこびもかなしみもいくとしつき 「喜びも悲しみも幾年月」「喜びも悲しみも幾歳月」 *木下恵介監督の映画 ■ ら × ○ ▲ らくようのしか 洛陽の市価 洛陽の紙価 らふく 羅蔔 蘿蔔 らんかん 欄間 欄干 *欄間はランマ × ○ ▲ りにょうざい 離尿剤 利尿剤 りかん りびょう 羅患 羅病 罹患 罹病 × ○ ▲ るいがおよぶ 類が及ぶ 塁が及ぶ 累が及ぶ るいはともをよぶ 類は類を呼ぶ 類は友を呼ぶ × ○ ▲ れいぎ 札儀 礼儀 れいさい 礼祭 例祭 *祭礼との混同 れいじょうしゅぎ 令嬢主義 令状主義 れっきとした 暦とした 歴とした れんあい 変愛 恋愛 × ○ ▲ ろうぜき 狼籍 狼藉 ろうばしん 老姿心 老婆心 ろっこつ 助骨 肋骨 ろどん 魚鈍 魯鈍 *魯魚亥豕(ロギョガイシ)の誤り 魯魚焉馬虚虎(ロギョエンバキョコ)の誤り Ronald Reagan ドナルド・レーガン ロナルド・レーガン * Ronald Wilson Reagan はアメリカ合衆国第40代大統領。 愛称はロン。ロン-ヤス(中曽根康弘)関係 ■ わ × ○ ▲ わかい 苦い 若い わかげのいたり 若毛の至り 若気の至り わかて 苦手 若手 わがどく 「我が妻」 「我が毒」 *サント・ブーヴの人物批評。小林秀雄の訳が有名 わがはいはねこである 「我輩は猫である」 「吾輩は猫である」 *夏目漱石の小説のタイトル わけぎ わきげ わけぎ 分葱 *八百屋、食料品店の店頭で わずらわしい わずわらしい わずらわしい 煩わしい ■ を ■ ん ■ ? ■ the end ! ▲ 吉田仁 編 増補中 |
誤植に非ず! 集中する 集注する 生半 生仲 生中 |