2018年03月12日
「りゅうおうのおしごと!」原作4巻まで読みました
この数日ブログの更新をせずに何をやってたのかと、FGOのイベントもお休み期間というのもあって、積んであった漫画やラノベをいろいろ読んでました。みなさん知ってましたか? ブログ更新とスマホゲームをやらないだけで、わりとたっぷりと趣味の時間ができるのです!
そんなわけで、Kindleで購入してあった「りゅうおうのおしごと!」原作を4巻まで読みました。「咲-Saki-」も連載しているヤングガンガンでコミカライズがやってるのでそっちも読んではいましたが、それだけだとラノベとして各所で絶賛されているのが正直いまいちピンと来てなかったんですよね…。
でも、友人にも以前から勧められていましたし、アニメもやってることだしと、ようやっと重い腰を上げて原作に手を伸ばしました。
そもそも、このブログでもちょこちょこ触れてるから昔から読んでくれてる人は知ってるかもですが、私は大学で麻雀を始めるまで、つまり小中高はずっと将棋をやってまして、高校3年の時にはいちおう全国大会に出場したこともあるんですよね。本格的に麻雀を覚えて以降は将棋はタイトル戦の行方を追ってるくらいですが、なんだかんだで将棋は麻雀の次に思い入れがある卓上ゲームなのですよ。
それに、白鳥士郎先生の前作「のうりん」を読んでたので、パロディやネットなどの「ネタ」を詰め込みつつも物語の本筋を時にはシリアスに織り交ぜつつまとめる上手さを知ってはいました。
そんなわけで、ようやく原作を読んだわけですが、普通に後悔しましたね。
もっと早く原作を読まなかった自分の判断の遅さを、ですけど
そんなわけで、Kindleで購入してあった「りゅうおうのおしごと!」原作を4巻まで読みました。「咲-Saki-」も連載しているヤングガンガンでコミカライズがやってるのでそっちも読んではいましたが、それだけだとラノベとして各所で絶賛されているのが正直いまいちピンと来てなかったんですよね…。
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でも、友人にも以前から勧められていましたし、アニメもやってることだしと、ようやっと重い腰を上げて原作に手を伸ばしました。
そもそも、このブログでもちょこちょこ触れてるから昔から読んでくれてる人は知ってるかもですが、私は大学で麻雀を始めるまで、つまり小中高はずっと将棋をやってまして、高校3年の時にはいちおう全国大会に出場したこともあるんですよね。本格的に麻雀を覚えて以降は将棋はタイトル戦の行方を追ってるくらいですが、なんだかんだで将棋は麻雀の次に思い入れがある卓上ゲームなのですよ。
それに、白鳥士郎先生の前作「のうりん」を読んでたので、パロディやネットなどの「ネタ」を詰め込みつつも物語の本筋を時にはシリアスに織り交ぜつつまとめる上手さを知ってはいました。
そんなわけで、ようやく原作を読んだわけですが、普通に後悔しましたね。
もっと早く原作を読まなかった自分の判断の遅さを、ですけど
いやー、想定していた以上の、面白さとアツさでした。あざといロリキャラをメインに据えつつも、農業以上に馴染み深い将棋という題材で、数々の将棋ネタのパロディなどを織り交ぜつつもアツい物語に仕上げられており、なるほどこれは傑作ですわ。
2巻の夜叉神天衣(天江衣と名前が似てるね!)との一手損角換わりが繋いだ絆とか、3巻の桂香さんの全身全霊こめた最後の勝負とか、最高にアツかったです。ある程度将棋界を知っていれば奨励会の年齢制限の厳しさについてはよく知っているつもりでしたが、あまり馴染みのない研修会の方にスポットを当てて掘り下げたのは上手いですね。また、3巻での「才能」というものや、居飛車党・振り飛車党の感覚の違いの描写なんかも実に見事でした。私は将棋を指してた時は一貫して振り飛車党だったんですけど(年に数回の大会でしか身内以外の人と指さないのだと、振り飛車って自分の戦型だけ選んで対応方法を相手に押し付けられるから圧倒的に「楽」なんですよ)、まぁ正直「捌き」の感覚を語れるレベルではなかったんですが、この3巻での描写は「捌き」の感覚が文字越しにしっかり感じ取れる筆力でした。これはなかなかにスゴイことだと思いますよ。
