この記事は日経 xTECH有料会員限定ですが、2018年3月15日5時まではどなたでもご覧いただけます。
中国の携帯電話事業会社である中国移動(China Mobile)は、2018年第4四半期(2018年10~12月)に5Gの通信サービスを中国国内で開始する。2019年の間違いではないかと説明員に何度か確認してみたのだが、2018年第4四半期の時点でダウンロードリンクに3.5GHz帯を使用した、通信速度が最大1Gビット/秒、基地局から端末までの通信距離が最大100mのサービスを想定しているのだという。さらに、スタジアムなどのホットスポットに28GHz帯のサブミリ波を使用した5Gのスモールセルを設置し、最大20Gビット/秒の通信速度を目指す。同社は、アフリカなどインフラ整備が遅れている国に対して、太陽電池とセットにした発電装置付き基地局も売り込んでいる。
IoT(Internet of Things)とはあらゆるモノがインターネットに繋がることを意味するが、その定義は曖昧だ。China Mobileの説明員にIoTの用途を尋ねてみたところ、彼が挙げたのは、決済、レンタルバイク、郵便ポスト、臓器移植用ボックス、酪農など。電波は、UHF帯のうち700M~800MHzを使うという答えだった。予想より少なく、ビジネス化が見えているIoT案件はそれほど多くないと感じた。