日系大手3年目で花形部門からいきなり干されて学んだ3つのこと

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大学を卒業した僕は、大手メーカーに就職し、最高の2年間を過ごしていました。

最初の配属は、熱望していた新規事業部門の商品企画。会社がかなり力を入れている事業で、時代のトレンドに乗っている正に花形でした。

しかし、会社の財務状況が悪化し、その2年後にまさかの事業部の撤退が決定。

上司から告げられた次の異動先は、既存事業の管理部門 業務課でした。

60歳オーバーの再雇用者が多く、平均年齢が53歳の課で、ひたすら宅急便の伝票作成やシステム入力を繰り返す仕事内容。

今まで商品企画という仕事にやりがいを感じていた僕にとって正直、「干された」という気持ちを抱かざるを得なかった。

「今までもいい評価を貰えていたのに、なぜなんだ?」。何度も自分へ問いかけずにはいられなかった。

でも、そんな環境で愚直に1年間やり続けた結果、いくつか学ぶこともあったんです。今日は、この経験から得たことを紹介したいと思います。

 

ないものに目を向けずに、今あるものに目を向ける

ついつい不満ばかりに囚われることありますよね。

「努力が結ばれない」「家族が全然理解を示してくれない」「体の調子が悪い」「上司が最悪だ」などなど。

 

僕もそうでした。

異動後は、仕事へのやりがいを失い、「なんでこんな詰まらない仕事をやらなくちゃいけないんだ」とばかり思っていました。

 

でも、結局そうやってネガティブのことばかりに気持ちが囚われていると心が疲弊するだけで、終わりがないということに気づいたんです。変えられないことに不満をぶつけていてもエネルギーをただ浪費するだけ。

それよりも、自分が“もっていること”への感謝が大事だと気付きました。

「事業部が撤退してもクビにならずに仕事を貰えている。それは有難いことだ。」

「家族や会社の仲間も凄い気にかけてくれている。そんな繋がりは貴重だ。」

ポジティブな感情になり、目の前のことに前向きに臨めるようになるんです。
感謝する対象は、家族、仲間、健康など探せば幾らでも見つかるはずです。

なんでこれが重要かというと、今あるものに感謝し大切にできない人は何を手に入れても一生満足できないからです。
常に自分には何かが欠けていると思って生きる事になってしまうんですよ。
幸せになりたければ自分が既に幸せであると気付く事からです。

 

やりたいことをやり続けるのは難しい

「好きなことで生きていこう」「情熱を燃やせるやりたいことをやるんだ」多くの成功者がこのような言葉をよくかけてきます。

僕はこういった文には「ただし、実力があれば」という但し書きがあると思っています。

それくらいやりたいことをやり続けるのは難しい。

なぜなら結果を求められるからです。

 

僕も最初は希望通り新規事業を担当させてもらえましたが、事業の業績が悪化すると多く人が去らねばならない状況に陥りました。

 

やりたいことを主張し、そのポジションを掴むことは責任が伴うのです。その責任を果たせなかった場合、そのポジションを失うことになります。

なので、もしやりたいことがある場合、そして、それをやり続けて成功させたいなら、圧倒的実力を身につけましょう。
最終的に他人が無視できない結果を出してしまえば認めざるを得ません。
結果を出すことに集中しましょう。そうすれば、あなたはあなたが望むことをやり続けることができます。

 

目標を見失わず、日々前進すればチャンスは来る

メーカーに入社するのを決めたのは「最先端の技術で新しい価値を創造したい」という青臭い思いがあったからでした。実際に新規事業を担当していた時は、正にドンピシャなことをやれていた実感を得ることができた。

ただ、干されてからは目の前の業務が単調作業の繰り返しでイマイチ自分がどうやりたいことに近づけているかを見失いました。

 

一時期は本当にやばくて、ストレスで5-6kg落ちたし、仕事へのモチベーションも上がらずに不貞腐れていました。
でもあるとき、もし将来の自分が今の姿をみたらどう思うだろう?と思ったんです。
このままで将来振り返ったときに、今のことを自信を持って他人に話すことができるのか?と。

 

そこから、どんなに詰まらない仕事でも結果にこだわって真剣にやろうと決心しました。宅配便でも昨日より早く作れるようにマクロを組んだし、おかしいな?と思ったことをデータで立証し、コスト削減の提案も行いました。
そうすると、見る見る周りとの信頼関係が築けるようになり、仕事の幅も広がりました。

10ヶ月後には上司から事業企画への異動を打診されました。
その事業部の中ではメインストリームの部署だったので、正に底辺からのカムバックでした。

どんな状況でも目標達成を諦めないこと。
そうすれば、チャンスはどんどん巡ってきます。
あとは、それをソッと掴むだけです

 

最後に

この経験を通して、本当に良い状態からいきなり崩れ落ちるのは本当にきついなと思いました。目まぐるしく環境が変わると本当についていけないです。

幸か不幸か僕はそれを入社3年目にして大きな転落を経験しました。
でも、結局は人生てそんなものだと思うんです。

山があれば谷があるので、起こったことに抗ってもしょうがありません。

そのような出来事に自分がどう捉えるか?ということを考えることがとても重要です。
結局は自分次第。
僕は多分この経験を今後忘れることはないし、絶谷にこの経験を糧にしてもっともっと自分を高みに押し上げていきたいとおもっています。