そして、4巻で釈迦堂さんが出てきた時に語られた居飛車穴熊が猛威を振るった話とか、ある程度ちゃんと将棋を指してた人なら分かる納得具合なんですよ。そうなんだよ、居飛車穴熊はほんと「猛威」としか言いようがないくらいに将棋界で大暴れしたんだよ……。(そして、そんな居飛車穴熊が猛威を振るった様子を知っているからこそ、それを打ち破った藤井システムと藤井猛九段は永遠のカリスマでもあるのですよ)
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さて、ここまで麻雀ネタ無しで普通に将棋ラノベの感想を書いてしまったので、申し訳程度に麻雀の話を。将棋と麻雀の世界はある程度近いということもあり、将棋ラノベながらもちょくちょく麻雀の話が出ています。
実際にプロ棋士が麻雀をしていた話は、「3月のライオン」のコラムで先崎学八段がちょくちょく書かれていますね。
(過去記事:プロ棋士は四麻じゃなくて三麻が好きなのね、「3月のライオン」11巻、将棋とは別の、もう1つの戦い)
晶さん、場末の雀荘に行ったことあるんかいって話ですわ。そのへん、おいおい語られたりしませんかねぇw
5巻もまた一層面白くなるという噂は聞いていますし、アニメのペース的に5巻で1クールを終わらせるんじゃないかって感じなので、アニメに先んじて読んでしまいたいものですね。また、最新刊まですでに購入済みなので、その後も楽しみに読んでいきますわ。
2巻の夜叉神天衣(天江衣と名前が似てるね!)との一手損角換わりが繋いだ絆とか、3巻の桂香さんの全身全霊こめた最後の勝負とか、最高にアツかったです。ある程度将棋界を知っていれば奨励会の年齢制限の厳しさについてはよく知っているつもりでしたが、あまり馴染みのない研修会の方にスポットを当てて掘り下げたのは上手いですね。また、3巻での「才能」というものや、居飛車党・振り飛車党の感覚の違いの描写なんかも実に見事でした。私は将棋を指してた時は一貫して振り飛車党だったんですけど(年に数回の大会でしか身内以外の人と指さないのだと、振り飛車って自分の戦型だけ選んで対応方法を相手に押し付けられるから圧倒的に「楽」なんですよ)、まぁ正直「捌き」の感覚を語れるレベルではなかったんですが、この3巻での描写は「捌き」の感覚が文字越しにしっかり感じ取れる筆力でした。これはなかなかにスゴイことだと思いますよ。
そして、4巻で釈迦堂さんが出てきた時に語られた居飛車穴熊が猛威を振るった話とか、ある程度ちゃんと将棋を指してた人なら分かる納得具合なんですよ。そうなんだよ、居飛車穴熊はほんと「猛威」としか言いようがないくらいに将棋界で大暴れしたんだよ……。(そして、そんな居飛車穴熊が猛威を振るった様子を知っているからこそ、それを打ち破った藤井システムと藤井猛九段は永遠のカリスマでもあるのですよ)
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さて、ここまで麻雀ネタ無しで普通に将棋ラノベの感想を書いてしまったので、申し訳程度に麻雀の話を。将棋と麻雀の世界はある程度近いということもあり、将棋ラノベながらもちょくちょく麻雀の話が出ています。
実際にプロ棋士が麻雀をしていた話は、「3月のライオン」のコラムで先崎学八段がちょくちょく書かれていますね。
(過去記事:プロ棋士は四麻じゃなくて三麻が好きなのね、「3月のライオン」11巻、将棋とは別の、もう1つの戦い)
晶さん、場末の雀荘に行ったことあるんかいって話ですわ。そのへん、おいおい語られたりしませんかねぇw
5巻もまた一層面白くなるという噂は聞いていますし、アニメのペース的に5巻で1クールを終わらせるんじゃないかって感じなので、アニメに先んじて読んでしまいたいものですね。また、最新刊まですでに購入済みなので、その後も楽しみに読んでいきますわ。
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